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S6x06;What the World Needs Now 感想

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 レイチェル羨ましい…。

 S2x02のブリトニー回でシュー先生が「次はこれをやろう!」って楽譜配って、「月とニューヨークの間?こんな古臭い曲やってらんねーよ」ってみんな言ってブリトニースピアーズになっちゃったのですが(この回のパフォーマンスはどれも大好きなのでそれはいいんだけど)、私はこのArther's Themeがめっちゃ好きなのでずっと恨んでたんですよ(笑)。いつかやれよーって。そしたらS6で!!!わーい超嬉しい。しかも男たちがみんなでレイチェルのために!!ブレインのピアノで!!めっちゃうらやましい…。S6x01の「Sing」もうらやましかったけどさ…。あーレイチェルいいなー。月とNYの間に挟まれたら恋に落ちるしかないんだ。大好き!!!

 ちなみに原曲ではなくparis matchのカバーしてるボサノバアレンジで知ったんですが、原曲は1981年の「ミスター・アーサー」という映画の曲みたいですね。

 

 あとこの回はサムがメルセデスに歌った「Close to You」も好き…。この曲好きだし、歌詞が「all the boys in town」に変わってるのもいいし、サントラで聴くとサムの歌声が甘くてどきどきする…。サムの歌も好きです。サムはキャラも好きだし…。メルセデスも羨ましいわー。みんな素敵な男の子に歌を捧げられていいな。まあ結局のところ一番羨ましいのはカートだよね(笑)。

 

 ブリトニー両親笑える。ブリパパは確かに容姿は全く似てないですけど、間違いなくパパですよね!この親子には愛が感じられて見ててハッピーです。ブリママって、キューティブロンドの人??

 

 BrittanaはいつもLoveに溢れてますね。なんつーかこの2人はどうしても、親友オチでもいいんじゃないかなーって考えてしまったりするのですが…。サンタナのためにブリが色々するところよかったけど、この人相変わらずだしなー。

 ブリトニーはキャラとしてはすごく好きなんですが、実際いたら本当に友達にはなれないわ…。アーティに「あんたと付き合ってたことなんてないよ」とか言い放つしさ…。S2であれだけLoveだったじゃん…。ブリがアーティのこと大事にしてるとこ好きだったのに…。個人的にはアーティと付き合ってる頃のブリトニーが一番かわいかったな♡

 だけどなー、やっぱりサンタナのこと考えると…。ずっとサンタナの方が愛が重いような感じだったから、S5S6ではブリからサンタナへの愛を前面に押し出してきたのかなって気がします。アーティとのエピソードをなかったことにしてまで(笑)。多分ブリを好きになったらすごく傷つきそうです。だからサンタナもしばらく自信持てなかったんだろうな…。サンタナには愛ある感じしますけど、彼女に対してもセックステープ流出させたりやりたい放題だし(笑)。あの天使のPVは笑ったけど。サムとブレインはなんなんだ。ちょっとキモいわ。てかアーティ好きだわ。ホーキング博士って、アーティへのオマージュか(笑)?

 

 サンタナ祖母関係のエピソードは、同性婚支持に関する何らかの主張的なものと受け取らざるを得ない感じでした。

 こんな主義主張的なことをこんなふざけた腐女子ブログに書くのは我ながらどうかと思うし、過度に政治的発言とは受け取ってほしくなくて、ただの私の結婚観にすぎないのですが、私は同性婚支持派だし、日本国憲法の「両性の合意」「夫婦」って文言は時代に合わないと思ってます。結婚は生殖のためにするもんじゃないと思ってるし、宗教がらみの思想もないし(セックスは生殖のためだけ的な)、自分の家族を含めて身近な人が同性婚したっていいと思ってるし(まあ、ただ、マイノリティとしての生き方を選ばざるを得ないといった社会的問題や、男同士の場合は特に性の乱れやSTD的な問題などがあって気がかりですが、単純に結婚に関して言えば)。

 BASHの回でカートが襲われた時真っ先に婚約者のブレインに連絡が行って、それでもみんな待合で待たされてレイチェルが「家族じゃないから会えない」って言ってたシーンがあったけど、やっぱり、相手に何かあった時一番にそばにいられること、生命と財産(お金って意味じゃなく、自分に所属するものという意味合いで)を預け合うことが結婚だと思ってるので、異性である必要性はないかと。

 例えば臓器提供ドナー同意がある人が脳死状態になった時、親兄弟を含めて血の繋がった親族じゃなくて配偶者が、真っ先に駆けつけて、その人の生死を決定し(移植のために脳死判定を行うかどうか)、死後は財産を受け継ぐ、ってことなんじゃないかな、結婚ってそういうことじゃないかな、って考えてます。そのためにも、同性同士でも双方に結婚の意思、同意があれば、やっぱり法律か何かに裏付けされた保証が必要だと思う。人生においては、家族じゃないと重要な意思決定に関われない場面ってあるしさ…。

 もちろん、養子とか代理母とかになってくるとまた違った問題なんですが(しかもこの問題は異性婚であっても生じうるし)。この辺はマイケル・サンデルの「これからの正義の話をしよう」「ハーバード白熱講義録」「それをお金で買いますか」を読んで色々考えました。

(*ちなみにgleeのどっかの回でスー先生が「じゃあ犬と結婚してもいいのか」とか言ってましたが、それは双方の同意が成立しているか分からないのでダメだと思います笑)

 

 なのでBrittanaに関してよかったなって思ったのは、祖母や育ててくれた家族よりもあなたを選ぶよ、っていうのがはっきりしてるところ。Klaineもこれをしっかり描いてほしかったな…。ブレインはそもそも親の存在が行方不明だし、カートはパパ依存症だし(笑)。別にパパLOVEでもいいんだけどさ、いいパパだし(笑)。

 BASHの回で私はカートはパパが世界で一番大切って気がする、と書いたのですが、その後のS5最終話で「愛も信頼も選択で、お互いを信じて外の世界へ送り出す。僕は何があってもきみを信じて愛するって決めたよ」ってカートが言った時、ああ、この人はブレインと生きていく覚悟を決めたんだな、って感じたんだよね。。なのでS6冒頭の別れはほんと、ショックだったんだよなー。。

 でも、S2S3見直してて思ったんですけど、レイチェルが自分の夢もフィンもプライドかなぐり捨ててつかみ取りに突進してくキャラとして描かれてる反面、カートってプライドを捨てきれないところでいつも失敗してて、その後プライドを捨てて捨て身でぶつかってようやくうまくいく人だから、恋愛面でも一度ブレインに捨てられるって展開が必要だったのかな、って気がしました。ユニコーン回では自分がユニコーンだって認められなくてブリトニーと対立して負けちゃうし、NYADA受験では演出に凝りすぎって落とされるし、でもその後カルメンが「聴き飽きている」って言った「Being Alive」を準備なしに歌って合格する、っていう展開があって。

 ブレインとの関係も、S6初回でお見合いパーティー?的なもの(笑)に参加してたとき、「婚約者と別れた、プロポーズされたのは僕で、振ったのも僕」って言ってて、多分カートはブレインとの関係では自分が優位に立ってると思ってたと思う。少なくともS4以降は。だから多分S6初回で「やり直したい」って言った時は、自分からそう伝えればブレインは戻ってくるはず、ってどこか高を括ってたところあったと思うんだよね。そこで「もう別に恋人がいる」って完膚なきまで捨てられて、しかも2人が同棲してるって知らされて、そこから小細工して一緒にデュエット歌えるようにしたりとか自分から走って行って「まだ愛してる」ってプライド捨てて縋るプロセスを経て、ようやく2人の関係がフラットになったのかな、って思いました。やっぱり2人のパワーバランスが悪いままだと結婚はね、ちょっときついよね。

 

 最後シュー先生の家のパーティでカートがドアを開けてブレインにハグして、2人はちょっと前まですごいぎこちない雰囲気だったのにそれがなくなってて、笑い合って、その後カートは廊下を確かめるんだけど、多分ブレインが一人で来てるのか誰かと一緒に来てるのか確認したのかなと思いました。一人なの分かってほっとしたようにしてて。この2人も少しずつ前に進んでるんだな。

 でも、別れてから今までって考えると展開早すぎですけど(笑)。あと、逆になんか友達としてしっくりきちゃってるように見えなくもないですけどね…。

 

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