「一首鑑賞」の注意書きです。
114.一般に犬はワンワン叫ぶから普通名詞でワンちゃんと呼ぶ
(奥村晃作)
砂子屋書房「一首鑑賞」で生沼義朗が紹介していた歌です。
このコラムに定期的に現れる奥村晃作の歌が面白すぎます。鑑賞文にも
奥村晃作の作品の中でも破壊力抜群の一首である。
とあって笑った。更には、
掲出歌で言えば、一般に犬はワンワンと啼くからワンちゃんという普通名詞が冠されるようになったというのは語源的にはたしかにその通りだろうが、これをわざわざ作品にする必要があるのかと思う読者も一定数いるのではないか。
(中略)
文体もかなり散文的かつ無防備に見えてしまう。もっともこれは酔拳のようなもので、散文的かつ無防備に感じてしまうこと自体が既に奥村の術中にはまってしまっているのである。
(中略)
奥村の歌は物凄い破壊力を有しており、読者はしばしば後ろから吹っ飛ばされる。
と書いています。酔拳で後ろから吹っ飛ばされるような歌!それにしてもひれ伏すしかない歌ではあります。
それにしてもこういう感じの歌って作るの本当に難しい…。奥村晃作の歌のすごさについては生沼義朗の鑑賞文に詳しいのでぜひ読んでみてください。
まあ、とりあえず、無理なりに素直に詠んでみたけどって感じです。できはともかく、挑戦したということで…。
“市場(マーケット)を超える”スーパーマーケットが“スーパー”だけで通じる不思議 (yuifall)