「短歌と俳句の五十番勝負」 感想の注意書きです。
ぴょんぴょんとサメたちの背を跳んでゆくウサギよ明日の夢をみている (穂村弘)
このお題難しすぎるなーと思っていたら出題者は馬場あき子でした。ベテラン歌人でしたか…。
短歌の中のウサギは、まだ自らの未来を知らない。眩しい海の光と潮風の中をぴょんぴょんと跳んでゆきながら、ただ幸福な夢を見ている。
とあって、ものすごく切ないような怖いような気持ちになりました。結末を知っている話の途中を切り取って、眩しい未来を夢見る歌を作るなんて空恐ろしいですね。全然関係ないのかもしれないですけど、
本棚のむこうでアンネ・フランクが焦がれたような今日の青空 (岡野大嗣)
を思い出してしまいました。
五十番勝負の記事はこれで終わりです。実際の対決?やエッセイ、対談はぜひ本でお楽しみください。
ぴょんぴょんときみが跳ねさす折り紙は金色 モウドクフキヤガエルだ (yuifall)