2022-01-01から1年間の記事一覧
橄欖追放 [sai] 歌合始末記 感想 の注意書き(『短歌パラダイス』感想の注意書きとほぼ同様です)およびルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 橄欖追放 [sai] 歌合始末記 petalismos.net 第一戦は「パパイヤ」です。 タイ内陸部、チェンマイ パパイ…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 番外編 橄欖追放 [sai] 歌合始末記 petalismos.net 2008年の記事ですが、2005年の歌合についてのものです。 黒瀬珂瀾などが当時主催していた同人誌…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 24. てのひらのカーブに卵当てるとき月の公転軌道を思う (伊波真人) 工藤玲音の記事から続けて「橄欖追放」を読んでいて、『ナイトフライト』という歌集タイトルに心惹かれてクリックしてみました。…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 23.マヨネーズのふしゅーという溜息を星の口から聞いてしまった (蒼井杏) 同じ「マヨネーズ」と「星」の組み合わせで面白いなって思ったのがこの歌です。これも『橄欖追放』で出会いました。 petali…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 22.死はずっと遠くわたしはマヨネーズが星形に出る国に生まれた (工藤玲音) 前回の続きです。 petalismos.net 解説に 四首目、若い人にとって死は遠くに霞んで見えない。また確かにマヨネーズが星形…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 21.まっさきに夏野原きて投げキッスの飛距離を伸ばす練習をする (工藤玲音) 工藤玲音の歌は前から好きだったのですが今まで取り上げる機会がなく、今回(敬称略ですみませんが)東郷雄二の『橄欖追…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 20.あなただけ方舟に乗せられたなら何度も何度も手を振るからね (馬場めぐみ) 砂子屋書房の「一首鑑賞」で吉田隼人が紹介していた歌です。 sunagoya.com これを読んで川島誠の『電話がなっている』…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 19.クロアゲハ横切る木の下闇の道 許せなくてもよいのだ、きつと (西橋美保) 砂子屋書房の「一首鑑賞」で佐藤弓生が紹介していた歌です。 sunagoya.com 元の鑑賞文では他の歌もたくさん引用されてい…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 18.フェミニズムってこんなことだっけ朝のみの女性専用車両が走る (久々湊盈子) 砂子屋書房の「一首鑑賞」で松村由利子が紹介していた歌です。 sunagoya.com 「サラダ記念日」の回で、「私作る人、…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 17.小鳥図鑑なにゆゑ買ひしわれかともひと月経ちて思ひあたらず (田中穂波) 砂子屋書房の「一首鑑賞」で松村由利子が紹介していた歌です。 sunagoya.com 松村由利子の「一首鑑賞」コーナー、面白く…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 16.本棚のむこうでアンネ・フランクが焦がれたような今日の青空 (岡野大嗣) 砂子屋書房の「一首鑑賞」で松村由利子が紹介していた歌です。 sunagoya.com 岡野大嗣というと、 骨なしのチキンに骨が残…
洋楽和訳の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com Somebody Loves You (Betty Who) Songwriters: Betty Who, Peter Thomas www.youtube.com Who’s around when the days feel long Who’s around when you can’t be strong Who’s around when you’re losing …
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 最後は「昔」です。 昔からそこにあるのが夕闇か キリンは四肢を折り畳みつつ (一郎次郎) 呪ひをいくつも唱へ子は昔ガガンボの影してひぐれの塀…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 15.人魚姫と王子が出逢うその脇でわかめになってそよぐわたくし (入谷いずみ) 砂子屋書房の「一首鑑賞」で松村由利子が紹介していた歌です。 sunagoya.com 昔、10代の頃、生まれ変わったらわかめに…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 14.「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 (俵万智) この歌を知ったのはいつかはもう思い出せないくらい前で、この歌で感想を書くことは穂村弘の ぼくの短歌ノート-「日付の歌…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 13.僕たちの骨がオパールになるほどの遠いひかりの果てであいましょう (蒼井杏) この歌は本当に偶然出会った歌です。 「僕たちの骨が」という表現から遠い未来をまず連想しましたが、次に「オパール…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 12.そのままのきみを愛するなんてのは品のないこと 秋 大正区 (染野太朗) 砂子屋書房「一首鑑賞」で岩尾淳子が紹介していた歌です。 sunagoya.com 解釈以前に、ぱっと見のインパクトが強い歌です。…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 11.影のため生まれる光と知りながら君のひたいの星ばかり見る (飯田彩乃) これは、砂子屋書房の「一首鑑賞」で石川美南が紹介していた歌なのですが、この歌を紹介していたわけではなく、もともとは …
洋楽和訳の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com Sweetest Pie (Megan Thee Stallion & Dua Lipa) Songwriters; Sarah Therese Hudson, Stephen Noel Kozmeniuk, Clarence Bernard Coffee, Dua Lipa, Joshua Parker, Nija Aisha-alayja Charles, Megan J P…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 十三番目は「塗り絵」です。 「はだいろ」は誰の肌色なよなよの塗り絵ドールが四肢ぬれという (一郎次郎) はとむねのはとこといとこキマイラのぬ…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 10.殺される自由はあると思いたい こころのようにほたる降る夜 (斉藤斎藤) 砂子屋書房「一首鑑賞」で黒瀬珂瀾が紹介していた歌です。 sunagoya.com それにしても、斉藤斎藤の歌というだけで構えてし…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 9.あなたへの供物のように澄んでいるくつぬぎ石は五月の庭に (早坂類) どこで出会ったのか思い出せない歌です(穂村弘の『短歌という爆弾』だったかも。。)。かなり長いこと忘れていたのですが最近…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 8.世界ばかりが輝いてゐてこの傷が痛いかどうかすらわからない (山田航) 砂子屋書房「一首鑑賞」で吉野裕之が紹介していた歌です。 sunagoya.com 砂子屋書房「一首鑑賞」のコーナーはいつもアーカイ…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 7.発音をせぬKの文字 ナイフもておのがいのちを裁ちし男よ (本田一弘) 砂子屋書房「一首鑑賞」で三井修が紹介していた歌です。 sunagoya.com この歌で連想される「男」って、たった一人じゃないで…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 6.はい、恋に捨ててもいいと思ふ命すてずに今も持つてをります (三輪良子) 砂子屋書房「一首鑑賞」で佐藤弓生が紹介していた歌です。 sunagoya.com 「はい」で始まる有名な歌、何かあったような気が…
洋楽和訳の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com Somewhere Only We Know (Keane) Songwriters; Rice Oxley Timothy James / Hughes Richard David / Chaplin Thomas Oliver www.youtube.com I walked across an empty land I knew the pathway like the b…
『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 十二番目は「沈」です。 弥生尽日湯に沈むときわたくしはわたくしを抱くバラにあらねど (一郎次郎) テノールが湖(うみ)に沈みしゆふぐれを金文…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 5.雨だから迎えに来てって言ったのに傘も差さず裸足で来やがって (盛田志保子) 砂子屋書房「一首鑑賞」で江戸雪が紹介していた歌です。 sunagoya.com 場面としてはすごく単純なのですが、面白いです…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 4.人間のふり難儀なり帰りきて睫毛一本一本はづす (石川美南) この歌に最初に出会ったのは『北村薫のうた合わせ百人一首』だったと思います。一読して、最初私は、つけまつげの歌かと思いました。「…
「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 3.三越のライオン見つけられなくて悲しいだった 悲しいだった (平岡直子) これは山田航『桜前線開架宣言』で出会った歌です。 ずっと、面白い日本語の使い方するなー、としか思っていなかったのです…