「一首鑑賞」の注意書きです。
22.死はずっと遠くわたしはマヨネーズが星形に出る国に生まれた
(工藤玲音)
前回の続きです。
解説に
四首目、若い人にとって死は遠くに霞んで見えない。また確かにマヨネーズが星形に出る国は日本くらいのものだろう。日本はなくてもよい気配りに溢れた国である。関係のないこのふたつを繋げたところがおもしろい。
とあります。
マヨネーズって確かに星型に絞り出されてくるようなイメージがありましたが、家にあったマヨネーズは直線状でした。お好み焼きとかにばーってかけるやつはやっぱり直線状ですよね。しかし、外国ではマヨネーズはどうなって出てくるんだろうか。フランスとかだと何となく瓶入りマヨネーズみたいなイメージもありますが…。ググってみると瓶の画像が多いですね。。
なんとなく、どうでもいいところに情熱を注げるうちは死なないような感じ、分かるような気がします。今ググってみたら、マヨネーズが星型に出るのは、当初は「おまけ」のキャップだったのが人気が出たからそうなった、と書いてあり、本当に全く効率とかそういうのとは無関係で笑った。本当に、全然どうでもいい情熱だったのか(褒めてます)。やっぱり人間、エッセンシャルなことばかりやっているわけにはいかないということですよね。生きるために全く必要のないことを突き詰める姿勢を見ていると、「死はずっと遠く」って感じします。
それにしても、あの形がなぜ「星」なんだろうか…。
あと紹介されていた歌の中で
将来は強い恐竜になりたいそしてかわいい化石になりたい
日没に間に合うために駆けるとき滅びたがっているわたしたち
が心に残りました。強い恐竜になって日没に間に合うために駆けて滅んでかわいい化石になってください(無理矢理つなげた)。
きみを閉じこめた琥珀を持ってるわわたしの胸できらきらひかる (yuifall)