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3号線 Route No.3 Shibuya(流線形)

邦楽歌詞感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

3号線 Route No.3 Shibuya (流線形) 2003年

Producer:クニモンド瀧口

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愛しさはやがて切なくなる

きみのことをずっと

忘れたりしないだろう

思い出はふたりの影うつす

君と一緒なら夜に溶けて

 

 サノトモミがヴォーカル時代の流線形の曲ですが、最近(2022年) キリンジ堀込泰行のカバーヴァージョンが出てるそうです。

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 堀込泰行とてもうまいんですが、サノトモミの不安定な歌声を聞きなれてるのであのゆらぎ感が欲しくなってしまう…。

 これは松任谷由実『中央フリーウェイ』のオマージュだそうで、確かにサビのメロディが激似です。アルバム『シティミュージック』には、他にも山下達郎のオマージュ曲なんかもあります。

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 首都高に乗っていて、「すれ違うひかりの波 それぞれの夢の礫」と歌っているのですが、いつも新幹線の窓やマンションの窓、車の窓を見ると「あの全部にそれぞれの人生があるのかぁ…」ってなんか途方もない気持ちになるのでそれを思い出します。二人で一緒に車に乗っているんだけど最初は車の外のことも見たり考えていたりしてるんですよね。で、サビになってようやく「きみの手はなぜこんなに優しいんだろう」と、二人きりの状況になってくる。そこが好きです。

 

 この「きみ」は男性だろうか女性だろうか、と考えます。ハンドルを握っているのはどっちなんだろう。どちらともはっきりしない歌詞なんですよね。サノトモミが歌っても、堀込泰行が歌っても馴染む歌詞。ユーミンの『中央フリーウェイ』では「片手で持つハンドル 片手で肩を抱いて」「このごろはちょっと冷たいね 送りもせずに」とあって、この時代(1976年)だからまあまずハンドルを握っているのは男性だろうと思うのですが、『3号線』ではよく分かりません。もしかしたらこれからの時代、『中央フリーウェイ』も男性ヴォーカルが歌っても違和感なくなったりするのかな。

 

 ところで、タイトル『3号線』が好きだったのにApple musicでは『Route No.3 Shibuya』表記オンリーになってて悲しいわ…。まあ「国道3号線」(九州)じゃなくて「首都高速3号渋谷線」ですからね…。

 

 

3号を西に駆けてく スピードはふたりを夢の礫に変えて (yuifall)