「一首鑑賞」の注意書きです。
299.枇杷の花ひつそりと咲く停留所に待ちつつバスは死んだと思ふ
(小林幸子)
砂子屋書房「一首鑑賞」コーナーで澤村斉美が紹介していました。
これは、バス全然来ないって意味でしょうか?「バスは死んだと思ふ」って旧仮名で書かれてビビりました。ゆこぴ『強風オールバック』の「風 強すぎて お亡くなり」くらいのノリです。
とまあ私の感想はこんなにしょぼいんですが、鑑賞文には
「バスは死んだ」から想像されるのは、時間が止まり、枇杷の花だけが咲いていて、作者がぽつんと置き去りにされている、夢のようなさびしい風景である。この時間が止まったような感覚には、覚えがあるなあと思った。
とあり、ああー、分かる、と思いました。時間が止まったような感じ。自分だけが世界に置き去りにされたみたいな。そういうことかぁ。「ひつそりと咲く」もそうですよね。
それにしてもやはり「死んだ」が面白いです。バスに来てほしくてイラついている感じはあまりしません。もしかしたらバスは永遠に来ないと思いながら待っているのだろうかと、とても不思議な気持ちになりました。
アノニマスでしかないならアモルファスになって光の夢見せてたい (yuifall)