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短歌タイムカプセル-横山未来子 感想

書肆侃侃房 出版 東直子佐藤弓生・千葉聡編著 「短歌タイムカプセル」 感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

 横山未来子

 

君が抱くかなしみのそのほとりにてわれは真白き根を張りゆかむ

 

彫像の背を撫づるごとかなしみの輪郭のみをわれは知りしか

 

ふかく想へばかなしみとなるこの夜のかほを石鹸の泡に隠しつ

 

 「かなしみ」について詠った歌に心を惹かれました。「かなしみ」って何だろうってまじまじと考えてしまった。悲しむことの他に、愛おしむことという意味もあるんですよね。これらの歌の「かなしみ」は全部ひらがななので、どちらの意味で使われているんだろうか、と考えながら繰り返し読みました。

 ちなみにWikipediaで「悲しみ」の項目見たら、「対象が失われる」の例として、身近な人の死や恋人との別れと並んで「夫の単身赴任」と書かれていてちょっと笑ってしまったわ。編集した人の気持ちかよ。

 時々Wikipedia先生ってかなり主観入ってて笑えます。「プログラミング言語」の項目とか、「英語である必然性は全くない」みたいに書かれてて、これどんな人がどんな気持ちで書いたんだろうな…って考えてすごい面白かった(笑)。

 

 

夜眠る葉と端(きは)のみを交はしゐて暗渠のごとく抱くかなしみ (yuifall)

さらされてなほも濃くなるかなしみを背骨となして生くるほかなし (yuifall)

 

 

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