短歌タイムカプセル-永井祐　感想 - いろいろ感想を書いてみるブログ

書肆侃侃房　出版　東直子・佐藤弓生・千葉聡編著　「短歌タイムカプセル」　感想の注意書きです。

永井祐

わたしは別におしゃれではなく写メールで地元を撮ったりして暮らしてる

　プロフィールに地元がどこなのか書いてないですね。。「パチンコ屋」「渋谷のデニーズ」「夜中のゲームセンター」「西友」「ブックオフ」といった身近なテーマで歌われた、地元の若者感漂う歌が多くて面白いです。

日本の中でたのしく暮らす　道ばたでぐちゃぐちゃの雪に手をさし入れる

とか、地元だりーけどそれなりに楽しくやってるよ、的な(笑)。

　そんな中に

元気でねと本気で言ったらその言葉が届いた感じに笑ってくれた

といったものもあり、どきっとします。A boy next doorだと思ってた男の子が誰かに恋してるのを目撃してしまった瞬間みたいな。

　どうも今の日本のことを考えるとコロナショックのことしか思い浮かばず、その辺に出るとみんなマスクして会話せずに歩いてるからゾンビっぽいんだよなぁ。。（注；緊急事態宣言中に書きました）

　早く日本の中でたのしく暮らせる日がくるといいなと思いますが、こういう人は家の中でもたのしく暮らしてそうです。写メールとか撮って。

マスクしたゾンビがうろつく死んだ街もちろん僕もゾンビの方だ (yuifall)

明日なんかないとか言って海行ったり元カレとヤッたりすんのかなりサムいよ (yuifall)