桜前線開架宣言-花山周子　感想 - いろいろ感想を書いてみるブログ

左右社　出版　山田航編著　「桜前線開架宣言　Born after 1970　現代短歌日本代表」　感想の注意書きです。

花山周子

　この人は美大出身みたいです。今までにないプロフィールですね！美大ネタが面白いです。

『現代日本産業講座』の角が頭に当たれば即死するなり

ってめっちゃ笑える。分厚い本ってことか？ググってみたけど、『世界住居史』とか『日本語大辞典』とか『Gray’s Anatomy』（Greyじゃなくね笑）の方が即死しそうです。単に「厚い本」という意味ではなくて、中身の攻撃力も含めてなのかもしれん。もう見たくもない！みたいな。

この人を好きだと思う　並木道に並木の構図を語りていれば

も大好き。あー、こういうの好き。並木道に来て、「きれいだね♡」とかじゃなくて並木の構図語っちゃったりする男ね。夜景見ながら発光ダイオードについて語ったり、公園のベンチに座って鳩見ながら鳥類の進化の歴史について語ったりする類の男ね。いいやん。

　そしてちょくちょく弟が登場するのですが、

弟を如何に殺すか思案せし日々を思いぬ栗をむきむき

ってのが不意に入っててびっくりするわ(笑)。栗を剥きながらなんてこと考えてんだ(笑)。しかもめっちゃ堂々と。やっぱり『現代日本産業講座』で殺すのかな…。笑える。

ラブソング歌うのとかは無理だけどsurvival function(生存関数)きみにあげたい (yuifall)

玄関の床に二月を取り落とせりオレンジ色の球体として (yuifall)