書肆侃侃房 出版 東直子・佐藤弓生・千葉聡編著 「短歌タイムカプセル」 感想の注意書きです。
大松達知
a penがthe penになる瞬間に愛が生まれる さういふことさ
「星の王子様」(サン=テグジュペリ)を思い出しました。こんなにたくさんバラの花があっても、僕のバラの花は彼女だけで、彼女がいると思うと星は輝いて見えるんだって。その人が代わりのきかない、かけがえのない人になった瞬間ということだよね。この人は英語学科卒で教職に就いているようで、何か納得です(笑)。
玉砕だあ 叫ぶ声ありはつなつの考査終はりしざわめきのなか
この歌なんかも、男の子って感じで面白い。玉砕かあ(笑)。プロフィール見てると、男子校の先生だそうです。「考査」って言葉久しぶりに見たな…。そういえば「期末考査」とか言ってたなぁ。
そんな中にふと
満員のスタジアムにてわれは思ふ三万といふ自殺者の数
なんていう歌があって、どきっとしました。三万人のスタジアムだったら、一年にこれだけの人が自殺するってことだもんな…。数で聞くよりも、目の前に三万人いる時にそれを考えると圧倒されてしまいそうです。そんな風に考えたことなかったなぁ。。
スタジアムは何で行っていたんだろう。スポーツの試合かな、コンサートかな。なんにせよ「満員のスタジアム」なんだから人気があって盛り上がっているイベントの最中なんだろうに、ふとそんなことを考えたのかと思うとちょっと怖いような気持ちになりました。学校の先生にとって、そんな時にも頭をよぎるほど自殺って身近な問題なのかなって思って。
こんなとき現在完了使うのか It must have been love but it’s over now (愛だったのよ、でも終わったの) (yuifall)
*It Must Have Been Love (Roxette)
例題文みたいな台詞で口説くのね You are the prettiest girl I’ve ever met (きみほどかわいい人はいないよ) (yuifall)
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