山田航 「現代歌人ファイル」 感想の注意書きです。
運転手一人の判断でバスはいま追越車線に入りて行くなり
この人の歌、パワーがありすぎて感想とか書きにくいよ…(笑)。読めば読むほど笑ってしまうし、なんというか圧倒されます。こういう目線、言葉、パワーってどこから湧いてくるんだろうって純粋に不思議な気持ちになるよ。なんか、すごい純粋な気分になります。不思議とか尊敬とか圧倒とかで自分の中がいっぱいになるというか。続けてたくさん読むと多分もっと圧倒されるんだろうな…。
転倒の瞬間ダメかと思ったが打つべき箇所を打って立ち上がる
これとかさー。そ、そうだね…。みたいな…。なんつーか、転んでも立ち上がればいいさ！的な人生の教訓すらここから読み取るのは恐れ多いような、ほんと、マジで文字通りの意味で転倒して、ぶつけて、痛いなって思いながら立ち上がる、っていうそれ以外の読み方をするのが申し訳ないような気さえします。でも、決してそれ以外の読み方を拒否されてるって感じではないんですよね…。ほんと、純粋に自分の気持ち的に、ここから人生訓なんて読み取ろうとするのはダメだ…って思ってしまうというか…。
死ぬほどの勉強オレはしたからに東大受かつた三十年前
なんて潔すぎます(笑)。東京大学経済学部卒だそうです。「東大なんて大したことないよ」とか「全然勉強なんてしなかったよ」とかそういうの全くなしで、「死ぬほど勉強したから東大受かった」って(笑)。この潔さ好きすぎ。しかし三十年前死ぬほど勉強したこと覚えてんのすごいな…。自分の受験の時のことなど覚えてないな…。潔く「死ぬほど勉強した」とは言えないな…。
とにかく全体的にパワーが強烈でかっこいいです。
倍速で仕事する我給料は半分となる時給であれば (yuifall)
