講談社 穂村弘 著 「ぼくの短歌ノート」 感想の注意書きです。
デジタルな歌
この章は「デジタル」というより、数字が詠み込まれている、という感じでしょうか。デジタルっていうのは私の感覚では「非連続性」というか、数と数の間の可能性を切り捨てているというイメージなのですが。ああ、突き詰めるとよく分かんなくなってきた。
六つ切りの一切り半は八つ切りの二切りと同じ 朝食はパン (大森正道)
って面白いですね。つい計算しちゃうよね。
三角形(さんかく)の一辺は二辺より短かしと炎天の近道玉の汗あり (大建雄志郎)
も面白いな。SHARLOCK思い出したわ。変な道走り回ってる時にいきなり視点が俯瞰になるの。こういう、自分をどこか俯瞰的に見てる歌ってすごいなぁっていつも思います。こういう目線好き。
2000錠飲んでもぼくは死ねないし正気を失うのも多分無理 (yuifall)
「狂ってる」首振るきみは白鍵の間の音を捨てるみたいに (yuifall)