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S6x03;Jagged Little Tapestry 感想

glee感想については注意書きを必ずご覧ください。

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 この回一番好きなのは「Will You Love Me Tomorrow/Head Over Feet」のマッシュアップです!何より、高校生が歌ってるってのがいい!!卒業メンバーもちろん好きだけどさー、やっぱgleeは高校生が歌わなきゃ!

 S6の4人、期待値高くないですか?今回ロデリックの出番なかったの残念ー。でもジェーンもメイソン?(双子男)も歌うまいやん!この2人がほんのりいい感じになってんのもかわいいー。

 そしてこの曲めっちゃいい曲!特にHead Over Feetに胸キュンだわ(笑)。

あなたは私を虜にしたの、頭から恋に落ちても怖がらないで、あなたの全てを愛してしまっても驚かないでね。

って!!これ、吹き替え版だとメイソンが歌ってるからかカートが感情移入してるからか途中から字幕が男の子目線なんですよね。

君の話を聞くしかなかった。自分の言い分を繰り返す君。考えてみたけど、結局僕は君の虜。僕の想いに引かないで。夢中になっても驚かないで。明日も僕を愛してくれる?

って(泣)。字幕版と結構訳も違ってて面白いです。字幕版の方が原曲に忠実な訳ですが…。ここのクリス・コルファーの演技鳥肌ものです。カートは黙って座ってるだけでちょっと目線が動くだけなのに彼の辛さが伝わってきて胸が痛むわ…。

 

 あとは「It's Too Late」のデュエットもよかった。でもなー、これ、結局高校時代の相手が好きなん?って感じしましたけど。そりゃあ高校時代の恋は気楽でいいでしょうよ。そのテンションのまま一緒に暮らしたら駄目だったんだから駄目じゃねーの?ブレインはカロフスキーと一緒に住んでうまくやってんだからそれでいいんじゃねーの?っていう身も蓋もない感じが…。

 この2人はさ、いつまでもteenの頃の思い出にすがってばっかじゃだめだと思うんですよ。高校時代の恋愛がなんぼのもの?世界はもっと広いし、いい男はもっとたくさんいます。

 まあでもどうしても相手にこだわるというのなら、カートからもっとぐいぐいいくっていう選択肢はなかったんでしょうか。この2人って基本カートは静かに愛し続けてる感じで、ブレインがぐいぐいいって続いてたじゃないですか。最初のきっかけも「バレンタインに告白したいと思ってた相手って僕かと思ってた」って言ったくらいで好きとかどうとかはっきりは伝えてなくて、ブレインからのキスがきっかけで付き合い始めたし、S4ではカートは基本拒絶し続けててブレインが押し続けてて、S5でもどっちかいうとブレインの愛が重い感じだったのが、S6で逆転してさ。今度はカートが押す番なんじゃないの?冷却期間はいいけどさ、ブレインは他の男とやってるわけじゃん?それはいいんか?

 まー、ブレインは飲ませて押し倒せばやれそうですが、カートはそういうのはむしろ嫌なんやろな(笑)。またS2S3のSilly romantistなカートに戻ってるよね。相手からロマンチックに迫ってほしい的な。S4S5で発揮してたあのエロさは恋人限定なんか。あれを発揮してお前から行けよと言いたくなる私です。サンタナがカートのエロさを知ってたらもっと適切なアドバイスができたかも(笑)。

 

 サンタナとブリトニーのカートに対するスタンスがいまいちよく分からんのですよ。応援してんの?してないの?サンタナは「ベリーと彼女の哀れなゲイをからかえるだけで楽しいわ」って言ってて本人にもすげー悪口雑言だし(笑)、ブリトニーは「次行きなよ」、って優しく言いながらも常に「カートはマジウザい」みたいな感じだし(笑)。そのくせサンタナはカートのこと常に少し気にしてて、ブリも「あなたたちが別れた時は悲しかった」って。そんな雰囲気なかったけどね!

 

 でもなー、自分でも、この状況だったらカートには「もうやめとけ、次行け」って言うわ。すごくすごく好きで長い時間を共有してきた人をすぐに思いきることはできないのは分かるから、とりあえず会うのはやめて、他の男の人に目を向けるか自分と向き合うかしなよって。二人とも、カートがもう見てらんなかったのではないかと思います。こういう恋愛に関するみじめさってもう仕方ないよね。見てる方もさ、どうしようもないもん。みじめでみっともないなって思っても、それはさー、誰もが通る道だし。そして誰も助けてあげられないし。

 

 サンタナ様の罵詈雑言はなんつーか、痺れました。「強烈な魅力にうっとりする」方の痺れたじゃなくて、実際「身体が硬直する」方の痺れたね(笑)。うわー、こんなに悪口言えるんだ!すげー!ってなったわ。script確認しちゃったもん(笑)。これってここまで言っちゃっていいの?クリス・コルファーは平気なの?って思ってしまったよ…。カートのキャラ的な部分をうざがるのはともかく、笑顔がキモいとかダンスが下手くそとかさー。いやでも顔面いじりといい老人ネタといい、自らやってたもんな…。このサンタナの台詞も自分で考えたのではないかとすら思えて仕方がない。

 その後電光掲示板での「しっかりしろ」は笑えた。若かったせいとかにしてないで、自分の悪かったとこちゃんと考えたら?みたいな感じなのかな…。Brittanaは正直S4以降描かれ方が雑すぎなので比べるのもアレなのですが、確かに揉めてるとこってほぼ見ないもんね…。ブリはずっとサンタナのこと世界一愛してて、そのスタンス基本変わってないもんなー。途中アーティとかサムが挟まってるけど(笑)。

 

 ブリとの会話にカートの本音が見えたなって思ったんですが、どうでしょうか。「冷却期間だと思ってるし、認めたくない」って。カートは多分ブレインの愛情に胡坐をかいてて、あれだけのこと言ってもまだ自分のこと好きなんだろうってどっかで思ってたんだと思うんだよね。この人はどんな風にしたって自分からは離れていかないはずって。それが、もう他に恋人がいるって分かって、でもまだ認めたくなくて、でもブリに「2人は一緒に暮らしてる」って言われて、自分とブレインは2回も一緒に暮らしたけど2回ともうまくいかなかったし、ああ、もう駄目なんだ、ってこの時ようやく思ったのではないかな。

 ブレインとカロフスキーの同居はさ…。ベッドの件は言わないでほしかったよね(笑)。絶対考えちゃうじゃん(笑)。

 

 この回個人的に一番笑えたのは、サンタナがブリにプロポーズした時にロデリックが「え、待って。これ何なの?」とか言ったシーン(笑)。ですよねー。んでパックが「ここじゃよくある」って(笑)。ロデリックかわええ。前回はゲイの修羅場に巻き込まれてドン引き、今回はビアンのプロポーズに巻き込まれてドン引くという。ほんとこの子好き!

 

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サンタナの暴言↓

Okay, maybe Brittany and I are too young to get married.

(いいわ、もしかしたらブリと私は結婚するには若すぎるかも)

I mean, after all, that's why it didn't work out with you and Blaine, right?

(つまり、結局のところ、あんたとブレインはそれでうまくいかなかったのよね。でしょ?)

Or maybe it didn't work out because you're a judgmental little gerontophile with a mouth like a cat's ass.

(それかもしかしたらあんたが猫の肛門みたいな口だし批判的な老人好きだからうまくいかなかったのかもね)

Maybe Blaine got tired of hearing your shrill, self-aggrandizing lecture about how you felt the two of you were at the very apex of the gay rights movement every time you so much as cooked macaroni and cheese together or farted.

(もしかしたらブレインはあんたがマカロニチーズつくったりおならしたりする時でさえいつも自分たちはゲイの権利拡張運動の最前線にいるんだって甲高い声で自己拡張的な主張するのを聞くのが嫌になったのかも)

Maybe Blaine didn't want to be with someone who looks like they just removed their top row of dentures every time they smile or someone who doesn't dress like an extra out of one of Andy Dick's more elaborate wet dreams.

(もしかしたらブレインは笑うたびに上の入れ歯を外したばっかりみたいに見える人といるのが嫌になったのかも、もしくはAndy Dickのmore elaborate wet dreams(より巧妙な夢精??意味分からん)の一つから出てくるエキストラみたいな服を着ない人といるのが嫌になっちゃったのかもね)

Maybe Blaine grew weary of dating a breathier, more feminine Quinn Fabray.

(もしくはブレインはクインよりも女っぽい囁き声と付き合うのに疲れちゃったのかも)

Maybe he finally got freaked out by your strange obsession with old people that causes you to skulk around nursing homes like one of those cats that can smell cancer.

(もしかしたら彼は癌を嗅ぎ分ける猫みたいに老人ホームをしのび歩くあんたの老人への執着がとうとう気持ち悪くなったのかも)

Maybe he got tired of watching you drape yourself on every piano you happen to pass to entertain exactly no one with, say, some song that Judy Garland choked on her tongue in the middle of or some sassy old Broadway standard made famous by another dead alcoholic crone.

(もしくはあんたがピアノを見かけるたびにしなだれかかって、誰も喜んでないのにジュディガーランドが舌を詰まらせたみたいな歌とか他のアル中の婆さんが歌って有名になったブロードウェイの生意気な歌なんか歌ってるのを見るのが嫌になっちゃったのかも)

Maybe Blaine woke up one day and said, "You know what, I don't want to marry a sexless, "self-centered baton twirler.Maybe I need someone who knows more than three dance moves."

(もしくはブレインはある日目が覚めてこう思ったのかも。僕は性別不明の自己中なバトン回しとは結婚したくない。僕は3つ以上のダンスができる人が必要だって)

The finger wag, the shoulder shimmy and the one where you pretend to twirl two invisible rainbow-colored ribbons attached to your hips.

(指を振るやつ、肩を振るやつ、それからあんたの腰に巻き付いた目に見えない2本のレインボーカラーのリボンを振り回すみたいなやつ)

So, you know what, maybe that's why it didn't work out.

(だから、そのせいであんたたちはうまくいかなかったのよ)

Maybe it has nothing to do with me and Brittany.

(多分わたしとブリトニーには何の関係もないかもね)

Maybe it's just that you are utterly, utterly intolerable.

(多分、それは単にあんたが本当に、本気で耐えられないやつだからよ)