短歌パラダイス
橄欖追放 [sai] 歌合始末記 感想 の注意書き(『短歌パラダイス』感想の注意書きとほぼ同様です)およびルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 橄欖追放 [sai] 歌合始末記 petalismos.net 第四戦は「姉」でした。 姉歯、とふ罪人の名を愛でながら夕餉…
橄欖追放 [sai] 歌合始末記 感想 の注意書き(『短歌パラダイス』感想の注意書きとほぼ同様です)およびルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 橄欖追放 [sai] 歌合始末記 petalismos.net 第三戦は、「半島」でした。 半島に夕暮れどきを 半熟の卵で…
橄欖追放 [sai] 歌合始末記 感想の注意書き(『短歌パラダイス』感想の注意書きとほぼ同様です)およびルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 橄欖追放 [sai] 歌合始末記 petalismos.net 第二戦目は「たんす」です。 人生の荷物を背負うこと思い、タ…
橄欖追放 [sai] 歌合始末記 感想 の注意書き(『短歌パラダイス』感想の注意書きとほぼ同様です)およびルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 橄欖追放 [sai] 歌合始末記 petalismos.net 第一戦は「パパイヤ」です。 タイ内陸部、チェンマイ パパイ…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 番外編 橄欖追放 [sai] 歌合始末記 petalismos.net 2008年の記事ですが、2005年の歌合についてのものです。 黒瀬珂瀾などが当時主催していた同人誌…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 最後は「昔」です。 昔からそこにあるのが夕闇か キリンは四肢を折り畳みつつ (一郎次郎) 呪ひをいくつも唱へ子は昔ガガンボの影してひぐれの塀…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 十三番目は「塗り絵」です。 「はだいろ」は誰の肌色なよなよの塗り絵ドールが四肢ぬれという (一郎次郎) はとむねのはとこといとこキマイラのぬ…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 十二番目は「沈」です。 弥生尽日湯に沈むときわたくしはわたくしを抱くバラにあらねど (一郎次郎) テノールが湖(うみ)に沈みしゆふぐれを金文…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 11番目の題は「あざらし」です。また動物かぁ。 北限のあざらしを狩れ連弾のわれらに開くピアノの翼 (一郎次郎) 世界経済わづかに傾ぐ午後を離れ…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 十番勝負は「芽」でした。この回、正直言って読んでて一番なんというか自分にがっかりした回でしたね…。 幾千の種子の眠りを覚まされて発芽してゆ…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 九番勝負は「邪」です。邪!どこからこんな言葉思いつくのだろうか。 洗われて手にひえている精巣をすべて無邪気な季節のために (一郎次郎) スプ…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 八番勝負は「台湾」です。このお題おもしろい!そして歌もすごい! 台湾の蛇屋のむすめ楊月麗(ヤンユイレイ)樹下にうたへばそのこゑなびく (一…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 七番勝負は「恋」です。「恋」って題、1日目もあったけどこれってお約束なんですかね?漠然としていて作りづらそうですね。。 雨音と海の音とが溶…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 6番目は「刑」でした。 降りられない舞い上がれない宙吊りの刑に目をとず 風を嗅ぐまま (一郎次郎) 殺されにゆくため歩む永さもて朝刊に読む死刑…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 五番勝負は「一郎」です。この頃、小沢一郎とオリックスのイチローが時の人であったとか…。2021年現在、小沢一郎は衆議院選挙の小選挙区で敗北し、…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 第四戦は「嘘」です。 美しき嘘つくたびに半歩ずつ恋人の耳すり寄りてくる (一郎次郎) 祖母のみる<嘘>とろとろと花豆のつやめいてくる仏具屋の奥…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 第三戦は「浅葱」です。薄い緑と水色が混じったようなあの色ですかね。 低く泛く浅葱のいろの糸とんぼ大きな足はまたいでゆけり (一郎次郎) 浅葱…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 第二戦は「オランウータン」です。すごい題!こういうの出されちゃうのかぁ、題詠って大変ですね。。 乳のむと胸にすがれる太郎次郎(たろじろう)…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 前回までの10回で1日目が終わり、次からは2日目になります。2日目はまたルールが変わっています。幕間ではその理由や歌合にかける熱い思い、以前行…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 最後の10番目は「並」です。「なみ」という読み方に限定されており、「へい」も「ならぶ」もNGとのことです。 時計仕掛けの絵本をよめばすずかけの…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 9番目は「風」です。風邪、風景、風貌、風靡などでもいい、と書いてあるので、おそらく「風」という漢字を使うというルールかと思われます。 マル…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 8番目は「ねたまし」です。 「妻」という安易ねたまし春の日のたとえば墓参に連れ添うことの (俵万智) 傾けむ国ある人ぞ妬ましく姫帝によ柑子差…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 7番目は「盗む」です。あくまで動詞がルールで、名詞はNGということでした。 あるぱかに春の裸身をつつみこむ天道さまに盗まれぬよう (東直子) …
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 6番目の題は「恋」。「恋」という文字は入れなくてもよく、恋の雰囲気を演出せよとのこと。 「今日トテモ楽シカッタ」といふ声の 過ぎにし山の樹の…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 5番目は「門」です。 城門は脚より昏れて夏の馬うなずきながら今日を閉じゆく (梅内美華子) 夕闇にとろりと門は融けはじむ背に膨らみてゆくさく…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 4戦目は「燕」です。 琥珀日和のこのひるさがりわがうちに燕とばせてきみがほほゑむ (荻原裕幸) 春服を着てもひもじき空の下まず燕来よつばくら…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 3番目は「パラシュート」です。 ふくだみてパラシュート浮く春の昼馬魚様の人体さがる (河野裕子) パラシュートひらきし刹那わが顔のステンドグ…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 次のテーマは「額」です。人体の一部としての「ひたい」をテーマに詠まなくてはいけないという条件がついています。 富士額恥づるが如く学帽をふか…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 1日目の対戦はあらかじめ題と対戦相手が伝えられており、当日までに歌を準備してくるという方式で行われています。最初の題は「海」。 奪うため破…
小林恭二 『短歌パラダイス ―歌合二十四番勝負―』(岩波新書) 感想です。 注意書き ・1996年に行われた「歌合」の記録です。 ・題に沿って詠まれた短歌そのものは全て引用します(題詠以外で載っている歌は引用しません)。 (この本のことは関川夏央『現代…