いろいろ感想を書いてみるブログ

短歌と洋楽和訳メインのブログで、海外ドラマ感想もあります

S3x13;Heart 感想

glee感想については注意書きを必ずご覧ください。

yuifall.hatenablog.com

  この回は宗教と同性愛の問題、サムとメルセデスのこと、カロフスキーの告白など色々ありましたね(Finchelの結婚問題もあるけど、まあ…)。

 Brittanaがキスの件で色々言われるシーンは私もちょっと気になってたと言うか、Klaineのキスシーンって基本学校ではないなーって思ってて。男女のカップルはその辺でしまくりじゃないですか。S3x03でミュージカルの主役がブレインに決まりそうって時にカートが花を渡すシーンで何か二人が回りをきょろきょろして微妙な空気になってて、もしかしてこれって普通の恋人同士だったらキスする場面だけど男同士だから遠慮したのかな?って感じたんだよね。クリスマスの未公開シーンの時も、S3x17の喧嘩の後も、ちょっとハグするくらい。2人が人前でキスするのってS5になってからな気がする。やっぱこれって意図的だったのかな、目立ちたくないとかいじめを避けたいという気持ちだったのかな、と今回の件で考えました。

 校長がBrittanaに「正直きみたちのキスの方がFinchelよりずっといいけど宗教上の問題で苦情が来てる」って言ったとき笑ったわ。校長正直やな。

 

 神様クラブ?の集まり面白かった。サムとか、テントで雑魚寝も大罪?とか言ってるし(笑)。まあ、ジョーがいなかったら多分みんな特に引っかかることなくブリトニーに対して歌うたってたのかもしれないので、いいきっかけだったのかな。

 色々考えたジョーが最後に「愛は愛だ」ってブリトニーにサンタナからの歌のプレゼントを届けるシーンはよかったのですが、多分カトリックってそんなに簡単じゃないよね。みんながみんな受け入れられるとは限らないと思います。その辺どう捉えていいか消化しきれないんだよな…。クリスチャンじゃないし。そんでクリスチャンじゃない私から見ると、FinchelのキスはよくてBrittanaとKlaineはダメってのは思想的にも映像的にも納得いかないですが(笑)。

 

 ジョーが歌ってた「Stereo Hearts」、いい曲じゃん…って思ってたらアダム・レヴィーン(とジム・クラス・ヒーローズ)の曲じゃないですか!!知らなかったー。やっぱ好き♡ジョーの声いいよね!サムのラップもかわいいな。gleeって合唱部だからラップとかR&B少ないけど、サムとかアーティとかブレインとか、何気にラップうまい人多いなーと思います。何度か書いてるけど、黒人男性がもっといてもよかったなー。メルセデス&サンタナR&B好きだ。

 

 サムとメルセデスは切ないなぁ。。私がメルセデスだったらためらいなくサムに行くのにな。直前に神様クラブで愛について語ってたから色々考えたんだろうな…。

 メルセデスって自分をかなりしっかり持っててかつすごく真面目なんだよね。確かにポテトとかに流されちゃうとこあるけど(笑)、基本男にはだらしなくないし、カートやレイチェルに「あんたたちは男に依存しすぎ。歌姫はみんなシングルの時にビッグになったんだ」って諭してて、恋人がほしくても愛してる人じゃなかったら嫌だと思ってる。そんな強いところが好きだけど、そんなに頑なにならないで寄りかかってほしいってサムは思ってるんだろうな。サムはその後も色んな子と付き合うけど、心の底でメルセデスのことを思い続けてる感じがします。I Will Always Love Youよかった…。

 

 あとこの回はアーティがシュガーに曲のプレゼントする時男の子チームが一緒に踊るんだけど、それにカートも入ってたのが個人的には嬉しいポイントでした。ブレインがいたらもしかしたらカートは行かなかったのかもしれないけど…、でもカートが男の子チームに入ってるの見るの好きなんだよなー。低い声もセクシーだし、女の子に優しくしてる時ときめきます。アーティ&シュガー&ローリーの三角関係も笑える。シュガーとジョーをもっとみんなのごたごたに絡ませてほしかったよ。。

 

 カートのバレンタインカードの件はすごく切なかった。毎日ラブなメッセージが届くっていうのすごいカートのツボを突いてくるロマンチックさだし、内容も「僕のものになって」とか「バレンタインに一緒に過ごそう」とか割とラブラブだし、ブレインだって思うよねー。。匿名で届くからそういうゲームっていうかごっこ遊びなんだと思ってあえて確かめなかったんだろうなぁ。

 そんでそのカートを生暖かく見守る人たち(笑)。特にアーティになんか笑った。誰か一人でも「それブレインじゃないんじゃ?」って思う人いなかったのかな。。まー、カートが女子ならともかく、明らかに彼氏持ちのゲイにこんな熱いメッセージ送ってくる男が他にいるとも思えなかったのかもしれませんが…。S1でカートをいじめまくってたパックに、「きみは真実の愛を知らないんだよ」とか言い放っててちょっとおかしかったです(笑)。いつからそんな上から目線に?

 カートはバレンタインデーにブレインに会えるって期待してブレッドスティックスに早めに行くんだよね。そこで渡されたメッセージに、「I think I love you」ってあって、そこで初めて何か変だって気づく。ブレインなら「好きみたい」とは言わないだろうから…。

 

 ここでカロフスキーが現れた時、初見の時はすごくびっくりしました。そして2度目以降は、その後に起こることが分かってるから苦しかった。

 カートはカロフスキーの思いには応えられない。ブレインがいるし、自分をひどくいじめてきた相手をそんな簡単には受け入れられないだろう。この2人ってほんと、何か運命的にすれ違ってるというか、何かが違ってたら結ばれる未来もあったのかもしれないのに…と思うとどうしようもなく気の毒な感じがします。

 カロフスキーはカートをいじめてたけど、まあ程度の差はあれ正直サンタナも同じような感じだったじゃないですか。。ゲイフォビアで、でも実は自分が同性愛者だってことを受け入れられないことから来る嫌悪で、オープンゲイで自分に誇りを持ってるカートに対してずっと攻撃的で。サンタナがブリトニーとわりと初期からいちゃついてたりセフレ関係だったりするのも、ある意味女同士だからアリだったわけで、男同士だったらできなかったと思う。サンタナが男だったらカートに対してもっと攻撃的だったとしてもおかしくないよね。でもサンタナは女の子だからカートとの接し方もカロフスキーとは違ってたし、彼女にはブリトニーがいたから、救われて正直になれた。カロフスキーには誰もいないんだよね。ずっと一人で苦しんで、堂々としてるカートが憎くて好きで、彼を好きなことも憎くていじめてさ。

 もしカロフスキーがもっと早く自分自身や自分の気持ちを受け入れられていたら、あんなロマンチックなアプローチができるんだから、カートと恋人同士になってた未来があってもおかしくなかったのかもという気がして、何ともやるせないです。カートって甘い言葉に弱いし、もともと大柄で強そうな男が好きじゃないですか…。出会った時期が悪かったんだよね。早すぎたのよ。だからそうはならなくて、結果的にはそのいじめがカートとブレインを結びつけることになって。

 今回カートに断られるのはまあ仕方ない。でもその後起こることがさ…。学校の知り合いに会話を聞かれて、ゲイをばらされていじめにあって自殺未遂だもんな…。2人のこの会話が本当に切なくて、今2人とも悪くないのにどうしてこうなっちゃうんだろうと思って苦しかった。確かにカロフスキーのいじめは絶対よくないし、そこを肯定しようとは思わない。でもその後反省して心から謝って、カートも許して向き合って行こうってなった後も、S2のプロムのエピソードとか今回とかどちらも悪くないのに決定的にすれ違ってどちらかが深く傷つくことになってしまう。

 なんつうか、ほんと運命的に噛み合わない2人でした。カロフスキーに告られてカートはびっくりしてたけど、視聴者はみんな分かってたよ…。そいつがお前を好きだってことはさ…。 

 

 カートはその後落ち込んでる。ずっとロマンチックなメッセージをくれていたのがブレインじゃなかったこと、今日会えると思っていたのにそうじゃなかったことが分かったし、それにカロフスキーの告白もショックで、それをカロフスキーの知り合いに聞かれていたことも気がかりだったと思う。学校ではまだカムアウトしてないって言ってた矢先だし、この後どうなるんだろうって。一人で浮かない顔してて、そこにレイチェルが来て隣に座ってくれて。

 

 とまあここまでシリアスに色々考えてきたのですが、最後の「Love Shack」のインパクトが全てをかっさらっていったわ…。こんな曲やっちゃっていいんでしょうか(笑)。ブレッドスティックスが貸し切りで「Sugar Shack」になってるしバレンタインパーティーだから「Love Shack」みたいな…、そんな感じなの??過激…、だけどこのパフォーマンス大好き!ブレインはサプライズ好きやな。カートが笑顔になっててよかった。

 この曲はブレインとカートの絡みが何度見てもやばい!客席まで誘いに行ってマイクを差し出すんだけど、最初うーんみたいなリアクションだったカートが自分のマイクを掴んで「Love Shack, baby」!って叫んで、ブレインがネクタイを軽く引いてステージまで連れてって、ステージで一緒に歌うっていう一連の流れがほんとめっちゃ萌えます。カートの地声の歌声がマジで好き。カートの低い声に弱いー。萌える!この曲フルコーラス版だとブレインが歌ってるパートもめっちゃ低くてセクシーだし♡ブレインがシュガーに「Knock a little louder Sugar!」って歌うとこも好き。

 終盤「You're what?」ってブレインがカートに向かって叫んで、「Tin roof, rusted」って叫び返すんだけど、ここ直訳すると「錆びたトタン屋根」なんですが、調べてみるとこの曲の中では「意図しない妊娠」っていう意味なんですね(笑)。字幕でも「できちゃった、オメデタよ!」ってなってて笑った。こんなこと堂々と叫んでていいんでしょうか。ジョーは歌のプレゼントとかでびびってる場合じゃありませんよ。男二人がガチの性的接触を匂わせてきてますからね。ブレインは戻ってきたと思ったらいきなり超弩級インパクトでした。

 

yuifall.hatenablog.com

 

 神様クラブ?直訳↓

All right, guys.

(みんな、いい?)

We have to have a discussion and figure out what the God Squad feels about singing to gay people.

(私たちはGod Squadがゲイの人たちに対して歌うことをどう考えるか議論してはっきりさせなくちゃ)

Well, three of us are in Glee Club, so we're pretty much sing to gay people all the time.

(うーん、俺たち3人はGlee Glubにいるし、いつもよくゲイの人たちにも歌っているよ)

I know we're okay with it, but Joe may not be.

(私たちがそれでいいのは分かってるけど、ジョーは違うかもしれない)

I try my best not to judge anybody. But, honestly, I've never met anyone who's gay.

(僕は誰かを批判しないように最善を尽くすけど、でも、正直に言って、今までゲイの人と会ったことがない)

Oh, I guarantee you have.

(あら、あなたが会ったことがあるって保証するよ)

Yeah, they say that one out of every ten people are gay.

(そう、10人に一人はゲイだっていうわ)

And if that's true, that means one of the 12 apostles might have been gay.

(そしてそれが真実なら、12使徒の一人はゲイだっただろうってことよ)

And my guess is Simon because that name's the gayest.

(そして私はシモンが怪しいと思う、だって名前がそれっぽいから)

The Bible says it's an abomination for a man to lay down with another man, but we shared tents in Cub Scouts and slept next to each other all the time so that would make Cub Scouts an abomination?

(聖書は男が他の男と寝ることは禁忌だというけど、俺たちはCub Scoutsでテントを分け合うし、その時はずっと隣同士で眠っている。それってCub Scoutsは禁忌っていうこと?)

Do you know what else the Bible says is an abomination?

(他に聖書が禁忌だと言っていることは何か知ってる?)

Eating lobster, planting different crops in the same field, giving somebody a proud look.

(ロブスターを食べること(これって比喩なんですか?それともそのままの意味?)、同じ畑に違う植物を植えること(これも?)、したり顔をすること)

Not an abomination? Slavery.

(禁じていないことは?奴隷制)

Jesus never said anything about gay people.

(イエスはゲイの人々については何も言っていないわ)

That's a fact.

(それが事実よ)

Well, maybe he wanted to, but he didn't want to hurt Simon's feelings.

(うーん、もしかしたら言いたかったのかもしれないけど、シモンの気持ちを傷つけたくなかったのかも)

You guys, we have to figure out where we stand.

(ねえ、私たちの立場をはっきりさせないと)

Especially, if we're gonna be asking volunteers from my church to sing backup for us.

(特に、もし私たちが教会のボランティアにバックコーラスを頼むつもりならね)

I don't want to hurt Santana's feelings, but I also don't want to make someone do something they're not comfortable with.

(私はサンタナの気持ちを傷つけたくはないけど、でもそうしたくない人たちに無理矢理何かをさせたくもない)

So where do you stand, Joe?

(そして、ジョーはどういう立場なの?)

I guess I've gotta think about it.

(僕はそれについて考える必要があると思う)

You know what? That's totally fair.

(そうね、それがいいと思うわ)

You have to look at the hard topics and dilemmas and be honest and truthful.

(あなたは難しい話題やジレンマに直面して、正直で誠実でいる必要がある)

If you ask me that's what being Christian is really about.

(私に言わせてもらえば、それが真にクリスチャンであるということよ)

 

 カートとカロフスキーの会話直訳↓

So, you tormented me, shoved me into lockers, called me horrible names and hate-kissed me.

(それで、きみは僕に精神的苦痛を与え、ロッカーに押し込み、ひどい名前で呼んで、無理矢理キスした)

Now, after one conversation in a bar, you want us to be together?

(今、バーでたった一度会話した後、きみは僕と付き合いたいの?)

When I was at McKinley, I hated who I was.

(マッキンリーにいた時、俺は自分自身を憎んでいた)

I took that out on you because there you were, so proud.

(きみが誇り高かったから、八つ当たりをしていたんだ)

I've wanted to call you since that night at Scandals, and, look, it's taken me a while, but for the first time in my life, I'm trying to be honest about what I feel.

(スキャンダルであの夜会ってからずっと電話したいと思ってた。そして、ちょっと時間はかかったけど、今人生で初めて、自分の気持ちに正直になろうとしている)

And I'm flattered, I I-I really am, but David, you just think that you love me.

(お世辞でも嬉しいよ、僕、その、本当だよ。でも、デイビッド。きみは僕を愛していると思っているだけだ)

You don't really love me.

(きみは本当に僕を愛しているんじゃないよ)

Oh, you've helped me so much, Kurt, you don't know.

(ああ、きみは本当に俺を助けてくれたよ、カート。きみは知らないけど)

I haven't come out at school yet, but maybe I will next year.

(まだ学校ではカムアウトしていないけど、来年はそうしようと思ってる)

David, look, I am so proud of you for for coming so far.

(デイビッド、聞いて。僕はきみが努力してることをとても誇りに思ってる)

And I want you to be happy and and you will be happy, but I'm with Blaine.

(そしてきみには幸せになってほしいし、幸せになれると思う。でも、僕にはブレインがいる)

A-And I like you. But just as friends.

(僕はきみが好きだよ。でも、ただ友達として)

I should go.

(行かなくちゃ)