書肆侃侃房 出版 東直子・佐藤弓生・千葉聡編著 「短歌タイムカプセル」 感想の注意書きです。
次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く
この人は1936年生まれのようですが、歌の内容がすごく若者っぽいです。そのまんまやろ!みたいな面白さ。運転する人ってみんな前向いてるよね、そうだよ。それが歌になっちゃうなんてすごいな!
中年のハゲの男が立ち上がり大太鼓打つ体力で打つ
とか
ボールペンはミツビシがよくミツビシのボールペン買ひに文具店に行く
とか、見た時笑っちゃいましたもん。中年のハゲって!ミツビシのボールペンって!面白すぎます。声に出して読むとより面白いのでぜひお試しあれ(笑)。
他にもここにあがってる20首、全体的にそうだね!まんまだね!ってのが多くてとてもよかったです。この迫力マジで半端ないです。そのまんまの歌って、逆にそういう歌を作れる才能があるかどうかが大きいと思う。私は作れない方ですね…。この迫力は無理やろ。色々考えたけど難しかった…。挫折。
ちなみに最初
ローソンに寄って帰ろうローソンではd-pointが使用できるし
ってそのまんま系かなと思って作ったのですがどうも違うなって思って(全く面白くないし)、よく考えたら、「ミツビシのボールペン」の方は、全然理由を説明してないのに自信満々なとこがいいんだと思いました!全く根拠なく(というか説明せず)「ボールペンはミツビシがいい」って!「d-point使えるしー」じゃ駄目なんや。やっぱ無理(笑)。
しかし、今の時代、運転しながら前向いてない人けっこういますよね…。恐ろしい世の中です。ながら運転、道路交通法違反ですよ(笑)。もしかしたら現代のそういう状況を受けてまた違った自動車の歌詠んでるのかもしれませんね。
後から知ったのですが、「ただごと歌」というジャンルが存在するらしいです…。そうか…。「ただごと歌」難しすぎてただごととは思えませんけどね…。運転する人前を向いてないネタで本歌取りしようかなーとかも思ったのですがやっぱ力量的に不足すぎでした。。
自分の歌の解説するのってほんと恥ずかしい(し、全く面白くもない)のですが、運転の歌じゃなくてすれ違った人の歌です。。
もしかしてイカレた人かと思ったらハンズフリーで通話していた (yuifall)