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現代短歌最前線-加藤治郎 感想1

北溟社 「現代短歌最前線 上・下」 感想の注意書きです。

 

yuifall.hatenablog.com

加藤治郎

 

ぼくたちは勝手に育ったさ 制服にセメントの粉すりつけながら

 

 この人とか千葉聡の口語短歌が当時好きだったな。これとかすごい青春っぽい!

 

ひとしきりノルウェーの樹の香りあれベッドに足を垂れて ぼくたち

 

 これは、ビートルズの”Norwegian Wood”とか村上春樹の『ノルウェイの森』となんか関係あるのかなー。同世代?

 しかしあの小説昔読んだときはどこがいいのか分らんかった…。もうすでにほとんど忘れてますけど、今読むと何か違うんだろうか…。でも多分読まないな…。名作という他者からの評価による権威への敬意が年齢とともに薄れた分、昔よりさらにイラつきそうな予感がするし(笑)。

 

ブリティッシュ・ブレッド・アンド・ベジタブル あなたにちょっとてつだってもらって

 

 これはかわいい♡朝ごはんなのかな。2人で迎える朝なんだろうか。2人で迎える朝、という感覚を、現代と同じように捉えていいのかちょっと分からない私です。そしてもし「制服にセメントの粉」と同じ時期だったら、ちょっとさすがに、あれですよね(笑)。

 

 全体的に、ちょっとなんというか、Love&Peaceの時代をねー、連想するんですよね。ビートルズローリングストーンズ、クラシック、村上春樹哲学書、大人は分かってくれない、打倒資本主義みたいな。村上龍の『69 sixty nine』とか小池真理子の『無伴奏』の時代感です。実際はそこまで昔じゃないのかもしれませんが…。どちらにせよ我々世代には作れない青春の歌だなと思う反面、この軽い口調が馴染みやすいです。いわゆるライトヴァースのはしりなのかな。

 ↑って書きましたけど、いわゆるニューウェーブ創立者の一人なんですね。後から知りました。

 

 過去にも何度か書いてますけど、書肆侃侃房出版の『ねむらない樹 別冊 現代短歌のニューウェーブとは何か?』という雑誌?で、永井祐が

「加藤さんの口語は前衛の影響があって不自然。謎のヤング・アメリカンみたいな人出てくるし(笑)」

って言ってて、確かにそれもそうやなってちょっと笑った。謎のヤング・アメリカンって面白すぎだな。でも私はこの人の口語短歌、馴染みやすくて好きでした。現代の感覚で永井祐が「不自然」と指摘するその感じが、ライトヴァース以前と以降の架け橋というか過渡期だったのかもしれないなと思います。

 多分ですけど、この人の「ニューウェーブ」への影響は、ライトヴァースに加えて

 

言葉ではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ラン!

 

みたいな記号短歌もあったのかなーとは思ってます。今までいろんなアンソロジー本とか歌人の紹介をしたサイトさんとか読んでいて、特に解説に主眼を置いているような内容だと、様々な作風の歌や一般的に代表歌と思われている歌を紹介し、個人の好みは(なるべく)排して…というスタンスで作品を引用してるのかなって感じたんですよね。で、自分を振り返ってなんですけど、このブログではほとんどの場合私の好みの歌や理解可能な歌を中心に引用する構成になってます(笑)。だから荻原裕幸の感想でも、最初のエッセイの感想では記号短歌も何首か引用しましたけど、それ以降はそういう歌は引いてないし、今回の加藤治郎に関しても、自分の好みの歌しか引用しません。ですので、この人の歌の傾向とか、短歌史におけるこの人の立ち位置なんかを詳しく知りたい場合は、他のサイトさんや文献をあたるか、ご本人の歌集を読まれた方がいいかと思います(笑)。

 

 まー、単純な好みという点で言いますと、記号短歌とかってそんな心惹かれないので…。言葉ではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!って言われても、言葉じゃん。って思うし(笑)。

 

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とか短歌だって言われてもちょっと納得できませんよね…。ちなみにこれは自作です(笑)。

 

 

タイマーをかけたら来なよ、半熟になるまでmake outしようよ (yuifall)