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短歌と洋楽和訳メインのブログで、海外ドラマ感想もあります

「短歌と俳句の五十番勝負」感想45.おいてけぼり

「短歌と俳句の五十番勝負」 感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

妹の寝顔の上の蟻を吹くおいてけぼりのアリスの姉は (穂村弘

 

 「注意書き」に、

今回、先にお題を見て自分でも歌を作ってから本を読んでみました。穂村弘、堀本裕樹の発想の面白さ、着眼点の鋭さがより実感できると思いますので、みなさまもぜひやってみてください。

とか書いたのですが、歌を作ってから穂村弘の歌を読んで、「あー、テーマがかぶっちゃったし、穂村弘の歌の方が断然いいな」って思いました。まあ、それ自体は当たり前なんですけど、今までテーマがかぶったと思ったことがなかったので。

 

 「おいてけぼり」で、やっぱり「夢」をイメージしました。夢の中まではついて行けないね、って。穂村弘の歌では、「アリスの姉」が主人公です。眠っている「アリス」の冒険についていくことのできないお姉さん。そういう具体的な着想があった方が歌は断然面白いし、しかも別に全然説明していないのにどの「アリス」なのか読めばすぐ分かる、どんな状況かもすぐ分かる、というのが本当にうまいなと思いました。「寝顔の上の蟻を吹く」もいいですよね。どんな夢を見ているのかも分からない、自分は「おいてけぼり」なのに、眠っている妹を起こさないようにそうっと蟻を取り除いてあげようとしているお姉さんの優しさが伝わってきます。

 ほんと、さすが短歌の大御所は違うな、って感じさせられました。

 

 

夢だって知ってて見てる夢の中僕をおいてけぼりにする僕 (yuifall)

 

All the Things She Said (​t.A.T.u.) 和訳

洋楽和訳の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

All the Things She Said (​t.A.T.u.)

Songwriters: Elena Vladimirovna Kiper, Ivan Nikolaevich Shapovalov, Martin Kierszenbaum, Sergey Sasunikovich Galoyan, Trevor Charles Horn, Valerij Valentinovich Polienko

www.youtube.com

All the things she said, all the things she said

Runnin' through my head, runnin' through my head

Runnin' through my head

All the things she said, all the things she said

Runnin' through my head, runnin' through my head

All the things she said (All the things she said)

This is not enough (Enough, enough, enough)

 

I'm in serious shit, I feel totally lost

If I'm asking for help, it's only because

Being with you has opened my eyes

Could I ever believe such a perfect surprise?

I keep asking myself, wondering how

I keep closing my eyes, but I can't block you out

Wanna fly to a place where it's just you and me

Nobody else, so we can be free

(Nobody else, so we can be free)

 

All the things she said, all the things she said

Runnin' through my head, runnin' through my head

Runnin' through my head

All the things she said, all the things she said

Runnin' through my head, runnin' through my head

All the things she said (All the things she said)

This is not enough (Я сошла с ума)

This is not enough

 

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

 

And I'm all mixed up, feeling cornered and rushed

They say it's my fault, but I want her so much

Wanna fly her away where the sun and rain

Come in over my face, wash away all the shame

When they stop and stare, don't worry me

'Cause I'm feeling for her what she's feeling for me

I can try to pretend, I can try to forget

But it's driving me mad, going out of my head

 

All the things she said, all the things she said

Runnin' through my head, runnin' through my head

Runnin' through my head

All the things she said, all the things she said

Runnin' through my head, runnin' through my head

All the things she said (All the things she said)

This is not enough (Я сошла с ума)

This is not enough

 

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

Things she said

All the things she said

All the things she said

 

Mother lookin' at me

Tell me, "What do you see?"

Yes, I've lost my mind

Daddy lookin' at me

Will I ever be free?

Have I crossed the line?

 

All the things she said, all the things she said

Runnin' through my head, runnin' through my head

Runnin' through my head

All the things she said, all the things she said

Runnin' through my head, runnin' through my head

All the things she said (All the things she said)

This is not enough (Я сошла с ума)

This is not enough

 

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

All the things she said

 

 

直訳

 

All the things she said, all the things she said

彼女の言ったこと全て、彼女の言ったこと全てが

Runnin' through my head, runnin' through my head

私の頭をぐるぐる回る

Runnin' through my head

頭の中を駆け巡る

This is not enough (Enough, enough, enough)

これじゃ十分じゃない

 

I'm in serious shit, I feel totally lost

私は深刻に最低な状況にある、私は完全に道を失ったように感じてる

If I'm asking for help, it's only because

もし助けを求めていたら、それはただ単に

Being with you has opened my eyes

あなたといることが私の目を開かせたから

Could I ever believe such a perfect surprise?

こんな完全な驚きを信じることができる?

I keep asking myself, wondering how

自分に問いかけ続ける、どういうことだろう

I keep closing my eyes, but I can't block you out

私は自分の目を閉ざし続ける、でも私はあなたを締め出すことはできないの

Wanna fly to a place where it's just you and me

あなたと私しかいない場所へ飛んでいきたい

Nobody else, so we can be free

他には誰もいない、だから私たちは自由になれる

 

And I'm all mixed up, feeling cornered and rushed

そして私は全部めちゃくちゃ、追い詰められて急かされてるみたいに感じる

They say it's my fault, but I want her so much

彼らは言うわ、それは私の間違いだって、でも私はこんなに彼女が欲しいの

Wanna fly her away where the sun and rain

太陽と雨のある場所に彼女と飛び去りたい

Come in over my face, wash away all the shame

私の顔に注ぎ、全ての恥を洗い流す

When they stop and stare, don't worry me

彼らが立ち止まってじろじろ見ても、私を心配しないで

'Cause I'm feeling for her what she's feeling for me

だって彼女が私を思うように私も彼女を思ってる

I can try to pretend, I can try to forget

取り繕おうとすることも忘れようとすることもできる

But it's driving me mad, going out of my head

でもそれは私を狂わせて、頭をおかしくさせてしまう

 

Mother lookin' at me

ママが私を見てる

Tell me, "What do you see?"

教えて「あなたは何が見える?」

Yes, I've lost my mind

そう、私は正気を失ってる

Daddy lookin' at me

パパが私を見てる

Will I ever be free?

私は自由になれるの?

Have I crossed the line?

私は一線を踏み越えてしまった?

 

 

*途中で出てくるロシア語の Я сошла с ума は、「私は正気を失った」という意味だそうです。

 

 

意訳

 

彼女の言葉

彼女の言葉全部が

私の中をぐるぐる回る

頭の中を駆け巡る

彼女の言葉

彼女の言葉全部が

私の中をぐるぐる回る

言葉なら全部覚えてるけど

言葉だけじゃ足りないの

 

ホントにまずい事態

全然どうしたらいいか分からない

助けてほしいのは単純に

あなたといることで真実が分かったから

信じられない、完璧に不意打ちだった

今でも自分に問い続けてる

真実から目を背けても、あなたからは逃れられない

二人だけの場所へ飛んでいけたらいいのに

他に誰もいない場所へ

私たちそこでなら自由になれる

 

彼女の言葉

彼女の言葉全部が

私の中をぐるぐる回る

頭の中を駆け巡る

彼女の言葉

彼女の言葉全部が

私の中をぐるぐる回る

言葉なら全部覚えてるけど

言葉だけじゃ足りないの

 

彼女の言葉

彼女の言ったこと全部

 

私は何もかもめちゃくちゃ

追い詰められて急かされてるみたい

みんな間違いだって言うけど

私はこんなに彼女が欲しいの

彼女と二人で飛んでいきたい

太陽と雨が顔に降り注ぐ場所へ

そこでは全ての恥は消え去る

じろじろ見られたって気にしない

だって彼女が思ってくれるように私も彼女を思ってる

取り繕うことも忘れたふりも多分できるわ

でもそしたらきっと私は狂ってしまう

 

彼女の言葉

彼女の言葉全部が

私の中をぐるぐる回る

頭の中を駆け巡る

彼女の言葉

彼女の言葉全部が

私の中をぐるぐる回る

言葉なら全部覚えてるけど

言葉だけじゃ足りないの

 

彼女の言葉

彼女の言ったこと全部

 

ママが私を見てる

教えて「私はどう見えるの?」

そう、私は気が狂ってる

パパが私を見てる

いつか自由になれるのかな?

もう一線を越えてしまった?

 

彼女の言葉

彼女の言葉全部が

私の中をぐるぐる回る

頭の中を駆け巡る

彼女の言葉

彼女の言葉全部が

私の中をぐるぐる回る

言葉なら全部覚えてるけど

言葉だけじゃ足りないの

 

彼女の言葉

彼女の言ったこと全部

 

yuifall.hatenablog.com

カート・ヴォネガット・ジュニア(伊藤典夫訳)『スローターハウス5』 感想

 不定期読書感想文。

 以前 読書日記 2024年2月14-20日 で「後日出します」と書いていたカート・ヴォネガット・ジュニア伊藤典夫訳)『スローターハウス5』の感想です。

 

 これも『百年の誤読』のおすすめ本です。ここですすめられてなかったら一生手に取ることはなかったと思われる本です。一応ジャンルはSFなんだと思いますが、SFとして読まなくても十分読めます。というか、どちらかというと戦争モノかもしれない。ヴォネガット本人が実際に経験したドレスデン無差別爆撃を軸に、ストーリーは主人公を「ビリー・ピルグリム」という人物に据えて語られますが、作中で何度か「わたし」として本人が出てきます。つまりこれは三人称の小説に見えるけど実際は一人称の小説で、「わたし」が「ビリー・ピルグリム」の人生を語っている構造になっています。

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「短歌と俳句の五十番勝負」感想44.瀬戸内海

「短歌と俳句の五十番勝負」 感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

蝶生れて瀬戸内海の綺羅となる (堀本裕樹)

 

 綺麗な句だな、と思いました。エッセイでは瀬戸内海での思い出が書かれており、瀬戸内海のイメージが美しいものだから美しい句が生まれたんですね。最後に、

 

 この辺りで生まれるすべての生き物は、まもなく瀬戸内海のきらきらした風に吹かれるのだろう。蝶も生まれると、やがて瀬戸内海の風に乗って光にまぎれ青やかに舞い上がるのだろう。

 

とあり、その光景が目に浮かぶようでした。

 

 瀬戸内海へは、大学の非常勤講師として通っていたことがあるそうです。三十代の頃、学生の句会に参加したり、一緒に食事をとって夢を語ったりしたという思い出が語られます。三十代の若い先生が一緒に俳句を詠んでくれて、お酒を片手に夢を語り合えるなんて現代とは思えない羨ましい学生生活だなあと思いました。そういう思い出のある学生さんたちは、今頃どこで何をしているんだろうな。夢は叶ったんだろうか。

 

 ところで、以前『短歌パラダイス』を読んだ時も題に「台湾」ってあったのですが、地名がお題になる場合その土地と自分の距離感のようなものを否が応でも考えさせられます。例えば(これは厳密には地名ではないのかもしれませんが)穂村弘が「百済」という題で題詠をしたとき、

 

素はだかで靴散乱の玄関をあけて百済の太陽に遭う (穂村弘

 

と詠んで、水原紫苑に「この<百済>は<インカ>と入れ替えても全く問題なく一首が成立するから題詠とはいえない」と指摘されたエピソードを紹介していました。『現代短歌最前線』の感想でも引用したのですが、これに対して穂村弘

 

 この歌の『百済』が『インカ』と入れ替え可能な理由は、はっきりしている。それは作者である私のなかで『百済』も『インカ』も全く同じようなものでしかなかったということである。この経験を通して私は、歌には全く誤魔化しようがなく、<私>が現れるということを改めて知らされた。

 

と書いています。ちなみに水原紫苑および林和清も「百済」という言葉が入った歌を詠んでいて(この時の題詠で作った歌かは分かりませんが)

 

「くわんおんはわれのごとくにうるはし」と夢に告げ来し百済びとあはれ (水原紫苑

 

旅の夜の夢のみぎはに百済より春の潮が巻きもどりくる (林和清)

 

という感じです。

 

 堀本裕樹の句は、上に「瀬戸内海のイメージ(思い出)が美しかったから美しい句が生まれたのかな」と書きましたが、でも、そんな思い出がなかったとしてもなんとなく「瀬戸内海」にはキラキラしたイメージがあるのは分かります。だからこの句がすとんと腑に落ちる感じがしました。

 それにしても、行ったことのある場所だったらまだ思い出とかで詠めそうですが、「百済」とか、全然行ったことのない(行けるはずのない)場所をテーマにどう詠むか、という時に、底力が試されるような感じはしますね。

 

 

コロナ禍やばいきんまんも手を洗い瀬戸内海を列車は走る (yuifall)

 

「短歌と俳句の五十番勝負」感想43.ふるえる

「短歌と俳句の五十番勝負」 感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

鳥交る天のふるえてゐたりけり (堀本裕樹)

 

 この俳句はとても言葉が美しいし、それに先人の句も踏まえた作りになっているそうで、興味深く読みました。

 

そのことも真空のなかや鳥交る (森澄雄

 

という俳句があるそうです。空で交わる鳥のつがいの様子を描いており、それを尊いものとして見上げる詠嘆の句だとか。堀本裕樹の句は、鳥が交わる天の方が光り輝きながら歓喜にふるえる、という作りになっています。

 

 「鳥交る」という季語は初めて知りました。「猫の恋」は知っていたのですが。これらの季語について、エッセイで

 

(前略)まだ俳諧連歌と呼ばれていた頃の遥かむかしの先輩方が、鳥や猫の発情を面白がり、句材に「季の詞」として取り入れたことが、まことにあっぱれだと敬服するのである。それは和歌や連歌で扱われていた「鹿の恋」の雅に対しての、「鳥の恋」「猫の恋」の鄙びであり、アンチ・テーゼでもあって、俳諧精神の滑稽かつ新しさの探求ともいえるだろう。

 

とありました。

 多分「生殖」「発情」みたいな動物の季節の営みって、詩にするときにすごく上品にもすごく下品にもできるのかもしれないのですが、「鳥交る」「猫の恋」という季語は絶妙なラインで、俳句って面白いなと思います。なんというか、そういうものを無視せず、だけど昇華しすぎずに取り入れてしまうというか。

 

 最近『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』( 編著:佐藤文香 )を読んでいて、俳句って作風がほんと幅広いなって思いました。

 

キャバ嬢と見てゐるライバル店の火事 (北大路翼)

 

みたいな句や、

 

ヤベエ勃つたと屈むお前と春の暮 (関悦史)

 

みたいなやつ、初めて読んでびっくりした(後者はBL俳句らしいです笑)。でもそういう句もあって、一方で

 

鳥交る天のふるえてゐたりけり

 

みたいな言葉の使い方もあって、すごくいいなって思います。うまく言えないけど…。短歌に色々な作風があることは分かっていたのですが、俳句のような短さでここまで幅広い表現があることに改めて驚きました。

 

 

 ちなみに「猫の恋」の季語を使って以前俳句を作ったことがありました。

 

恋猫はしぐれ言葉は掻き消へて (yuifall)

 

鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)の恋の呼吸、「恋猫しぐれ」を題材にしてます。いわゆる二次創作俳句ですね。ここでは「蝉しぐれ」みたいな感じで「猫しぐれ」って言葉使ってますが、「蝉しぐれ」は夏の季語で「しぐれ」は冬の季語なので、「猫しぐれ」になるとどうなんだ、とか思いました。一応「恋猫」で春のつもりで作ってます。

 

 

「はじめてでええええ」きみの語尾と指、それからチェーンソーがふるえる (yuifall)

 

読書日記 2024年3月20-26日

読書日記 2024年3月20-26日

辺見庸『自動起床装置』

・シャイデル・ウォルター(鬼澤忍、塩原通緒訳)『暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病』

マイケル・サンデル(鬼澤忍訳)『実力も運のうち 能力主義は正義か?』

・カール・ローズ(庭田よう子、中野剛志訳)『WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす』

広瀬隆『日本近現代史入門 黒い人脈と金脈』

二ノ宮知子『七つ屋志のぶの宝石匣』19-21巻

伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード

伊坂幸太郎『フーガはユーガ』

伊坂幸太郎『死神の浮力』

・背筋『近畿地方のある場所について』

・澤村御影『准教授・高槻彰良の推察10』

 

以下コメント・ネタバレあり

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「短歌と俳句の五十番勝負」感想42.安普請

「短歌と俳句の五十番勝負」 感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

鎌風の抜け道のある安普請 (堀本裕樹)

 

 「安普請」という言葉から私がとっさに連想したのは「若さ」というか、もっと平たく言えば「貧乏学生」でした。穂村弘はそういう感じのテーマで歌を詠んでいて、エッセイに当時の2歳上の恋人について書いているのですが、

 

壜入りのマヨネーズ、グリーンアスパラ、ネクタイの結び方など、初めてのものやことをいろいろ教えられた。

 

という一文が一番ひっかかりました。

「グリーンアスパラ」??「ホワイトアスパラ」だったら分かるけど、「初めてのものを教えられた」という文脈で「グリーンアスパラ」は初めて目にしたような気がします。

 

 一方、堀本裕樹の俳句の方は、「若さ」とか「学生」「恋人」みたいなシチュエーションとは無関係で、全然自分の中にない発想だったので面白かったです。「鎌風」は冬の季語で、「かまいたち」のことだそうです。「風の抜け道」ではなくて「鎌風の抜け道」なのだから、その道の上にいたら切られたりしちゃうんですね。

 エッセイでは実際は「鎌風」ではなくて「蟻の行列」に苦しめられたエピソードが紹介されているのですが、「鎌風」という季語で異化することによって「妖怪の通り道」みたいな感じが出て、短い言葉でここまでイメージを作るのが俳句のすごさだなって思いました。辰巳泰子

 

かなしみのねばつく夜更けいつもいつも百鬼夜行に明け近く遭ふ

 

を連想しました。この歌で詠まれている家はもしかしたら安普請で、「百鬼夜行」の抜け道があったのかもしれない、って、今まで考えたことのない読み方が思い浮かびました。

 

 ところで「安普請」というお題を出したのは壇蜜だそうです。それだけでなんか意味深に感じますね。せっかくなので壇蜜さんリスペクトでちょっとセクシーな歌を目指してみましたが、まあ、結局「若さ」「恋人」みたいになっちゃいましたね…。

 

 

テラリウムに宇宙を詰めて飼うように呼吸を奪い合う安普請 (yuifall)