北溟社 「現代短歌最前線 上・下」 感想の注意書きです。
加藤治郎②
歯にあたるペコちゃんキャンデーからころとピアノの上でしようじゃないか
『短歌タイムカプセル』の時にもこの人のセックスの歌をいくつか紹介したのですが、どれも軽やかで楽しそうで明るくて好きだな。この歌とかすごい好き。この歌を題材に二次小説を書いたことあるくらい好きです(笑)。
まあ、何をするとは書いてませんが(笑)。ピアノの上でね…。Gleeのキャラはよくピアノの上に乗って歌ったり踊ったりしてたな…。
ペコちゃんキャンディーの柄を持ってくるくる回しながら、ピアノの上で何かするって言ったら、なんだろうなー。色々想像したのですけど、手や口を使った何かだとペコちゃんキャンディーめちゃくちゃ邪魔だな…、って思いました(笑)。そしてこのピアノはグランドピアノなのかアップライトピアノなのか?アップライトだとできることは相当限られそうですね。読書とか…。
だしぬけにぼくが抱いても雨が降りはじめたときの顔をしている
これもロマンチックで好き。雨が降りはじめたときの顔ってどんな顔なのかなぁ。ちょっと上向いて、「あっ、雨」みたいな。なんかちょっとあどけない感じの女の子を想像したわ。あんまりすれてないの。でも、「雨降ってきちゃったよー。あーあ」みたいなめちゃくちゃがっかりした顔だったら興ざめですね(笑)。この「抱く」ってどんな「抱く」なのかなぁ。
バスルームのあかりは月陽のようだから肩にのっけているきみの足
これもちょっとセクシーだよね。2人でお風呂に入ってて肩に足がのっかってるんだからただごとではありません(笑)。でも全体的に淫靡な感じじゃなくて、明るいんだよな。そこが好きです。
使われているのは簡単な口語なのですけど、想像すると奥行があるというか、いろんなシチュエーションや表情を重ねられそうなところが好きです。10人いたら、10人とも想像する光景は違ってるかもしれないですね。こういうとき、他の人の解釈も読んでみたいなーって思います。
ねえ、ベイビィ、もういいよ、って声が好き いいからもっと聴かせてハニー (yuifall)
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