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短歌タイムカプセル-花山周子 感想

書肆侃侃房 出版 東直子佐藤弓生・千葉聡編著 「短歌タイムカプセル」 感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

 花山周子

 

わが脳が静かに夢を紡ぎいる自給自足の時間を愛す

 

 これは、分かりますよねー。いつも自給自足してますよ。愚にもつかないことを考えまくって時間が過ぎていきます。オタクなら誰でも共感するはず!妄想だけでいくらでも暇つぶしができる!だけど同時に、

 

想像力が足りない故にここに君を再現できぬ故にかなしい

 

という歌があったりして、愛しくなります。確かに好きな人の像が頭で結ばないことありますよね。でも、想像力だけで再現した君もきっとかなしいだろうなと思いました。どうにもならんし、どうにかなったとしても現実でないし。せめて夢で会いたい的な感じかな。

 そして

 

どうしても君に会いたい昼下がりしゃがんでわれの影ぶっ叩く

 

とあり、おおー、そうくるのか!ってちょっと笑った。メランコリックな方向ではなくて影をぶっ叩くのね(笑)。これってなんでなのかな。影が自分から離れて君に会いに行くみたいな感じ?それとも単なる八つ当たり(笑)?上の句と下の句のつながりが分かんなくて面白いです。こういう歌好きだな。

 

 

こみあげるように自由だ白質の底に着衣で飛び込んだ今 (yuifall)

また夢で会ったねあなたの横顔はいつも綺麗でわたしを見ない (yuifall)

 

 

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