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S2x16;ORIGINAL SONG 感想

 glee感想については注意書きを必ずご覧ください。

yuifall.hatenablog.com

 この回はリアタイの時ツイッタートレンドに「They Kissed!」が入るくらい盛り上がったそうですね。あー、10年遅かったわー。遅すぎや。Youtubeでキャストのインタビュー動画みててもこの後のクリス・コルファーダレン・クリスへの質問攻めすごいしな。そんでクリス・コルファーのクールな対応笑える。この頃まだ20歳前後だよね?すごい大人だなーと思いました。

 

 それはさておき。最初のMiseryがよい!前も書きましたが私は単なるMaroon5のファンで、もともとgleeはMiseryとMoves like Jaggerを見てかっこいいー!!って思って見始めたので、一番最初に事前情報ゼロで見たパフォーマンスがMiseryです。この印象でカートはもともとダルトンの子だと思ってました。ダルトンとか名前は知らなかったけど、この(制服ありだから)私立っぽい男子校の生徒なのかと。

 このブレインはカートに絡みすぎでしょう。まったくgleeに対する知識ゼロでMaroon5目当てでパフォーマンス動画だけ見た時ですら、何か歌ってる人がやったら絡んでる男の子いるなー、歌ってる人ってこの子のこと好きなんか?とか思ってたし(笑)。その時はストーリー分からなかったから歌終わった後の話はちょっとしか見なかったけど、何かの大会に出るけどソロは君ばっかりで嫉妬してるって言ってたし、合唱部のメインボーカルを競うライバル同士なんかな?って。あの時はブレインがカートにめっちゃ絡んでてカートは若干嫌そうというかあきれ顔だったから、(二人ともゲイとか全く知識なかったけど)ブレインの方がカートのこと好きなのかと思ってた。

 でも実際のストーリー中ではカートがブレインを好きで、ブレインもそのことを知ってて、かつ歌を歌いながらめっちゃ絡んでるっていうシーンなわけじゃないですか…。しかも恋心を自覚するのはその後のBlackbirdだから、Miseryの時は自分のことを好きって分かってる男を意味なくめちゃくちゃ見つめながら歌ってるわけ?本当に罪作りな男じゃな。「僕はどん底だよ、きみ以外じゃだめなのに、必ず振り向かせてみせる」みたいな歌詞をさぁ。相変わらず歌詞を全然気にしない男です。内容的にはどっちかいうとS4にぴったりだなーと思いました。。S2で使うんじゃなかったって思わなかったかな(笑)。でも内容に比べてメロディーラインが明るすぎる気もしますが。そこがいいんだけど!

 

 この回はこの二人が恋愛に現を抜かしすぎです。そりゃあ大会負けます(笑)。私情で曲をデュエットにしちゃうし、私情で相手をカートにしちゃうし、練習するとか言っていちゃついてるし。でも何で初めて大会で二人で歌う曲が「Candles」なんかな。歌詞が状況と合いません。切ない曲?もっと恋の始まり的な感じでもよかったのでは?2人のデュエットってこの後いっぱいあるけどこれが一番しっくりこない。なんか、S6っぽいよね。

 でもこのシーン、レイチェル+フィン+クインのカットがちょくちょく入るから、レイチェルの気持ちなのかなって思いながら聴いてました。gleeって他の誰かの気持ちを違う人が代弁するようなパフォーマンスもけっこうあるし。

 

 でも、色々書いたけど、デュエット自体はいいと思うんです。S3で全国大会でのボーカルアドレナリンのパフォーマンス見た時、確かにユニークはうまいし見てて楽しいけどリードボーカルがずっと同じだと飽きるなーと思ったし、NDもずっとレイチェルかフィンチェルで飽きるなーと思ってたので、リードボーカルがすごいイケてても同じ人ばっかじゃない方がいいのかなと(ただ、ウォブラーズに関してはブレインのリードが圧倒的にいいという思いは消えませんが…笑)。その点、男子校でカートは女声を歌えるしデュエットのパートナーとして最適なのはまあ私情なしでもそうかなーと。

 とはいえ練習とかいってキスしてたのは否めないな。男子校でほんとけしからんですわ。こういうのって全世界的に女子の夢なんかな?やー、ゲイっていうよりも本気で実写BLだよな。ほんと驚くわ。妄想BL男子校だわ。

 Blackbirdの時のブレインの表情が、無言なのに本当にすごかった。カートの歌声に無意識みたいにバックコーラスに入って、動き出したカートを目で追って、思わずみたいに歌が止まって、何度かまばたきして、じっと見つめて、「僕は今まで恋を知らなかった、僕がずっと探していたひとはここにいたんだ、」っていう目でちょっと困ったみたいに笑うあの顔。人が恋に落ちる瞬間を我々は目撃しましたよね。

 そして告白の時、ここではカートの眼差しが本当に、すごいと思った。最初は普通に話していたカートが、ブレインの言葉が進むにつれて徐々に目が潤んで、目線がかすかに揺れて、微笑んで、肌が上気して、この人ほんとすごいなーと感心してしまいました。感心っつーか、感動っていうか…。このシーン何度見てもどきどきします。ブレインの台詞はいつもながらキラーチューンすぎます(笑)。

 直訳↓

Why did you pick me to sing that song with?

(どうして僕をその歌のパートナーに選んだの?)

Kurt, there is a moment when you say to yourself, " Oh, there you are.I've been looking for you forever."

(カート、人は自分自身にこう言う瞬間がある。「ああ、きみはここにいたんだ。僕はきみをずっと探し続けていた」)

 Watching you do "Blackbird" this week that was a moment for me about you.

(今週きみが「Blackbird」を歌うのを見て、僕にその瞬間が訪れた。きみのことだ)

Y-You move me, Kurt.

(きみが、僕の心を動かしたんだ、カート)

And this duet would just be an excuse to spend more time with you.

(そしてこのデュエットはきみともっと時間を過ごすための言い訳に過ぎない)

 

 ブレインが予告なしでいきなりキスすんのもさー。カートがいきなりカロフスキーにキスされたの知ってて、僕は拒絶されないだろうって自信満々なのすごいよね(笑)。でもあの表情見たら、心が通じ合ってるって思うよ。カートのあの顔。目の前であの表情されたらキスをせざるを得ないでしょう。15話で「セクシーな顔なんてできない」って言ってたのに、16話でこれですもん。恋ってすごいな。

 このシーンはとても美しいですよね。キスがどうこうっていうのもあるかもだけど、カートの恋が報われる日がようやく来たのか、ということが感慨深かったです。ずっと「僕もストレートの子みたいに恋人と手をつないで歩きたい」とか言ってたしね。だが17歳だとストレートの子だって恋人と手をつなぐなんて夢のまた夢みたいなやつもたくさんおりますけどね。

 

 この回はMiseryの後カートがブレインに「めちゃくちゃ嫉妬してるし、マンネリだよ」って言うのもよかった。好きな相手によくここまではっきり物を言えるよなー。嫌われるかもとか全然考えないのかな。ただ恋してるだけじゃなくて、リードボーカルを奪いたい相手でもあって。カートのこういうとこ好きだな。ただ好きな人についていくんじゃなく、同じ土俵で戦ってたら嫉妬したりもする。対等な立場で渡り合いたいと思う。ブレインもカートの意見を素直に受け止めて、Blackbirdを聴いてその才能に聞きほれて、カートを対等なデュエットのパートナーに選び、そして恋の相手に選ぶというくだりが、現代の恋人同士としてとても象徴的で素敵だと思いました。最後のカナリヤの埋葬と手をつないだ影が去っていくシーンもとても美しかった。手をつないで歩けてよかったね。

 

 しかしBlackbirdの時のカートの服装がおしゃれすぎてすごいわー。ロングブーツに黒ずくめで、喪服のつもりなんだろうけど、悲しみに暮れている時に服をあそこまで決めてこられるっていうのはほんとに彼らしいです。あと、棺をデコってるのも…。女子か!私の1000倍くらい女子力高いっす。あとはトレントの台詞、「こんなの茶番だよ」ってThis is a kangaroo court!なのかぁ。カンガルー…。調べたら、「インチキ裁判」「吊し上げ」「リンチ」みたいな意味らしいです。

 

 NDの方は、クインとレイチェルのやり取りがよかったよ。クインって時々びっくりするほど悟ったこと言うんだよなー。Super hotな高校生って、ここがピークって思うから逆につらい時があるのかな。。これは人気者ならではの苦悩なのかも。後はサンタナのキャラが掘り下げられていくのもよかったですが、素直になれずブリトニーと衝突してしまって切なかった。みんなの作った歌も面白すぎ(笑)。S2のcomplete album買ったらオリジナル曲も全部入ってたのですが、「魚の口」とか聴いてどうするんじゃ(笑)。でも何気にどの曲もメロディかっこいいんだよなー。歌詞がひどいけどね(笑)。