書肆侃侃房 出版 東直子・佐藤弓生・千葉聡編著 「短歌タイムカプセル」 感想の注意書きです。
花山周子
わが脳が静かに夢を紡ぎいる自給自足の時間を愛す
これは、分かりますよねー。いつも自給自足してますよ。愚にもつかないことを考えまくって時間が過ぎていきます。オタクなら誰でも共感するはず!妄想だけでいくらでも暇つぶしができる!だけど同時に、
想像力が足りない故にここに君を再現できぬ故にかなしい
という歌があったりして、愛しくなります。確かに好きな人の像が頭で結ばないことありますよね。でも、想像力だけで再現した君もきっとかなしいだろうなと思いました。どうにもならんし、どうにかなったとしても現実でないし。せめて夢で会いたい的な感じかな。
そして
どうしても君に会いたい昼下がりしゃがんでわれの影ぶっ叩く
とあり、おおー、そうくるのか!ってちょっと笑った。メランコリックな方向ではなくて影をぶっ叩くのね(笑)。これってなんでなのかな。影が自分から離れて君に会いに行くみたいな感じ?それとも単なる八つ当たり(笑)?上の句と下の句のつながりが分かんなくて面白いです。こういう歌好きだな。
こみあげるように自由だ白質の底に着衣で飛び込んだ今 (yuifall)
また夢で会ったねあなたの横顔はいつも綺麗でわたしを見ない (yuifall)
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