一首鑑賞
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 140.寝室に行けばわれよりも早く来てベッドに待てる月光に触る (伊藤一彦) 砂子屋書房「一首鑑賞」で黒瀬珂瀾が取り上げていました。 sunagoya.com 伊藤一彦の短歌と初めて出会ったのは、俵万智の『…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 139.今週会った人たちはみんないい人で土曜の夜は紅茶を飲んだ (永井祐) 砂子屋書房「一首鑑賞」で染野太朗が紹介していた歌です。 sunagoya.com 上の句と下の句のつながりが分からない…。「いい人…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 138.スイミングスクール通わされていた夏の道路の明るさのこと (鈴木ちはね) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com 鈴木ちはねという歌人のことを、ほとんどこの砂…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 137.夜に降った雨が上がっている朝にバス停の屋根をはみ出して並ぶ (鈴木ちはね) 砂子屋書房「一首鑑賞」で永井祐が取り上げていました。 sunagoya.com この人の歌は、東郷雄二『橄欖追放』で なん…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 136.この口は夏の蝉よりくりかえすどんなにあなたにみにくいだろう (今橋愛) 砂子屋書房「一首鑑賞」で黒瀬珂瀾が取り上げていました。 sunagoya.com 一読した時に意味が分からなかったのですが心惹…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 135.わが生に歌ありし罪、ぢやというて罪の雫は甘い、意外に (岡井隆) 砂子屋書房「一首鑑賞」で黒瀬珂瀾が取り上げていました。 sunagoya.com 「罪の雫」なんていかにもだなぁ、と思ってリンク先に…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 134.いつか僕も文字だけになる その文字のなかに川あり草濡らす川 (吉川宏志) 砂子屋書房「一首鑑賞」で魚村晋太郎が取り上げていました。 sunagoya.com 歌集のなかでは、墓石を詠んだ歌の隣に並ん…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 133.まよなかのメロンは苦い さみしさをことばにすれば暴力となる (兵庫ユカ) 砂子屋書房「一首鑑賞」で魚村晋太郎が取り上げていました。 sunagoya.com さみしさが暴力になるのは、本当は、どうす…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 132.体臭のなき男かなと思いしが夢にはかなくよみがえりたり (道浦母都子) 砂子屋書房「一首鑑賞」で魚村晋太郎が取り上げていました。 sunagoya.com 小説を読んでいて、匂いとか温度の描写があると…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 131.全盛期でした、わたしの ね、あの日贈った鳥は燃やしましたか? (田村穂隆) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com この歌は東直子ワールドを感じさせますね。…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 130.木枯の生まれた海にゆくまでは文字はやさしい鍵だったのに (東直子) 砂子屋書房「一首鑑賞」で魚村晋太郎が取り上げていました。 sunagoya.com 意味が全然分からないけど好き!と思ってリンク開…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 129.本当のことを伝へて憎まれてあげるくらゐの愛はなくつて (枡野浩一) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com 枡野浩一の短歌に旧かなが使われているのは珍しい気…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 128.僕はいくつになっても夏を待っている 北蠅座というほろびた星座 (土岐友浩) 砂子屋書房「一首鑑賞」で黒瀬珂瀾が取り上げていました。 sunagoya.com 「僕はいくつになっても夏を待っている」に…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 127.だれもみな手首に鍵をゴムで留めほとんど裸で水に入った (牧野芝草) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com 最初、温泉かと思ったらプールでした。「ほとんど裸…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 126.十四インチ望遠鏡のレンズいつぱいに這入つて来た巨大な月! (前田夕暮) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com もちろん歌に惹かれてリンクを踏んだんですけど…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 125.「俺はなあ」つぶやいてみる川風に力が沸いてくる気がして (前田康子) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com 女性歌人が詠んでいる「俺はなあ」です。鑑賞文に…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 124.するキスとしてくれるキスどちらかは選んでほしい しないのは無し (天国ななお) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com まず驚いたのは、これは「短歌男子」と…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 123.きみいなくなればあめでもひかるまちにさかなのようにくらすのだろう (大森静佳) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com 鑑賞文では、全ての言葉がひらがなで書…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 122.すこしづつ息のはやさがずれてゐて合はさつた手のおもさかんじる (河野美砂子) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com 冒頭に あなたとわたし。二人の世界。官…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 121.眼も魔羅も老いさらばえよわがものにはやもはやなりてしまえよ (阿木津英) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com これ読んで、江國香織の『ケイトウの赤、やな…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 120.満月はかさぶたみたいな色をして(あれが地球の影なんだね) (浅川洋) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com 選ばれた言葉の一つ一つは全く難しくないのに、切…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 119.マシーンの赤きが光引きてゆく地上を愛すこの一瞬を (藤井常世) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com 歌そのものは、F1をテーマにした連作の一首だそうです。…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 118.傾けむ国ある人ぞ妬ましく姫帝によ柑子差し上ぐ (紀野恵) 『短歌パラダイス』でもともと知ってはいたのですが、 yuifall.hatenablog.com 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていてコラ…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 117.子供より親が大事、と思ひたい。子供よりも、その親のはうが弱いのだ。 (太宰治) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com 短歌ではないのですけど、コラムの内容…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 116.要するに世界がこはい 夕立に気がついたなら僕に入れてよ (黒瀬珂瀾) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が紹介していた歌です。 sunagoya.com 最初ぱっと読んで気になったのですが、うまく解釈…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 115.てふてふのてんぷらあげむとうきたてば蝶蝶はあぶらはじきてまばゆ (渡辺松男) 砂子屋書房「一首鑑賞」で石川美南が紹介していた歌です。 sunagoya.com 歌の内容はわりと猟奇的?なのに、どうい…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 114.一般に犬はワンワン叫ぶから普通名詞でワンちゃんと呼ぶ (奥村晃作) 砂子屋書房「一首鑑賞」で生沼義朗が紹介していた歌です。 sunagoya.com このコラムに定期的に現れる奥村晃作の歌が面白すぎ…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 113.まさか俺、一生ここで菓子パンを齧ってるんじゃないだろうなと (穂村弘) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com この歌の面白さは多分穂村弘の『世界音痴』とか…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 112.標本ビンに茸がふとる研究室を辞める話につき合いており (高瀬一誌) 砂子屋書房「一首鑑賞」で石川美南が紹介していた歌です。 sunagoya.com この歌は、歌自体の面白さもそうなのですが、 茸た…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 111.それはもう判このようなさびしさを紙きれの上に押してもろうた (山崎方代) 砂子屋書房「一首鑑賞」で石川美南が紹介していた歌です。 sunagoya.com どうしてか分からないのですが心惹かれました…