書肆侃侃房 出版 東直子・佐藤弓生・千葉聡編著 「短歌タイムカプセル」 感想の注意書きです。
修学旅行で眼鏡をはずした中村は美少女でした。それで、それだけ
それだけかい(笑)。前半は漫画っぽいのに後半のこの何も起こらない感じのリアルが笑えます。「おっ、中村、意外にかわいいじゃん」って一瞬思って、まあそれだけっていう(笑)。
中村は真面目キャラなのかな。それともオタクかな。根暗かな。かわいいけど進展しないのはどっちに理由があるんだろう。僕もあんま女の子に話しかけるようなキャラじゃないのかな。まあかわいいだけじゃ何も起こらないよな、って思うのは大人の発想なのか、それとも中学生?高校生?もそうなのかは分かりません。そんな10代男子の気持ちなど分からんわ…。
この人の歌、全体的に笑えます。なんか、ぶっ飛んだことを大真面目に言うときの笑いみたいな…。高校生男子がめっちゃ濃い絵柄のギャグ漫画書いてて教室で友達に見せてるみたいな(笑)。
好きなのは、目に光景が浮かぶ系の歌で、
シャンプーの髪をアトムにする弟 十万馬力で宿題は明日
とか(目に浮かぶよね)。これは『念力家族』という歌集の中の作品なのでもしかしたら髪が立ってるのは念力なのかもしれないですが、普通に日常の風景としても読めるよなー。シャンプーで髪立つやん!
浜辺には力道山の脱ぎ捨てしタイツのようなわかめ盛られて
とか(これも目に浮かぶ…)。
プロフィール欄に『念力家族』はEテレで連続ドラマ化と書いてあってびびった。短歌で連続ドラマ!どんなドラマなんだろう。すごいな。ただ、このアンソロジーではSF感に乏しい歌が選ばれているのであんま念力っぽい感じではなく、普通に面白く読んでしまいますね。作者の意図とは異なるのかもしれませんが…。
この人1975年生まれかぁ…。なんか言葉の昭和感がすごいんですが、70年代生まれは物心ついたときに昭和な最後の世代なのかもしれませんね…。
3分でおまえを殺るぜ びろびろの紅白帽でアイ・スラッガー (yuifall)
19でママはアッコを産んでいる昭和の人生無理ゲーである (yuifall)