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S5x03;The Quarterback 感想

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yuifall.hatenablog.com

 この回は、怖くてしばらく見られませんでした。どうなるか分かってるし、辛すぎるのも知ってるし…。当時の衝撃は分かりませんが、あらかじめ知っていてもつらかったです。正直今でもこの回の曲聴きなおせないし、エピソードも見返せてない。苦しすぎて。

 

 まずキャロルとバート、カートの3人のエピソードでめちゃくちゃ泣いた。息子を亡くす母親がかわいそうで…。キャロルは夫も亡くし、息子も亡くし、どれだけ辛いだろう。遺品整理なんてとてもできないよ…。

 フィンがカートの選んだあのランプを大切にしてたこと、驚いたけどすごく、ああ、本当にフィンって心からいい奴だったんだなぁと思いました。そしてあの時パパはやっぱり自分自身に対して怒ってたんだなって分かりました。S1のガガの回、大好きなんだけど、あのシーンを見返すといつもこの回を思い出して泣いてしまう。。

 カートがフィンのジャケットを貰って羽織って、ほんと不謹慎ですがここだけは彼ジャケみたいで萌えたわ…。体格が…。フィンと比べるとカートめっちゃ華奢だな。

 

 パックとビースト先生のエピソードにも胸が痛みました。パックはガチの不良だったけど親友のフィンがいて変わって、大学ではフィンを支える立場にまでなってて。親友の死を受け入れられないパックにビースト先生は真剣に向き合って、未来への道を示そうとしてる。パックが軍に入るっていうのはS6で知ってたけど、フィンの遺志を継いだんだと分かりました。パックは本当にgleeですごく変わったよね。S3でもビースト先生とのやり取りよかったな。

 パックの歌う歌めちゃくちゃ悲しかった。。だけどパックには素晴らしい未来が待っているような終わり方で、このエピソードはとてもよかったです。(パック役の俳優さんも亡くなってしまったそうですが…。それを思うと悲しいなぁ。。)

 

 サンタナはフィンの初めての相手で、彼女のカミングアウトの時も真摯に向き合ってくれた人で、サンタナにとってもフィンは特別な存在だったって分かる。「If I Die Young」辛すぎるよ…。最初はビッチらしく色々言うけど歌の途中で泣き出してしまって、みんなサンタナの本心には気づいてたと思う。カートが追いかけて講堂でサンタナの話を聞いてあげるシーンすごく好きです。彼女の肩にジャケットをかけてあげて。この2人の友情が好き。こんなにタイプの違う2人が親しくしてて、glee部がどれだけいい場所だったかが伝わってくる気がするから。

 

 メルセデスの歌う歌を聴いている時のカートの顔が切なかった…。カートがフィンに恋してて、バラードを一緒に歌うことになって、「男には歌えない」っていうフィンに「赤ちゃんに歌って」って勧めた時の曲だよね。カートが少し微笑んでて、あの時とは感情の種類が違ってても今でも深くフィンを愛してるって伝わってくるような笑顔で、胸が締め付けられた。今回カートのソロはなかったけど、全体を通じてフィンへの想いがすごく深く伝わってきた。

 

 アーティとサムの歌も、何だかみんな、それぞれフィンとの絆があるんだなと感じました。本当に男の子チームは悲しかっただろうな。よくジムっぽい場所でみんなで筋トレしてたり、男同士の話してたりするシーンがあったから…。あのジムの男子会好きだったよ…。特にS3、フルメンバーになってから。

 

 レイチェルについてはもう言葉もないって感じです。私生活でも交際していたそうで、この撮影、どれだけ辛かったのか…。みんなの流した涙や悲しみの表情は本物だろう。あの歌も…。

 レイチェルが語る夢、「私がブロードウェイで有名になった後、ここで教師をしているフィンに、「ただいま」と声をかける。そしてここで2人で幸せに暮らす」っていうのは、本来はgleeの結末だったはず。レイチェルは25歳までにトニー賞を取って結婚って言ってたから、トニー賞を取ってライマに戻ってきたレイチェルとフィンが結ばれるはずだったんだと思う。

 

 この時のレイチェル(というかご本人)の気持ちとかgleeに関わった皆の気持ちを思うと心の底からやるせない。ストーリー上でのFinchelのエピソードにはずっとそんなに興味なかったのですが、フィンがいなくなったとなるとレイチェルは真実の愛を失ってどうなってしまうんだろうと心から心配だし、悲しいです。実際ストーリーも大幅な変更を強いられたようでこの後から話がけっこうめちゃくちゃになるし…(Klainer的視点から言っても、Finchel不成立によってKlaineが散々な目に合うし…)。

 私はカートが好きなので、カートとフィンの絆、カートとレイチェルの絆を愛してて、レイチェルとフィンが結ばれることでレイチェル、フィン、カート、ブレインの4人は家族になるっていう未来だったんだろうと信じてて、それが永久に失われたことがすごく悲しいです。

 

 しかしシュー先生は許さん。パックに謝罪してほしい。サンタナとカートはパックに怒ったままだろうし、シュー先生はしれっとパックに注意?ってか責めてるし、パックがかわいそうすぎる。カートがサンタナにジャケット貸したんだから、サンタナ→パック→シュー先生→アメフト部に飾る、みたいな感じで穏当に思い出を分かち合えばよかったんじゃないですかね???生徒に罪を擦りつけてまで盗んでくる???このあとパックに謝ったエピソードなくないですか??この後のエピソードでジャケットはアメフト部に飾ってあったから、あのままパクったというわけではなさそうなのが唯一の救いでしょうか。あのオチはないんじゃねーの??悲しいのはお前だけじゃねーよ、って自分で言ってたじゃん!!!