「一首鑑賞」の注意書きです。
313.あ、ではなくああ、であろうか学校に踏み入るときの人の言葉は
(棚木恒寿)
砂子屋書房「一首鑑賞」コーナーで大松達知が紹介していました。
「ああ」、だろうなと思うけど、逆に「あ」ではないよな、とも思う。「あ」って言葉にしながら入る場所ってどこだ。友達の家?「あ、どうも」みたいな?
作者は高校の先生だそうですが、ここでは「であろうか」「人の言葉は」と詠んでいるように、日常的に学校に足を踏み入れない人のことを言っているんだと思います。生徒とか他の先生とかじゃなく、保護者とかOBみたいな人。
学校って、そこに所属する時期が終わってしまうと足を踏み入れ難い場所になりますよね。「ああ」、っていうのはどういう感嘆なんだろう。なつかしい、みたいな感じだろうか。でもここでは必ずしもかつて自分が通った学校に再び足を踏み入れる場面を言っているのではないような気がします。「学校」的なもの(あるいは学生時代)への、誰しもが普遍的に持っている郷愁なのだろうか?
なんかとっちらかった感想になってしまった。他に「ああ」って言いながら入る場所ってどこだろうなと思いました。親がいなくなった後の実家とかかな。懐かしいけど自分の居場所ではない場所、かもしれません。
幼稚園の跡地に建った端正なマンション子供が消えてく故郷 (yuifall)