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S5x04;A Katy or a Gaga 感想

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yuifall.hatenablog.com

 初っ端からティナが

「We lost our biggest Gaga when Kurt graduated last year(カートが去年卒業しちゃって私たちの最高のガガを失ったもの)」

って言っててテンション上がった!だよねー!カートのガガは最高だった!「Bad Romance」も「Born This Way」も!2曲ともブレインは見たことないのかと思うとかわいそうー(笑)。ユニークとキティが「私たちもガガよ」って言うけど、レディ・ハメル&サンタナ様のガガには敵いませんよ!!

 あー、そっか。この2人、レディ・ガガという一点においては相性いいね(笑)。ってかサンタナがカートをレディ・ハメルって呼ぶのってガガから来てんのかな??って今さら気づいたわ。ブレインはケイティ・ペリーだなー、確かに「Teenage Dream」も「Last Friday Night」もよかったもん。カートとブレインのこの全然タイプ違うとこが好きなんだよなー。

 

 カートは「アダムのリンゴ追い出された」って言ってて、えー?ってなった。婚約したら追い出されんの??あれってただの合唱サークルだったじゃん…。誰が入ってもいいんじゃないんだ…。居づらくなってやめたくらいじゃだめなん?カートは「何もなかった」って言ってたけどやっぱりちょっとは恋人っぽい感じになってたのかな。だから「裏切者!」ってなったのかな。この辺のことはよく分かりません。カートがどこまでブレインに本当のこと言ってるのかも分からないしね(笑)。

 バンドの件も、「マドンナのコピーバンドやろうかと思ってたけどもっとorganicな感じにする」って言ってて、それもえー?せっかくカートとサンタナがいんのにケイティ・ペリー系になっちゃうの??ガガ様で行けよ!ってなったわ。で、ガガっぽい人が来て拒絶。うーん、確かに、スターチャイルドはガガのカートとキャラ被ってるよね…。バンドに似たようなキャラは2人もいらんかも…。って思ってたけど、カートはケイティ・ペリー系を目指してたからスターチャイルドを落としたんだよなぁ。

 

 この辺のカートとレイチェルの会話がねー、カートのずっと抱えてきた葛藤がまた顔を出すよね。今回、gleeではケイティvsガガをやるけど、ガガを好きな子ですら「ケイティは自然体で愛されてる」って言って、逆にガガは受け入れられない人にはとことん受け入れられてない。「ダークなのは苦手なの」って。ガガが大衆に受け入れられてないわけじゃなく、ガガ的なものを大好きな人は多いし、そういうものにしか救われない人も多いけど、大多数に自然に受け入れられるのはケイティっていう図式がやっぱりある気がする。

 その中でカートはガガとしてやってきて、その姿にすごく救われる人がいる反面、ものすごく反感を買ってきてもいる。一方ブレインはケイティで、自然体のまま多くの人に受け入れられて愛されてる。もうこれはカートとブレインが出会ってからずっとカートの中にある葛藤なんだろうなぁ。今度こそ自分の尖ったところを少し抑えて、ソロじゃなくてバンドを組んでケイティ的な路線で、っていうさ。

 確かにカートの言う通り、カートのキャラって一般的には主役っぽくないんだよね。ヒロインレイチェルの親友とか、ヒーローブレインの恋人、みたいなポジション。それがもう嫌で抜け出したい。でもレイチェルは「あなたはそうじゃない」って言う。私も正直そう思うよ…(てか私にとってはgleeの主役はカートやから)。あと、どんなことやったって、みんなに受け入れられるのは無理だし。そして逆に、強烈に個性的なフレディ・マーキュリーみたいな人も世界中で受け入れられたんだし。自分の道を切り開けっていうレイチェルの教えは間違ってない。カートはありのままでいるべき。

 

 ケイティとガガに関しては多分、ゲイとしてのスタンス的な意味でも葛藤があるのかなという気がします。よしながふみの『きのう何食べた』って漫画で、女性アイドルに昔憧れてたっていうシロさんに対してケンジが「羨ましいー。だって単に男の子が好きってだけじゃなく(それは隠せても)、女性アイドルには興味なくてジャニーズが好きだったから男友達とも話が合わなかった」みたいなこと言ってるシーンがあって、ああ、そうなんだってその時初めて気づいたんだよな。性的指向が違うっていうだけじゃなく、好きなものが普通の男の子と違うからしんどいんだって。

 それはgleeでもカートに顕著に描かれてて、ファッションとか女性の装身具(ティアラ、ハイヒールとか)が好きだったり、結婚式ごっこやおままごとが好きだったり、アーティストもジュディ・ガーランドバーブラ・ストライサンド、マドンナ、レディ・ガガっていういわゆる「ゲイアイコン」的な女性アーティストのファンで。男の子たちには「ガガなんて最悪だ」って言われちゃうし、カートの友達は女の子ばっかり。

 でもブレインはアメフトだの車だのが好きなだけじゃなく、ケイティ・ペリーが好き。ケイティ・ペリーWikipediaで見ると「セックス・アイコン」とか「10代の男の子が夢見る理想のセクシーな女性」って書かれてて、要は(ストレートの)男の夢的な存在なんだよね。だからアメフト、車、ケイティが好きなブレインはストレートの男の子たちに自然に受け入れられて友達になれる。ゲイっぽくないから女の子にもモテるし。

 これは私の妄想ですが、カートは多分ケイティ・ペリーがそれほど好きじゃなくて、「I Kissed a Girl」とか、ストレートのくせに女同士でいちゃいちゃしてそれを売り物にすんなよ!くらいのイラつきがあるのかなーと。。

 で、ブレインはガガにはそれほど興味がない。積極的に嫌ってはないけど別にとりたてて好きでもないって感じだと思う。ガガが発するメッセージって、必要な人には心に響くし嫌な人にはとことん反発されるけど、必要としていない人には興味を持たれないから。「Born This Way」にしても、カートには救いになったかもしれないけどブレインにとっては「うん、そうだね」くらいな感覚な気がする。あと多分ブレインは自然体な女性の姿が好きで、ガガ的なスタイルを理解できない。

 カートは「Bad Romance」で女の子たちと最高のパフォーマンスをやって、ティナには「私たちの最高のガガ」って言われるけど、同じころガガだっていう理由で男の子たちからはいじめられてた。でもブレインはダルトン(男子校)のロックスターで、「Teenage Dream」ではガガ派のカートさえ夢中にしたし、S3では「Last Friday Night」でもNDに受け入れられる(サンタナはキレて「これからベリーとブレインの後ろでコーラスばっかりよ」って言うけど、つまりブレインのパフォーマンスがよかったからもうリードは取られるって思ったってことだよね)。

 S3x17でカートがブレインにコンプレックスをぶちまけるけど、この葛藤ってS2からS5までずっと続いてる感じするし、これはもうカートがカートとして世界に受け入れられない限りは解消されないのかなと思いました。でもそのためにも、やっぱケイティ系じゃなくて自分らしさを追求した方がいいのになと…。だってケイティ系はおそらくカートの好きな路線じゃないし、そこを押してまで追求したとしても結局その方向ではブレインに敵わなくて、そのうち2人の関係性もおかしくなりそうだし…。

 

 てかS6最終回未公開シーンで言ってたように、やっぱりレイチェルがカートの「ショークワイアのソウルメイト」だから適切なアドバイスをしてくれるんだと思います!だってこの回、もしブレインだったらさ、「カートならケイティ系もいけるよ!僕と一緒にバンドやろう!」とか言って勝手に盛り上がり、挙句の果てにカートより人気になって、またお前かよ、はぁーってなりそうだもん(笑)。

 

 エリオットいいじゃん…。S5x02のダニの時も思ったけど、こういう人だよ!!私がカートの彼氏に求めてたのはさー!あータイミング悪い。今は婚約中じゃん…。S4かS6で現れてほしかった…。エリオットならカートとガチ恋できそうなのに…。あーほんと残念。顔もいいし歌もうまいしセクシーだし、「きみをストーカーしてた」とか「どうしてもきみのバンドに入りたい」とか(なぜ?カートがかわいいからとしか思えんですけど)めっちゃ脈ありな感じするし、カートのBad Romance見たかったなー。S6で婚約破棄すんならエリオットのとこ行ってほしかったわ。付き合っちゃえよ(笑)!

 あーでもレギュラーメンバーにするには役者がビッグすぎますよね…。そこが敗因かな…。歌めっちゃうまいし…。さすがアダム・ランバート様ですわ…。かっこいい…。「Marry The Night」しびれました。

 

 NDのガガのパフォーマンスはねー、女子少なすぎ。男ばっかりだしカートいないし…。やっぱりカートとサンタナだよ、ガガは!とはいえみんなのコスプレ面白すぎましたけど。特にサムとブレイン。ケイティは誰がどう歌ってもいい感じになっちゃうよね…。まあこれもブレインが一番かな!

 

 以下直訳です

 レイチェルとカート↓

Look, I've been doing this weirdo, quirky, fabulous outrageous sidekick/best friend thing for a while now and it hasn't gotten me very far.

(ねえ、僕はずっと、奇妙で風変わりでおしゃれな相棒とか親友(脇役)みたいな感じだったし、それじゃ遠くまで行けない(ビッグになれない))

It got you to New York.It got you into NYADA.

(それであなたはNYに来たし、NYADAに入ったじゃない)

Does that give me financial security? A mass audience? A song on the radio?

(それが僕に財政的安定をくれる?たくさんの観客を?ラジオで流れる歌を?)

Since when is that what you want?

(いつからそんなもの欲しがるようになったの?)

Maybe since I moved to New York and saw one of my friends book a Broadway show and another one a national commercial.

(多分NYに来て友達の一人がブロードウェイショーに出ることになって、もう一人の友達が全国規模のCMに出たからかも)

Look, Rachel, there's nothing wrong with wanting to be that thing that everyone likes that thing that everyone wants to see and hear you know, that doesn't offend or challenge anyone.

(レイチェル、みんなが好きで見たがってて、誰も不快にさせないものを欲しがるのは間違ってないよ)

Well, that's not you. You're way more specific.

(でもそれはあなたじゃない。あなたはもっと特別な人よ)

Which is code for "fringe," which is code for "unsuccessful" which is code for "You'll never make it in the big leagues, kid.Stop trying."

(それってつまり脇役とか、成功しないとか、きみはメジャーリーグには行けないからやめろって意味でしょ)

I know it's not my band, so I'm not gonna tell you what to do but as your best friend and your biggest fan what I love the most about you is that you don't try to do or be what anyone else is doing.

(私のバンドじゃないって分かってるから指図するつもりじゃないけど、あなたの親友として、そして大ファンとして言わせてもらうと、私があなたの一番好きなところはあなたが他の誰かがしていることをやらないところよ)

Okay? You make your own path.

(いい?あなたは自分の道を切り開くのよ)

It's so hard sometimes.

(時々それはとても大変だよ)

I know, but it's gonna be worth it in the long run.I promise you.

(分かるわ。でも長い目で見ればやる価値はある。約束する)

Your brand, it's gonna be huge.

(あなたのブランドは大きくなるわよ)

 

 

 カートとエリオット↓

I'm so happy to see you.I've been trying to find you since your audition.

(きみに会えて嬉しいよ。オーディションからきみをずっと探してた)

The same.I-Hence my stalking you.

(俺もだ。つまり、俺はきみをストーカーしてた)

So I'm just gonna come right out and say this.Uh, I need to be in your band.

(だから、俺はただまっすぐ言うよ。あー、俺はきみのバンドに入りたい)

I mean, I came to New York to be in your band.Something cool and fun and special.

(つまり、俺はきみのバンドに入るためにNYにきたんだ。何かクールで楽しくて特別なことをやりにね)

Well, here's hoping.

(そう、だといいな)

Uh, came from where? Uh, if you say Ohio, I'm gonna die.

(ねえ、どこから来たの?もしきみがオハイオって言ったら僕は死ぬよ)

Paramus, New Jersey.Land of malls.

(ニュージャージーのパラムスだ。Land of mallsの意味が分からん…「ショッピングモールのあるところ」みたいな感じ??吹き替えだと「割と近くだよ」って言ってました)

Oh.

(そう)

As soon as I was old enough I used to take New Jersey Transit into the city to see shows and concerts and go to museums, so I only applied to colleges in New York.

(十分大きくなるや否や俺はニュージャージーからこの街に来てショーやコンサートや美術館を見ることに慣れた(一人で行けるようになったくらいから俺はニュージャージーからこの街に来てショーやコンサートや美術館に通ってるんだ)。だからNYの大学しか受けなかった)

Oh, do you go to NYADA too?

(そう。きみもNYADAなの?)

No. N.Y.U. I didn't get into NYADA. But it's cool.

(違う。NY大学だ。NYADAは行けなかったんだ。でもそれはいい)

I'm doing things all over the city, and one of the things on my artist's bucket list is to be in an indie band.

(俺はこの街中で色々やってる。そして俺がアーティストとしてやりたいことの1つがインディーズバンドに入ることだ)

So if Starchild's too much for you I can be whoever you want.

(だからもしスターチャイルドがきみにとって過剰なら、俺はきみの望むものなんにでもなるよ)

I just wanted to make an impression.

(ただ印象付けたかったんだ)

You did and after a lot of soul-searching I've come to the conclusion that the greatest chance for my band and my brand to be successful is to surround myself with the best people.

(きみは印象的だった、そしてよく心に聞いてみた後、僕はバンドと僕のブランドの成功に最も必要なのは最高のメンバーだっていう結論に達した)

And although there wasn't much of it, you blew the competition away.

(そして応募は少なかったけど、きみは競争を打ち負かした(圧倒的によかったよ))

So I can audition again?

(じゃあ、もう一度オーディション受けられる?)

No.You're in.

(いや。入ってほしい)

As Elliott Gilbert, Starchild, or someone in between.

(エリオット・ギルバートとしてでも、スターチャイルドとしてでも、その間の誰としてでも)

Whoever you wanna be.

(きみのなりたいように)

Intermission's over.And you have a fiance, so stop flirting.

(休憩は終わりだよ。あとあんたは婚約者がいるんだから、いちゃつくのはやめな)

 

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