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短歌と洋楽和訳メインのブログで、海外ドラマ感想もあります

伊坂幸太郎『PK』 感想

 不定期読書感想文。以前 読書日記 2024年5月15-21日 でそのうちアップしますと書いていた、伊坂幸太郎『PK』の感想です。

 というか、謎多い話だったので覚え書き的なメモであってほぼ感想ではないかもしれません。あと別に謎は解けてなくて投げてます。

 

 以下ネタバレそのものなので畳みます。

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「一首鑑賞」-222

「一首鑑賞」の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

222.ガス室の仕事の合ひ間公園のスワンを見せに行つたであらう

 (小池光)

 

 砂子屋書房「一首鑑賞」コーナーで魚村晋太郎が紹介していました。

sunagoya.com

 小池光の歌は、出会うたび、怖いなって思います。なんていうか、キレがよすぎるんですかね。すごく好きなんですが、「好き」という言葉で単純化するのが自分の中で納得できないというか…。歌集を読みたいとも思うのですが、一人で立ち向かえる気が全然しません。こういう人が自分の中で何人かいます。自分が履修している分野のエキスパートで、話しかけるのも畏れ多いけどいつも講演は聴いていて憧れている人みたいな、そんな感じ。

 

 この歌は、当然、ナチス・ドイツホロコーストに関連するものだと思います。ガス室ユダヤ人などを虐殺する仕事の合間に、子供の手を引いて公園へ白鳥を見せに行っただろう、と。

 

いずれの場合でも、多くの看守たちには家族がいたはずだ。

或いは、家庭では「良き父」であったひとがめずらしくなかったかも知れない。

主人公は、ふとそんなことを思った。

 

休日になれば、子供をつれて公園に散歩にでかけることもあるだろう。

そんな「人間的」な側面があったから、看守たちの、或いは、ナチスの行為が、若干でも許されるというわけではない。

わが子の手をひき、公園に連れていった翌日に、また大量殺戮を遂行する。

そんなことをなしうるのが「人間」なのだ、という怖さがたんたんとした一首にはある。

 

 こんな風に、鑑賞文にはあります。子供を慈しむことが「人間的」で、ガス室は「非人間的」であり、その矛盾が一人の人間の中で両立することの怖さ、という読み方も分かります。これは、つまり、ガス室の仕事をしていたのはサイコパスだったからではないという意味合いだと思う。人格的に何か問題があったからそうだったわけではなく、家庭では良き父であっただろうと。

 

 しかしながら、優生学という思想的背景があれば、“劣った”人種を殺しながら“優れた”人種である我が子を慈しむのはあまり矛盾のない行為として同一の人間の中で両立しうるのではないだろうか。ナチスもそうですけど、『特捜部Q カルテ番号64』(ユッシ・エーズラ・オールスン)読んでいて、“優れた”人間とそうでない人間を選別する立場にある(と自分を見做している)医者が、ある種の女性たちに勝手に不妊手術を施しながら、自分の妻子に限りない愛情を注ぐキャラクターとして描かれていました。「人間的」であるかどうかは、相手を「人間」だと思っているかどうかで違ってしまう。それはある意味当たり前のことなのかもしれない。

 また、ハンナ・アーレントは『エルサレムアイヒマン――悪の陳腐さについての報告』で、悪をなすのは特別な人間ではなく陳腐な人間であるということを言っています。家庭でよき父であること、職場でよき従業員であること、法治国家でよき法の遵守者であることと、ホロコーストを行うことは矛盾なく成立すると。

 俯瞰してみればあり得ないとしか思えないようなことが、矛盾なく一人の人間の中で消化しうる。そんなことが、自分にもあるのではないか、と思って読みました。どちらかというとその「怖さ」です。蛾を忌み嫌いながら蝶を慈しむことを疑問に思わないように、自分の常識やイデオロギーによって糊塗された異様さが自分の中にもあるのではないかと。

 

 苦しんで死にゆく人と、自分の愛する人を分離したい、そこに理屈をつけたい、という気持ちは多分誰にでもある。公正世界仮説はそこから生まれている。苦しんで死ぬのはその人が悪いからだ、という発想です。もしかすると「良き父」であればあるほど、そう思い込んでしまうのではないかとも感じました。自分の愛する子供はこうはならない、なぜならば“優れた”人種だからだ。死んでもいい人間とそうでない人間が分けられると思ってしまうこと、それを決める権利、「正義」が自分の側にあると思ってしまうこと、その怖さを感じました。

 

 この記事は2023年6月23日、沖縄慰霊の日に書きました。

 

 

僕はどうすることもできませんでした。今日もありがとうございます。 (yuifall)

 

 

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「一首鑑賞」-221

「一首鑑賞」の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

221.いまだ日は長きに夏至の過ぎたるを繰り返し言う追われるごとく

 (松村正直)

 

 砂子屋書房「一首鑑賞」コーナーで魚村晋太郎が紹介していました。

sunagoya.com

 これ、すごく分かるんですよね。。前にも似たようなこと書いたような気がするんですが、もう日が短くなるのが嫌でたまんなくて、夏至を過ぎると「ああ、これから日が短くなっちゃうのかぁ…」って若干憂鬱になります。でもまあ秋分の日まではなんとか持つんですが、それから冬至まではかなりブルーです。一方、春分の日から夏至までは、ちょっと嬉しい。だから、もしかしたら、「いまだ日は長きに夏至の過ぎたるを繰り返し言う」人は、「いまだ日は短きに冬至の過ぎたるを」喜ぶ人かもしれません。

 

 鑑賞文では、「夏至が過ぎるとき、1年の半分が過ぎ去ろうとしている」という観点から、「成し遂げるべきことをまだ成し遂げていない」心理を読み取っています。また更に、

 

ただ、一首にわだかまる、焦りというか、にぶい痛みのような感覚は、また別のところからも来ているような気がする。

一首にいう夏至とは、人生の折り返し地点でもあるのではないか。

単純な暗喩ではない。長く暮れ残る夏至過ぎの空をながめているうちに、折り返し地点をすぎようとしている自分たちの生が、しみじみと意識されてきたのだ。

いまだ日は長きに、という初句には、青春との別れを覚悟しながらも、自分たちの体にまだみなぎっている若さにたいするアンバランスな感覚が正直に吐露されている。

 

とあります。春過ぎてこれから盛夏に差し掛かる前ですから、年代で言うと30代半ば~後半くらいでしょうか。一番無理のきく時期を過ぎ、厳しい真夏を迎えようとしている。ここでがんばらないと秋冬が辛くなる、っていう時期ですね。確かになぁと思いました。

 実際は夏至が過ぎるとき、来年もまた夏至が来ることを考えたりもするのですが、人生で例えれば「来年」はありません。一生に一度の夏至が過ぎてしまった。まだ日は長い(若さは失われていない)が、追われるようだと。

 

 人生を1年に例えるとやっぱり1月(真冬)から始まるんじゃないかと私は思っていて、新生児期から思春期までの厳しい真冬を乗り越えて青春があって、その先に働き盛りの夏があって、中高年期は実りの秋で、そしてまた冬を迎えて死ぬんだと。そう考えるといわゆるアラフォー年代が「夏至」で、死を迎えるころが「冬至」なのかなって考えさせられました。

 

 

リナリアが終わる7月動物として生くるべし贄のごとくに (yuifall)

 

 

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読書日記 2024年6月5-11日

2024年6月5-11日

万城目学鹿男あをによし

・アーヴィン・ウェルシュ池田真紀子訳)『トレインスポッティング

・エリス・ピーターズ(大出健訳)『死体が多すぎる』

トルーマン・カポーティ村上春樹訳)『ティファニーで朝食を

北村薫『六の宮の姫君』

カート・ヴォネガット浅倉久志訳)『タイムクエイク』

 

以下コメント・ネタバレあり

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「一首鑑賞」-220

「一首鑑賞」の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

220.本当は声に言葉にしたかつた空を歌つてにごしたあの日

 (中野迪瑠)

 

 砂子屋書房「一首鑑賞」コーナーで山下翔が紹介していました。

sunagoya.com

 この歌に立ち止まったのは海外ドラマgleeを思い出したからです。ミュージカルドラマなので何かと歌で気持ちを伝えるんですが、あるキャラが、昔の恋人のことが忘れられない自分の恋人に別れを告げるシーンで、「相手への気持ちを歌じゃなく言葉で伝えろ」って言うんですよね。なんか、すっごいメタな感想だけど、そうだよなって思ってしまって。この場合「歌ってにごした」っていうのは、多分自分の言葉じゃないからなんじゃないかなと思った。シンガーソングライターだったらどうか知りませんが、基本的に言葉で伝えるべきところを歌にしてしまう、というのは、誰かの言葉を借りているということなんだろうなと思ったので。なんかとてもややこしいですが、この場合いわゆる「和歌」で伝えるとかじゃなく、「ソング」の「歌」ね。辛い時に「上を向いて歩こう」を歌いながら歩く、みたいな。

 

 しかし、鑑賞文にはこうあります。

 

「本当は声に言葉にしたかつた」、でも、できなかった。「空を歌つてにごしたあの日」、と今ならば振り返っておもうことができる。でもあの日、わたしには「歌」しかなかった。「空を歌」うことが、精一杯だったのだ。

 

それでも、「歌」があって、よかったなあ、とおもう。「本当は声に言葉にしたかつた」こと、そうできたらどんなに良かったか。違っていたか。だとしても、「歌」があってよかった。一冊を読み通しながらこの一首にあうと、そういう気持ちになる。

 

 そうかあ。この一冊には、9歳から39歳までの約30年間の1500首以上の歌が詰まっているそうです。そこで、「歌」があってよかった、というのは、「短歌」の「歌」なのかな。あなたに伝えられなかった「声」「言葉」を、空に「詠った」、ということなんだろうか。

 

 もしかしたら前後の歌を読めば分かるのかもしれませんが、この一首のみではどちらとも取れます。そしてこういうとき、なんだか、短歌も「歌」なんだなって当たり前のこと思った。もし『ショートソング』(枡野浩一)みたいな話だったら、やっぱり「大事なことは短歌じゃなくて面と向かって伝えろ」ってなんのかな。それともそれは和歌と同じく、「歌」は「自分の言葉」だから短歌でもよいという認識なんだろうか。歌人同士の夫婦とか、どうなんでしょうね。

 

 

雨の中誰かの言葉を聞いていた道まで溶けていくような雨 (yuifall)

 

「一首鑑賞」-219

「一首鑑賞」の注意書きです。

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219.蒸し焼きの豆腐を「おにく」と頰張れる吾児よ気づくな父の歌業に

 (黒瀬珂瀾

 

 砂子屋書房「一首鑑賞」コーナーで梶原さい子が紹介していました。

sunagoya.com

 前半は、いわゆる「代替肉」というか、様々な理由で肉を食べない人が選んだ蛋白源としての「豆腐」を子供が疑わず「おにく」と思っているシーンかな、と思うのですが、後半の「父の歌業に」に驚きます。つまり、「父」にとって「歌業」は「豆腐」的なものなのだ、と。

 この「豆腐」は何の象徴なんでしょうね。食べているのが「吾子」、つまり子供であることから、積極的に選び取ったものではなく、誰かに与えられたものであるように思えます。また、「おにく」と認識していることから、その正体を知って食べているのではないことも分かります。一方で、本物の肉を知らないからそれを「おにく」だと思っているのか、知った上でこれも「おにく」の一種だと思っているのか、それは分かりません。

 それをそのまま当てはめると、「父」にとって「歌業」は積極的に選び取ったものではなく、気づかないうちにいつの間にか与えられていた「偽物」であるという認識になります。「悲しき玩具」的な感じだろうか。

 

 とまあここまで考えて、あ、違うな、って思った。「歌業」は「父」にとって代替品なんかじゃなく、「自分そのもの」なんだと。「豆腐」なのは「自分そのもの」なんだと思った。どんな親であっても、子供にとっては「おにく」です。その親しか知らない子供にとっては、自分の親こそが本物だから。でも親は、自分にも欠点があることを知っている。完全無欠の人間じゃないし、この子にとって唯一無二であることが怖いと感じることもある。子供にとって親は積極的に選び取ったものではなく、一方的に与えられるものです。全ての人間の中から適切な親を選び取ったわけじゃない。

 多分、この主人公は自分自身を「豆腐」的なものとして認識しているんだと思う。自分は本当は「豆腐」なのに、子供にとっては唯一無二の「おにく」だと思われている。しかし、いずれ子も気付く時が来ます。親は完璧ではないと。それを「父の歌業」と書いているのは、主人公にとって歌が自分そのものだからだと思います。私の歌を知れば、私が「豆腐」であったことを知るだろう。だから「気づくな」と。

 でも、本当に気づいてほしくないわけじゃないんだろうな。一生「おにく」を知らず、「豆腐」を「おにく」だと思って生きて行ってほしいと思う親はいないと思う。だからいずれ気づくことを分かっていて、子供にとって自分が「おにく」であるこの瞬間をできるだけ長引かせたい、という、祈りにも似た歌なのかなと私は感じました。

 

 鑑賞文の最後の一行がとても好きでした。

 

 案外、そののちに子は、お肉より「おにく」を好んでいくのかもしれないけれど。

 

 もしかしたらそんなものかもしれません。

 

 

アクリルでできたパライバトルマリンいつまできみの宝石だろう (yuifall)

 

 

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The Code (Nemo) 和訳

洋楽和訳の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

The Code (Nemo)

Songwriters: Linda Dale, Nemo Mettler, Benjamin Alasu, Lasse Midtsian Nymann

www.youtube.com

Woah-oh-oh

 

Welcome to the show, let everybody know

I'm done playin' the game, I'll break out of the chains

You better buckle up, I'll pour another cup

This is my bohème, so drink it up, my friend

 

Oh

Oh

This story is my truth

 

I, I went to hell and back

To find myself on track

I broke the code, woah-oh-oh

Like ammonites

I just gave it some time

Now I found paradise

I broke the code, woah-oh-oh (Yeah)

 

Let me tell you a tale about life

'Bout the good and the bad, better hold on tight

Who dеcides what's wrong, what's right?

Everything is balance, еverything's light

I got so much on my mind

And I been awake all night

I'm so pumped, I'm so psyched

It's bigger than me, I'm gettin' so hyped, like

See upcoming pop shows

Get tickets for your favorite artists

 

(Oh) Let me taste the lows and highs

(Oh) Let me feel that burning fright

(Oh) This story is my truth

 

I, I went to hell and back

To find myself on track

I broke the code, woah-oh-oh

Like ammonites

I just gave it some time

Now I found paradise

I broke the code, woah-oh-oh (Ooh)

 

Somewhere between the O's and ones

That's where I found my kingdom come

My heart beats like a—

Somewhere between the O's and ones

That's where I found my kingdom come

My heart beats like a drum

(Ooh, ooh-ooh)

(Ooh, ooh)

(Ooh, ooh-ooh)

(Ooh, ooh)

 

I, I went to hell and back

To find myself on track

I broke the code, woah-oh-oh

Like ammonites

I just gave it some time

Now I found paradise

I broke the code, woah-oh-oh, woah-oh-oh

 

 

直訳

 

Welcome to the show, let everybody know

ショーにようこそ、みんなに知らせて

I'm done playin' the game, I'll break out of the chains

ゲームはもう終わりだ、鎖から解き放たれるんだ

You better buckle up, I'll pour another cup

気を引き締めた方がいい、もう一杯注ぐから

This is my bohème, so drink it up, my friend

これは僕のボヘミア、だから飲み干して、友人よ

 

This story is my truth

この物語は僕の真実だ

 

I, I went to hell and back

僕は地獄に行って戻ってきた

To find myself on track

正しく自分を探すため

I broke the code, woah-oh-oh

僕はコードを破壊した

Like ammonites

アンモナイトみたいに

I just gave it some time

僕はただそれに少しの時間を与えた

Now I found paradise

今僕は楽園を見つけた

I broke the code, woah-oh-oh (Yeah)

僕はコードを破壊した

 

Let me tell you a tale about life

人生についての物語を話させて

'Bout the good and the bad, better hold on tight

いいことも悪いことも、しっかり捕まった方がいい

Who dеcides what's wrong, what's right?

何が悪くて何がいいことか誰が決めるの?

Everything is balance, еverything's light

全てはバランスで、全ては光なんだ

I got so much on my mind

僕は頭がいっぱいになった

And I been awake all night

そして一晩中目覚めていた

I'm so pumped, I'm so psyched

とてもわくわくして、気合が入ってる

It's bigger than me, I'm gettin' so hyped, like

それは僕よりも大きい、僕は興奮している、まるで

See upcoming pop shows

もうすぐやって来るポップショーを見るみたいに

Get tickets for your favorite artists

きみのお気に入りのアーティストのチケットを手に入れる

 

Let me taste the lows and highs

最低も最高も味わわせて

Let me feel that burning fright

あの燃えるような恐怖を感じさせて

This story is my truth

この物語は僕の真実

 

Somewhere between the O's and ones

0と1の間のどこか

That's where I found my kingdom come

そこに僕の王国が来るのを知った

My heart beats like a—

僕の心臓は鼓動する、まるで

Somewhere between the O's and ones

0と1の間のどこか

That's where I found my kingdom come

そこに僕の王国が来るのを知った

My heart beats like a drum

僕の心臓はドラムみたいに高鳴る

 

 

*2024年のEurovisionで優勝したスイスのアーティスト、Nemoの曲です。

*この人はノンバイナリーらしく、「Broke the code」は「ゼロとイチで示される二進法(バイナリー)のコードを破壊した」という意味合いのようです。

アンモナイトみたいに、の真意は不明ですが、アンモナイトの殻には多様性があるみたいなのでそのことなのかなぁ。

モーツアルト魔笛』の「夜の女王のアリア」のメロディも入ってますね。

*アーティストの背景とかはここに書いた以上のことはよく分からないので、歌詞を見ただけの印象で意訳。

 

 

意訳

 

ショーにようこそ、みんなに知らせて

ゲームはもう終わり、鎖から解き放たれる

気を引き締めて、もう一杯付き合って

僕はボヘミアン、きみもそうだろ?

 

僕は真実を語るよ

 

かつて地獄へ行って戻ってきた

自分自身を見つけ出すため

コードを破壊したんだ

アンモナイトみたいに

少し時間はかかったけど

今楽園にたどりついた

僕はコードを破壊した

 

人生について話させて

いいことも悪いことも

よく聞いてよ

何が正しくて何がそうじゃないか誰が決める?

全てはバランスで、全ては光なんだ

僕は頭がいっぱいになって

一晩中目覚めてた

わくわくして、胸が高鳴って

期待で膨れ上がりそうになる

まるでもうすぐコンサートに行くみたいに

きみのお気に入りのアーティストのチケットを持ってさ

 

最低も最高も味わわせて

あの燃えるような恐怖を感じさせて

僕は真実を語るよ

 

かつて地獄へ行って戻ってきた

自分自身を見つけ出すため

コードを破壊したんだ

アンモナイトみたいに

少し時間はかかったけど

今楽園にたどりついた

僕はコードを破壊した

 

0と1の間のどこかに

僕の王国がある

心臓が高鳴るよ、まるで――

0と1の間のどこかに

僕の王国がある

心臓が高鳴るよ、まるでドラムみたいに

 

かつて地獄へ行って戻ってきた

自分自身を見つけ出すため

コードを破壊したんだ

アンモナイトみたいに

少し時間はかかったけど

今楽園にたどりついた

バイナリーのコードを破壊して

 

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