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短歌タイムカプセル-俵万智 感想

書肆侃侃房 出版 東直子佐藤弓生・千葉聡編著 「短歌タイムカプセル」 感想の注意書きです。

 

yuifall.hatenablog.com

 俵万智

 

男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす

 

 この人は、短歌の入り口的存在でしたよね。「サラダ記念日」の頃。それまで百人一首くらいしか知らなかったのに、口語短歌ってあるんだ!みたいな。やっぱりその頃たくさん歌集読んだけど、「チョコレート革命」の頃はあからさまに不倫匂わせっぽくてちょっとやだったなーっていうのを思い出してしまった(笑)。

 当時はそれほどライトヴァースにははまらなかったものの、「サラダ記念日」のかなりの分量を本歌取りしている、筒井康隆の「カラダ記念日」という作品があって、これにはめちゃくちゃはまってました。本歌取りの面白さに目覚めたのこれが原因かもしれん。

 

「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの

 

がさー、

「組長を殺(や)るぞ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの

になっちゃうんだよ(笑)。しかも1首だけじゃなくて確か200以上パロディしてた。マジですごいと思いました。おすすめです。筒井康隆「薬菜飯店」収録です(笑)。

 

 短歌の評論みたいな本を読んだりしてて、現代短歌の流れ?みたいなことが語られている時、歌人の中で、ライトヴァースの中でも穂村弘=ニューウェーブがメインストリートで俵万智を好きだと通じゃない、みたいな空気感を感じるのですが、

 

デジタルの時計を0,0,0にして違う恋がしたい でも君と

 

呼吸をするようにあなたがかく汗を過ぎた季節のにおいと思う

 

みたいな歌、昔からすごく好きだったな。というかライトな口語でヒットして何が悪いのか?とも思います。「ほんもの」とかそういう言葉好きじゃないし。例えば漫画だって、「ねじ式」(つげ義春)読まないで「ハチミツとクローバー」(羽海野チカ)好き♡って言ってるとダメって言ったらおかしくないですか?まあ、とはいえ「Deep Love」(Yoshi)とか「リアル鬼ごっこ」(山田悠介)とか好きって言われちゃうと、あ、そうなんや…ってなるのでそういう感覚なんだろうか…。ちょっと分かりませんが…。例えが極端すぎるか(笑)。

 

 ところで

 

チューリップの花咲くような明るさであなた私を拉致せよ二月

 

は、河野裕子

たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか

本歌取りなのかなぁ?

 

 

不意に来る嵐のように奪ってよ、下垂体までずぶ濡れにして (yuifall)

ギモーヴとよぶその声がすこしだけこわい いつまで恋してくれる? (yuifall)