書肆侃侃房 出版 東直子・佐藤弓生・千葉聡編著 「短歌タイムカプセル」 感想の注意書きです。
小池純代
紙巻煙草(シガレエテ)のけむりのつぎにわが好むしづかでくらい香の紅茶
ダージリンかなぁ。ちょっとスモーキーなイメージだし、キームンなのかしら。どうも「紅茶」を飲んでるシーンに弱いみたいです、私。そういう女の人が好きなのかも。
この人の歌はひらがなが効果的に多用されていて、ちょっと幻想的な雰囲気な気がします。読んでると意味はそのまんまだなーって感じなのにどこか不思議というか。
みづうみのみづをみにゆく空いろをそのままうつすみづをみにゆく
とか、
ゆめのやうに過ぎてゆきますあくまでもゆめのやうにでゆめぢゃないです
とか、ありそうなのに他にはない独特の雰囲気が好きです。
ふてきせつにぼくを溶かしてアッサムにラムを一滴垂らすみたいに (yuifall)