書肆侃侃房 出版 東直子・佐藤弓生・千葉聡編著 「短歌タイムカプセル」 感想の注意書きです。
高柳蕗子
かわいがれず撫でまわすうちに一夜明け蜜柑になったあたしの赤ちゃん
お互いの臍からぐにゃぐにゃした刀をあああと引き抜きあってしまった
この人の歌は、何というか、夢野久作の世界を連想しました。『ドグラ・マグラ』的な。。死とか性とかの濃厚な空気が漂ってくる感じです。
これは正直どう解釈したらいいのか全然分からん…。好きな人はめっちゃ好きなんじゃないかなぁ。冨樫義博とか平山夢明みたいな感じのイメージで読んでました。
ていうか全然分からなさ過ぎてググって調べたりしてたら、分からなくてもいいみたいです(笑)。語感を楽しめばいいと。そうか!「胃癌の仏像」とか、リズム感いいもんね(笑)!
胎教に悪いね ががが 骨片が がががが 飛ぶよ 眼鏡に血飛沫 (yuifall)
性よりも死がリアルだし皮下組織の焦げるにおいはほっとするよね (yuifall)