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桜前線開架宣言-齋藤芳生 感想

左右社 出版 山田航編著 「桜前線開架宣言 Born after 1970 現代短歌日本代表」 感想の注意書きです。

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齋藤芳生

 

 「中東短歌」という雑誌の創刊に関わった人だそうで、アブダビ在住経験があるとか。アラビアを詠んだ歌が多く取り上げられていて、まさにそこに住んでいたんだという生活感がリアルです。

 

ガーベラの茎も待つなり週に一度宅配さるるオアシスの水

 

世界中からきて人々はさみしがる エレベーターの中の微笑み

 

この国の自転車も放置されていて砂に洗われつつ錆びており

 

など、ここに暮らしていなかったら歌えないだろうなという歌が多く心惹かれます。

 

 UAEには旅行で行った経験があって、ドバイでは90%が外国人だったり、それなりの高級ホテルでも窓ガラスが砂で曇っていたり、水が貴重だったり(その一方でそれを浪費することがステータスだったり)という実情?は垣間見たことはありますが、旅行で行くのとそこで暮らすのは全然違うので…。

 

 

您好、ハラジュク、と言われておりぬOld Souqをゆけば (yuifall)

 

 

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