「一首鑑賞」の注意書きです。
204.パブロンでなんとかなると信じたい 春なのにダウン着てねむります
(阿波野巧也)
砂子屋書房「一首鑑賞」コーナーで山下翔が紹介していました。
この歌が最初気になったのは多分「パブロン」一点ですね。
おれか おれはおまえの存在しない弟だ ルルとパブロンでできた獣だ (フラワーしげる)
を思い出して。パブロン実は飲んだことないかもしれません。それでもなんか、「ああ、パブロンかぁ…」みたいな気になるのは大正製薬の力なのか、フラワーしげるの力なのか?
「春なのにダウン着てねむります」は、もしかしたら掛詞なのかなぁって感じました。「春なのにダウン」で句切れなので、「春になったのに風邪ひいちゃってダウンしてる僕」みたいな存在があって、そこにかぶさるように「春なのにダウン着て」っていう、「気温はもう高いのにダウン着てる僕」がいて、最後「ダウン着てねむります」と。あったまっておとなしくしてます、みたいな。しかし風邪の時って悪寒を感じるけど実際は体温高いし、ダウン着ない方がいいんじゃ…っていう老婆心が出てくるな。汗びっしょりになるわ。でもおそらく、冬の終わり~春の始まりのあたりで、「そろそろクリーニング出さなきゃなぁ」とか思いながら吊るしっぱなしになっているダウンで、ここで風邪治ったらクリーニング出しに行くんだろうなって勝手に想像した。こういうどうでもいい妄想楽しいです。
(結核とか癌とかじゃなく、どうでもいい)病気の歌だと
うがひして薬をのんでかつ祈るホメオスターシス、ホメオスターシス (高野公彦)
が好きです。「恒常性の維持」ですよね。あとはやっぱり
体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ (穂村弘)
かなぁ…。
休みたいって思ってほんとすみません遠泳みたいにシーツでもがく (yuifall)