いろいろ感想を書いてみるブログ

短歌と洋楽和訳メインのブログです

S2x15;SEXY 感想

glee感想については注意書きを必ずご覧ください。

yuifall.hatenablog.com

 この回の感想、わりと真面目に書いたのですが、内容が内容なのでここに全文アップするのは不適切かなと思い、一部省略しています。pixivにマイピク限定で全文公開してます。 

(リンク貼ってたのですが削除しました。pixivで探していただくか、お問い合わせください)

 

 

 この回好きです。10代の性教育って大事よね。クリス・コルファーが、「ゲイのティーンに対して性教育をした番組は今までなかった」って言ってて、この回はそういった意味でも象徴的だったのではと思います。カートに限らず他のメンバーについても。ホリー先生が「誰かと寝れば、その人が過去に寝た相手とも寝ることになる」って。体液を交換するってことはそういう重さがあるんだよね。

 

 この頃のカートはロマンチスト過ぎだよなー。ブレインとのやり取り面白かったけどね…。
「きみの顔何?」「セクシーな顔だよ」「ガスでも溜まってるのかと思ってた」「どうせ僕の色気なんて赤ちゃんペンギン並みだし、セックスについてなんて何も知らないよ」って(笑)。その後も「その手の映像は嫌な気持ちになっちゃうよ、みんな昔は子供だったのにとか、お母さんはどう思ってるんだろうとか、どうしてそこにタトゥーなんて入れちゃったんだろうとか考えちゃって」って、めちゃくちゃかわいいな!「具体的なセックスなんて知りたくない。僕はロマンスが好きだし、だからブロードウェイミュージカルが好きなんだ。指先が触れ合うだけでセクシーだよ」
 でもブレインはそれがすごく心配なんだよね。「いつかは知らなきゃないよ」って。「でも今じゃない」ってカートは言って、終わりになっちゃう。恋をしている相手からこういう話聞かされて拒絶するってよっぽどだよな。ブレインが心配する気持ちも分かるような。だからパパに直訴しに行くんですが、この勇気には恐れ入るわ。友達の父親に、セックスについて息子と話せって言えるかー?言えないよなー。でもゲイだからこその危機感があったんだろうな。「飲んだ勢いで適当にやられちゃってからじゃ遅い(意訳)」って、ここまで言えるのってほんとすごいですわ。この時はまだ自分とカートがどうこうとかブレインは考えてないもんね。

 

 この後のパパの教えがぐっときます。パパはカートとセックスについてどう話していいか分からない。だってゲイのセックスなんて知らないし、自分とは全然無関係だと思っていただろうし、できれば一生知らないでいたかったことだろうから。でもブレインの言葉で、息子がいつかその現実に直面するんだってことが分かる。当然パパにはAIDSとかSTDについての知識はあるだろうし、男性にとってのセックスがどういうものなのかも分かってる。もしかしたら高校時代にお酒飲んで色々、とか経験があるのかも。だからカートがこのままではまずいって覚悟を決めて向き合おうとしてる。
「お前は大切な存在だ、身体の繋がりを決して軽視するな、遊びのつもりでも自尊心が傷つく。誰かと抱き合う時は、心の結びつきを感じてほしい」。この時のパパの教えがカートにずっと深く根を下ろしてるんだろうなという気がします。だからこそS4でのブレインの裏切りが許せないし、その後もカートが他の男と関係を持つシーンは出てこない。カートは最後までmonogamyを貫くよね。ブレインだけを愛し続けて。そしてgleeも、このエピソードを通じてゲイの男の子たちにも自分を大切にすることを訴えたかったのかなと…。

 

 一方でサンタナとブリトニーはお互いへの気持ちについて向き合えないまま身体の関係だけ持ち続けてるんだよね。サンタナは「男とのセックスは気持ちなんて話したくないし目も合わせたくない」って言う。「気持ちなんてない方がいい」って。本当に愛しているのはブリトニーだけだから。でもブリトニーにすら自分の気持ちを打ち明けられない。そしてようやく自分の気持ちと向き合うけど、サンタナはまだ覚悟ができない。カートみたいにいじめられたり陰口言われたりしたくないし、自分を受け入れられてない。ブリトニーはサンタナを愛してるけど、アーティを裏切りたくない。今付き合っている相手に誠実でいたい。だからここでは2人の想いはかみあわないまますれちがってしまう。
 この時の「Landslide」、すごく切なかった。サンタナがブリトニーに「あんたを愛してるの。あたしを愛してるって言って」って言うシーンも。だけど、やっぱりサンタナのやり方はちょっと一方的すぎるし、アーティにもブリトニーにもサムにも不誠実だよ。ここ、彼女を愛する気持ちを認めることで自分を同性愛者だって認めなきゃいけない、っていう深い葛藤が描かれたシーンなので、そのまま簡単に男女の関係に置き換えて考えるわけにはいかないのは分かるんだけど、それでもやっぱり、仮にサンタナが男性だった場合、「気持ちなんてないから浮気じゃない」って言って(自分も彼女がいるのに)彼氏いる女の子と関係を結んだ挙句、自分が本気になったら「好きだけどそれは誰にも言えないし公にはできないけど彼氏と別れて付き合え」って言ってるようなもので、あまりに不誠実じゃないですかね。同性愛に関する葛藤もあるんだけど、逆に女同士であることを利用してブリトニーと関係を結んでるわけだから、そこをオープンにはできないけど自分を選んでほしい、っていうのはあまりにも勝手な言い分なのでは…。
 ブリトニーとアーティが別れる時、アーティはブリトニーに「サンタナと関係を持たないでほしい、きみは騙されてるんだ」って言うよね。この時、馬鹿って言っちゃったのはほんといかんなって思うのですが、でも、アーティはサンタナの気持ちを真剣に受け止めたからこそ怒ったんだと思うんです。サンタナがカミングアウトしたときに「本物の男を知らないからレズなんだろ」みたいに言ってくるキモい男がいたけど、アーティがもしちょっとでもそんな風に思ってたら、ブリトニーとあんな喧嘩にならなかったと思う。女同士でいちゃついてるだけでどうせ本気じゃないんだろ?なんて軽い気持ちでは受け止めてなくて、サンタナを恋のライバルとして真剣に受け止めたからこそ、喧嘩になっちゃったんだと思う。アーティの方がサンタナ本人よりも彼女の気持ちと本気で向き合ってるよね。サンタナはブリトニーにもアーティにも、この時付き合ってるサムにも、この時は誠実になれなくて、これはやっぱり自分を受け入れられないからで…。セックスは遊びじゃない、相手との心のつながりを感じてほしい、というパパの教えが刺さりますね(笑)。
 ホリー先生の言葉もよかったな。Anyway, it's not about who you are attracted to, ultimately. It's about who you fall in love with.(とにかく、究極的には、これはあなたたちが誰に魅力を感じるかについての話じゃない。あなたたちが誰を愛しているかについての話よ)って。

 

 このエピソードとS3x05で、性志向に関わらず正しい性知識を持って誠実な気持ちで交際相手と向き合うことの大切さを訴えたかったのかなと思いました。

 

 しかし、いきなりコーヒーショップで「陶器人形」呼ばわりされたカートをブレインはどう思ったんだろうか…。そういえばこの2人ってお互いの外見に対して言及するシーンってほとんどないような気がする。カートってファッション以外に外見をどう褒められたら嬉しいのかよく分かんないもんな…。

 

 scriptを読んでて気になった点があるのですが、ブレインが女の子に連絡先貰って、「ありがとう。でも女の子に興味ないんだ」って言うシーン、「Sweet, but not on your team」ってなってましたが、「not on your team」だけでそういう意味って通じるのか…。分からん。「Animal」の時のカートの表情とそれを(この人大丈夫かなぁ)みたいな目で見るブレイン、何度見ても笑えるわ。

*後から英語の小説を色々原語で読んでみて、not on your teamがそういう意味で使われていることが分かりました。。

glee雑記⑨ - いろいろ感想を書いてみるブログ

 

yuifall.hatenablog.com

以下、長いですが全てscriptの直訳なので、ご興味ある方だけどうぞ…。

 2人の会話↓
All right, so give me sensual, but don't make fun of it.
(じゃあ、sensual(官能的)な顔をしてみて。でもふざけちゃだめだよ)
Like, really try.
(真面目にやるよ)
Okay.Now give me sultry.Um, Kurt, they're all sort of looking the same.
(OK、今度はsultry(みだら)に。あー、カート、同じに見えるよ)
That's because the face I'm actually doing is uncomfortable.
(だって今やっているような表情は落ち着かないよ)
This is pointless, Blaine.I don't know how to be sexy because I don't know the first thing about sex.
(こんなの的外れだよ、ブレイン。僕はセックスについては何も知らないから、セクシーになる方法なんか分からない)
Kurt, you're blushing.
(カート、顔が赤いよ)
I've tried watching those movies but I just get horribly depressed, and I think about how they were all kids once, and they all have mothers and what would their mothers think, and why would you get that tattoo there?
(僕はそれらの映像を見ようと試したことがあるけど、単にすごく嫌な気分になっただけだった。そして、彼らはかつてみんな子供だったのにとか、みんなお母さんがいて、お母さんは何て思っているんだろうとか、なぜそこにタトゥーを入れちゃったんだろうとか考えるだけだった)
Then maybe we should have a conversation about it.I'll tell you what I know.
(じゃあ、多分僕たちはそれについて話さなくちゃならない。僕は君に知っていることを教えるよ)
I don't- I don't want to know the graphic details.
(僕は、僕は具体的な詳細なんか知りたくない)
I like romance.That's why I like Broadway musicals because the touch of the fingertips is as sexy as it gets.
(僕はロマンスが好きだ。だからブロードウェイミュージカルが好きだし、指先が触れ合うだけで十分セクシーだよ)
↑この文章のit getsの意味が分かりません。。
Kurt, you're gonna have to learn about it someday.
(カート、きみはいつかそれについて知らないといけないよ)
Well, not today.I think I've learned quite enough for today, thank you.I think you should leave.
(でも、今日じゃない。僕は今日はもう十分学んだと思うよ、ありがとう。もう帰って)

ブレインとパパ↓
Need a hand?
(手伝いましょうか?)
Yeah.Why don't you hand me that carburetor? How'd you know which one it was?
(ああ。キャブレターを取ってくれないか?どれがそれだってどうして分かった?)
My dad and I rebuilt a '59 Chevy in our driveway two summers ago.One of his many attempts at bonding.
(父と僕は2年前、私道で59年型のシボレーを改造したんです。彼の絆を深める試みの一環で)
You here looking for parts?
(部品を探しに来たのか?)
No actually. I, uh, wanted to talk to you about Kurt.
(いいえ、違います。僕は、あー、カートのことについてあなたと話したかった)
Is he okay?
(彼は大丈夫か?)
Have you ever talked to him about sex?
(あなたは彼とセックスについて話したことがありますか?)
Are you gay, or straight, or what?
(きみはゲイか、ストレートか、何なんだ?)
I'm definitely gay.
(僕は間違いなくゲイです)
Okay, good.I mean, you know, whatever, but, uh You know, good for Kurt.He needs someone like you to talk to.
(それはよかった。つまり、なんにせよ、カートにとってよかったという意味だ。彼はきみのような、話ができる誰かが必要だ)
Well, that's kind of my point.I've tried talking to him, but he basically puts his fingers in his ears and starts singing.
(つまり、それが僕の言いたいことです。僕は彼と話そうとしましたが、彼は基本的に耳をふさいで、歌い始めてしまった)
Well, when he's ready, he'll listen.
(きっと準備ができたら聞くだろう)
I'm worried that it might be too late.
(僕はそれでは遅すぎるんじゃないかと心配している)
You know, Dalton doesn't even have sex ed classes.Most schools don't.And the ones that do almost never discuss what sex is like for gay kids.
(ご存知でしょうが、ダルトンには性教育の授業はありません。多くの学校にはない。そしてゲイの子供たちにセックスとは何かを議論することなどほぼあり得ません)
Kurt is-is the most moral, compassionate person I've ever met.
(カートは、僕が今まで出会った中で一番道徳的で思いやりのある人だ)
Yeah, he gets that from his mother.
(ああ、彼は母親に似たんだ)
And-And I am blown away by your guys' relationship.
(そして、そして僕はあなた方の男同士の絆にも感動しました)
You think my dad built a car with me because he loves cars? I think he did it because he thought getting my hands dirty might make me straight.
(あなたは僕の父が車が大好きだから僕と車の改造をしたと思いますか?僕は、汗を流して仕事をすれば僕がストレートになるかもしれないと彼が考えたからそうしたんだと思います)
You know, he talk to you about this, uh, kind of stuff?
(きみの父親は、あー、その手のことをきみに話したのか?)
No.I had to go find it for myself.
(いいえ。僕は自分で調べなくてはなりませんでした)
The Internet is great, and all the information is out there, but I went searching for it.
(インターネットは素晴らしいし、そこに全ての情報がそこにあります。僕は自分でそれを探した)
Kurt won't, and one day he'll be at a party and maybe have a few drinks, and then he'll meet some guy and start fooling around and he's not gonna know about using protection or S.T.D.s.
(カートはそうしないでしょう。そしてある日、彼はパーティに行き、多分少しのお酒を飲んで、だれか男と出会い、fooling around(馬鹿な真似をする、遊びまわる、いちゃつく、不倫する)し始める。避妊具を使うことやSTDについて知ることもなしにね)
I don't have the relationship with my dad that you have with Kurt.I think it would be really cool if you took advantage of that.
(僕は、あなたがカートと持っているような絆を父と持っていません。僕はもしそれを活用してくれたらとても素晴らしいと思います)
I'm sorry if I'm overstepping.
(もし踏み込みすぎていたらすみません)
You are.
(そうだな)


カートとパパ↓
What are those?
(それらは何?)
Those are some pamphlets that I picked up from the free clinic.I thought it might help the process along because it is time you and I had "the talk."
(それらは俺が無料の病院から持ってきたパンフレットだ。今が俺とお前とがそのことについて話す時期だから、それらが役立つかもしれない)
No, it's not.
(いや、そうじゃないよ)
Yes, it is. You told me to educate myself.
(そうだ。お前は俺に自分自身を教育しろと言っただろう)
Hey, you think this is easy for me? Okay, believe me, I want to do this even less than you do.
(おい、お前は俺にとってこれが楽なことだと思うのか?OK、俺を信じろ。俺だってお前以上にこんなことしたくない)
This is gonna suck for both of us but we're gonna get through it together and we will both be better men because of it.
(これは俺たち両方にとって気まずいが(suckは「最悪」みたいな感じだけどそこまでじゃない感じがする)、これをやり遂げることによってよりよい男になれるだろう)
Now, first, most of the, um mechanics of what you're gonna be doing is covered in the pamphlets.
(まず、初めに、だいたいの、あー、お前がすることになることについての機能的なことは、このパンフレットに載ってる)
Okay, so, I want you to read them and then I want you to come talk to me about it.Deal?
(いいか、だから、これを読んで、それについて話に来てくれ。いいか?)
Okay.
(分かった)
All right.Now- Hey, sit down.We're just getting started.
(ならいい。今から、おい、座れ。まだ始めたばかりだぞ)
All right.
(分かった)
You know, for most guys, sex is just, you know- It's this thing we always want to do.
(いいか、多くの男にとって、セックスは、ただの、そうだな、ただいつもしたいと思っていることだ)
You know, it's fun, it feels great but we're not really thinking too much about, you know how it makes us feel on the inside or, you know, how the other person feels about it.
(それは楽しいし気持ちがいいが、俺たちはそれについて深く考えない。それが自分の内面に何を感じさせるかということや、他の人間がそれについてどう感じているかということについては)
Women are different?
(女性は違うの?)
Only because they get that it's about something more than just the physical.
(女性はそれをただ単に身体的なことだけではないものとして受け止めているからだ)
You know, when-when you're intimate with somebody in that way you're exposing yourself.
(お前が誰かとそういうやり方で親密になるとき、お前は自分自身をさらけ出しているんだ)
You know, you're never going to be more vulnerable and that scares the hell out of a lot of guys.
(いいか、これほど弱みをさらすことはないし、だから多くの男がそれをひどく恐れるんだ)
Believe me, I can't tell you how many buddies I've got who have gotten in way too deep with a girl who said she was cool with just hooking up.
(俺を信じろ。彼女はただ楽しむ相手としては最高だと言って、女性と深く関わることを避ける男を俺がどれだけ知っているか言い尽くせない)
But that's not gonna happen to me, Dad.
(でも僕にはそれは起こらないよ、パパ)
No.It's gonna be worse, okay? Because it's two guys.
(いや。もっと悪いよ。分かるか?それが2人の男だからだ)
With two guys, you got two people who think that sex is just sex.
(2人の男っていうのは、セックスを単にセックスとしてしか考えない2人の人間ということだ)
It's gonna be easier to come by and once you start doing this stuff, you're not gonna want to stop.
(簡単に行きずりの関係が生じるし、一度始めてしまったらやめたいとは思わなくなる)
You got to know that it means something.
(それを意味のあるものとして知ってほしい)
You know, it's doing something to you to your heart, to your self-esteem even though it feels like you're just having fun.
(ただ楽しんでいるだけだと思っていても、それはお前や、お前の心や、お前の自尊心に何かをするんだ)
So you're saying I shouldn't have sex.
(つまり、僕はセックスをするべきじゃないって言ってるの?)
I think on your 30th birthday, it is a great gift to yourself.
(俺はお前の30歳の誕生日に、それがお前にとって素晴らしい贈り物になると思う)
Kurt, when you're ready I want you to be able to do everything.
(カート、もし準備ができたら、俺はお前に何でもできるようになってほしい)
But when you're ready, I want you to use it as a way to connect to another person.
(だが準備ができたら、俺はお前にそれを相手と繋がりを持つ手段として使ってほしい)
Don't throw yourself around like you don't matter.'Cause you matter, Kurt.
(自分を粗末に扱うな。なぜならお前は大切な存在だからだ、カート)
Is that it?
(それで終わり?)
That's it.For now.
(終わりだ。今はな)

 

you gotって表現何度かでてきますが、なぜ過去形なのか?誰か教えてー!