一首鑑賞
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 200.ああ、博士 まるでひとりの島みたいどこまでも心が浜になる (瀬口真司) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com うまく言い表せないのですが、学問というものが…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 199.滝までの獣の道を走り抜けあの子は歌手になるのでしょうね (笹井宏之) 砂子屋書房「一首鑑賞」で永井祐が取り上げていました。 sunagoya.com 「登竜門」という言葉が思い浮かぶ短歌です。作者は…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 198.不思議なる音して去年の雪が降るきょーん、きゃーん、きゃーん、きょーん (岡部桂一郎) 砂子屋書房「一首鑑賞」で永井祐が取り上げていました。 sunagoya.com もともとは 海の音しずかになれる…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 197.雪が降る のを喜んでいるコマのチャーリーブラウンの短い手 (左沢森) 砂子屋書房「一首鑑賞」で永井祐が取り上げていました。 sunagoya.com 視点の移り変わりによって思考が振り回されるのが楽…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 196.いつか死ぬそのいつかを鳥は鳴き渡りあなたは夜へ踵を返す (笠木拓) 前回笠木拓の歌が気になったのでググったところ、『橄欖追放』に記事がありました。 petalismos.net たくさんの歌が引用され…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 195.祈りつつ切手を貼るよ 性と心が癒着するしかない身を生きて (笠木拓) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com 最初はLGBTQの歌なのかな、って感じました。Gleeを…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 194.画像認証で燃えている森があり自転車としてそれを選んだ (池田輔) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com ああー、これは、分からないけど分かる系の歌ですね。…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 193.その頬は夜空あおぞらうつす頬 いらないよ、一輪挿しの言葉は (大森静佳) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com ただぼーっと、かっこいい歌だなぁ、と思って…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 192.書きかけの作文消している顔をクシャと原稿用紙に撮られる (中森さおり) 砂子屋書房「一首鑑賞」で永井祐が取り上げていました。 sunagoya.com この歌、歌そのものが面白かったのもあるんですが…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 191.風呂の湯は素数に設定されていて私は1℃上げてから出る (吉野亜矢) 砂子屋書房「一首鑑賞」で魚村晋太郎が取り上げていました。 sunagoya.com 家のお風呂、冬場はいつも41℃に設定しています。素…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 190.責めるとか許すとかいふのもちがふ 馬肥ゆる秋 だから忘れず (染野太朗) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com この歌を読んでとっさに連想したのが 赦せよと…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 189.なんでも麻雀で喩えたがるならこのドッグランも ETERNAL (郡司和斗) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com 正直麻雀が全く分からないのでこの「麻雀で喩える」…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 188.潮のおと耳より心に入れながら脱にんげんの一瞬もある (伊藤一彦) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com 最初はすんなりと「潮のおと耳より心に入れる」→潮騒…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 187.ひとがひとを恋はむ奇習を廃しつつ昼さみどりの雨降りしきる (川野芽生) この歌に出会ったのは、瀬戸夏子の『はつなつみずうみ分光器』だったかもしれません。川野芽生の歌集が絶賛されているこ…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 186.こころはあおい監獄なのに来てくれた かすかな足音を積もらせて (小林朗人) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com 月並みな発想かもしれませんが、北原白秋の …
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 185.人生のパズルを神はあらかじめ5ピース抜いて出荷している (遠野サンフェイス) これは砂子屋書房の『一首鑑賞』のコーナーで知ったのですが(鑑賞者は黒瀬珂瀾)、もともとの表題の歌は なにと…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 184.ホットケーキ持たせて夫送り出すホットケーキは涙が拭ける (雪舟えま) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com この歌しみじみいいですよね…。ホットケーキは甘…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 183.君に逢ひにゆく傷つきに海よりの夕風はらむシャツを帆として (塚本邦雄) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com この歌は一瞬で引き込まれます。塚本邦雄の歌だ…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 182.津波のやうに流行り病のやうにといふ比喩ひえびえと近寄りがたく (寺井龍哉) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com この「津波のように」は東日本大震災を、「…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 181.浴槽は海に繋がっていません だけどいちばん夜明けに近い (馬場めぐみ) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com この歌を読んで、とっさにインフィニティ・プー…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 180.「smileの綴りはスミレとおぼえてた」どうりでそんなふうに微笑む (西村曜) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com この歌の引用元の歌集、『コンビニに生まれ…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 179.A god has a “life file”, which is about the collapse of my cool core. (罪色の合わせ鏡のその奥の君と名付けた僕を抱き取る) (中島裕介) 砂子屋書房「一首鑑賞」で黒瀬珂瀾が取り上げてい…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com an october moon shining through the open blinds in my sacred room splits the floor with dark and light to which side do I belong? (Ron L. Zheng) 砂子屋書房「一首鑑賞」で黒瀬珂瀾が取り上げ…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 177.小せぇお~いお茶飲みやがって 小さいお~いお茶を飲むな (伊舎堂仁) 砂子屋書房「一首鑑賞」で永井祐が取り上げていました。 sunagoya.com こういう感覚ってどこから来るのかなぁ。ちょっと怖…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 176.花と骨、ともに描かれ砂漠にもわたしにもある泉をさがす (山科真白) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com これはぱっと見て気になったのですが(カードゲーム…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 175.また君を撃ってしまった正論で築いた城に今も暮らして (今紺しだ) 砂子屋書房「一首鑑賞」で井上法子が取り上げていました。 sunagoya.com これ読んで矢井田瞳の B'coz I Love You の歌詞を思い…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 174.殺したき男ぐらぐら煮てゆけば口あけて貝のごとき舌見ゆ (加藤英彦) 砂子屋書房「一首鑑賞」で黒瀬珂瀾が取り上げていました。 sunagoya.com この歌、最初作者名を知らず、恋愛の歌だと思ってリ…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 173.ただの日となりてかろうじて晴れている十月十日ジョギングをせり (中沢直人) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com ハッピーマンデー反対派なので、祝日はそれ…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 172.電柱と塀の間をくぐりぬけパワーを出そう次のそれまで (阿波野巧也) 砂子屋書房「一首鑑賞」で永井祐が取り上げていました。 sunagoya.com この感覚を言葉にすること自体がすごくて圧倒された歌…
「一首鑑賞」の注意書きです。 171.小さめにきざんでおいてくれないか口を大きく開ける気はない (中澤系) yuifall.hatenablog.com この歌は最初『桜前線開架宣言』で知ったのですが、砂子屋書房「一首鑑賞」で黒瀬珂瀾が取り上げていて、それで色々考えた…