「一首鑑賞」の注意書きです。
49．「東京に生まれることも才能」と言いし人ありわれもしかおもう
（松木秀）
これは本当にそうですね。そうとしか言いようがありませんね。私の知り合いで、結婚によって東京の資産家と姻族になった人が複数いますが（女性だけでなく男性も）、いずれもその子供たちは東京のど真ん中の、しかも一軒家で生まれ育つのか…、と考えると、こういうのも「親ガチャ」とか呼ぶのかなあ、と考えてしまいます。
まあ、都会出身の知り合いの中には「子供の頃から高校までずっと電車通学で、自分を含めて知り合いの女子で痴漢に遭ったことのない人を聞いたことがない」「公立の学校は荒れているから私立に通っていたが、私立の制服を着ているだけでカツアゲに合う」などといった地方出身者には想像もつかない修羅の世界の話をしてくる人もいますが…。
今後さらに少子高齢化が続いて、地方はどうなるんでしょうかね。自治体を維持するだけで赤字ですからね。なんか考えるとやりきれなくなってきましたね。。
人は努力で手に入れたものを称えがちですが、現実的には生まれつき持っているものの違いは無視できません。そもそも同じ努力で同じものが手に入るとは限らないわけで、私は毎日5分の筋トレすらできない軟弱者ですが、週5でめちゃくちゃ運動していた頃もパーソナルトレーナーをつけてガチ筋トレして高たんぱく食してた頃も筋力テストをすると筋肉量「少ない」だったので、身体と筋肉の相性が悪いようです。なので、「筋肉は裏切らない」とか「努力すれば体は変わる」とか言われるとしらけた気持ちになります。
誰しも他人にはうかがい知れない色々な事情があるし、誰かがごく簡単にできることが自分にはどうしてもできないということはたくさんある。逆に自分が簡単にできることがどうしてもできない人は確かにいて、それを「努力が足りない」というのは傲慢に過ぎると思う。もともと持っているものの違いは絶対にあるんですよね、良くも悪くも。
「東京に生まれる」「美人」「マッチョ」「背が高い」「運動神経がいい」「勉強ができる」「弁が立つ」「まともな親がいる」「言語能力が高い」「実家に金がある」「お金儲けがうまい」「人に好かれる」「健康」「くよくよしない」「絵がうまい」才能って色々ですね！
この歌一首で色々なことを考えてしまいました。まあ、何事も多様性ということで…。適当にまとめる。
洞窟で僕の声だけ聞いてたい真実よりも気持ちが大事 (yuifall)
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