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03x05 - Razgovor - Разговор 感想

 POI感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

 原語タイトルはスラブ語で「会話」みたいな意味らしいです。

 

 今回はショウとフィンチ、リースとカーターがペアで動く感じです。今回と次のエピソードは、それぞれのチームが違うものを追っていてそれがある一点で激突する、っていうのがとても面白いですね。でもE7もそのパターンなのになぜか面白くないな…。対象者の魅力の差かな…。

 最初、ショウをお茶に誘って断られるフィンチかわいくて笑った。めっちゃ丁寧に紅茶淹れてたけどショウには似合わない…。前回「残り物はあげない」とか言ってたのにベアーにクッキーあげちゃうし。

 てかリースとショウのこの扱いの差は何??なぜショウには丁寧に紅茶淹れてお茶に誘ったりすんの??やっぱ女子には甘いんか。うーん、でもリースに最初からこの態度だったらちょっと嫌かもな…。なんか、絵面的にも…。

 

 冒頭のカーターとリースの会話めちゃよかったんですが、HR関係で2人が仲を深めていくの見るのが辛い…。しつこいけどほんとに、萌えるけどつらい…。

 「撃つところだった」「よく撃たれる」ってとこもいいし、「助けはいるか?」「いい。でも何かあったら一番に電話する」って言って乾杯するとこすごい好き。

 それに、リースが「君のサイドビジネスは知ってる」って言うシーン、絶対今「Finch」って言ったよね??って思って原文確認したら

Finch and I have known about your side project for a while.

って言ってて、2人で見守ってたんだね~。あと、後半にリースがカーターに「何かあったら一番に電話する」って言うシーンがあってそれもよかった♡

 

 最初のS1のリースってかなりキレキャラだったし、すぐに人撃つし手は出るしだったので、S3でショウが仲間になってフィンチが「ショウさんは暴力的で…」って嘆くのがいまいちピンと来なかったんですよね。リースだってそうだったじゃん…、って。でもリースは少なくとも対象者には(被害者の場合は)ずっと優しかったけど、ショウは全然興味がなくてとりあえず人が撃てればいいって感じ。でも、今回のエピソードでフィンチに「対象者を守ることが最優先、彼女のことを考えろ」と何度も命令され、最後はその気持ちが少し分かるようになります。

 というわけで今回は完全にショウのエピソードですね。流れはS1E14に似てるんですが、焼き直しみたいにはあまり感じられない作りになってます。ショウは、対象者の女の子ジェンと最初は会話があまり噛み合いません。「ちゃんと彼女の話を聞いて」というフィンチに、「助けは必要かと聞いたら彼女はいらないと言った」と答えるショウ。で、フィンチがリースにこっそりショウのことを相談しようとするのですが、オフィスに盗聴器を仕掛けられていて会話が筒抜けという…。フィンチはリースにGPSをつけられ、ショウには盗聴され、2人に尾行され、なんなんですかね(笑)。

 

 成り行きでジェンと逃げることになったショウですが、ジェンの質問攻めかわいい♡

 

Who's John?

ジョンって誰?

Is he your friend?

あなたの友達?

Is he your boyfriend?

あなたの彼氏?

He's a coworker.

彼は同僚

"Coworker."

同僚

So this is your job?

ということは、これはあなたの仕事?

What are you? Like, Spec Ops or something?

あなたは何をしてるの?特殊部隊か何か?

What agency do you work for?

何の組織に所属してるの?

CIA? NSA? INSCOM?

中央情報局?アメリカ国家安全保障局アメリカ陸軍情報保全コマンド?

Why would a big agency like that care what happens to me?

どうしてそんな大きな組織が私に起こったことを気にするの?

We're not a big agency.

あたしたちは大きな組織じゃない

Why would a small agency care what happens to me?

じゃあどうして小さな組織が私に起こったことを気にするの?

We're not any agency.

あたしたちはどんな組織でもない

We're just a...

ただの…

I don't even know what we are.

あたしたちが何なのかすら分からない

To be honest, I'm only in it for the dog.

正直言って、あたしは犬のために入っただけ

You guys have a dog?

あなたたち、犬を飼ってるの?

 

 「友達?」という質問は無視したのに「彼氏?」と聞かれて「違う」と即答するショウ笑える。で、「どんな組織でもないし…、そもそも何なの?」ってリースもよく言ってたよね。最近は開き直って「Concerned third party」と自称することが増えてきましたが。

 ショウはジェンを追ってくる男たちと戦おうとするのですが、フィンチに「君に万が一のことがあれば誰が彼女を守るんだ。戦うのはリース君に任せろ」と言われ、しぶしぶジェンを連れて逃げようとします。しかし撃たれ、ジェンを攫われてしまう…。

 

 ショウはトランクに乗せられて連れ去られますが、敵を殴って携帯を奪います。

 

Bear found blood, Shaw. A lot of it. And he seems to think it's yours.

ベアーは血を見つけた、ショウ、とてもたくさんの血を。そして彼はそれが君のものだと思っているらしい

I'm fine.

あたしは平気

I'm sending you the address of a doctor who owes us a favor.

私は君に面倒を見てくれる医者の連絡先を送ろう

John can track the man with the tremors.

手が震えた男はジョンが追いかける

And I think I finally have the means to determine why she was abducted.

そして私はついに彼女が誘拐された理由を知ったと思う

I've recovered Gen's tapes right where she said they were.

彼女がそこにあると言ったまさにその場所でジェンのテープを見つけた

A girl after my own heart.

私の心にかなう少女だ

I know this went sideways, Finch.

うまくいってないのは分かってる、フィンチ

But you can't bench me for every mistake.

でもあなたはあたしをミスのたびにベンチに追いやることはできないよ

I'm not punishing you for an error.

私は間違いのために君を罰しているのではない

I'm protecting you because you're hurt.

私は君を守りたいんだ、君が怪我をしているから

You've done enough, Ms. Shaw.

十分よくやったよ、ショウさん

 

 この時にフィンチがショウにメールでアドレスを送った医者、S1でリースを助けてくれたマダーニ先生でした。今でも縁があるのか。しかし、ショウはフィンチを振り切ってどこかへ行っちゃいます。ほんと手に負えない殺し屋が好きな人ですね、フィンチは…。

 ショウはヨゴロフをとっ捕まえて直接輸血するんですが、そりゃないだろと思ってしまった。ググったらその場で血液を提供する輸血法は日本では昭和20年代くらいまでの話らしいですね。まあー、突っ込みどころがあるときはSFということでうやむやにしよう。そんなん言ったら警察関係めちゃくちゃですし。

 

 ショウが暴走機関車してる間フィンチはジェンの盗聴テープを聴いてジェンが拉致された原因を突き止めようとするんですが、アナログテープなんでただひたすら聞くしかなくて大変だ(笑)。ピザの注文とか、挙句の果てには夜の声みたいなテープまで再生され、フィンチめっちゃ動揺しててかわいすぎる。テープのラベルに「最悪!」って書いてあって、「ラベルを見ろ、ハロルド」って思わず独り言。この人萌えキャラすぎん??てかここ何回か、リースの「セックステープ」発言、前回はgraphic natureなやり取りを目撃し、今回は夜の盗聴テープと、最近R18ハプニング多いフィンチです。で何回遭遇しても新鮮に嫌がってくれてかわいい♡

 ちなみにこのテープの声、字幕版と吹き替え版で違うので、こんなとこまで吹替するんかいってびっくりした。声優さんのお仕事って大変だな…。駅にいるときのアナウンスとか街の雑踏とかも吹替されてるので、日本語だとそういう細かいとこまですんなり入ってくるし、吹き替え版も楽しいなって思いながら見てます。

 

 徐々にHR関連のエピソードが盛り上がっていくのにあわせ、今回は本筋とHRのエピソードが交差してきます。HRはロシア系マフィアに「バスソルト」というドラッグをさばかせようとしていた。HRはロシア系のチンピラにバスソルトを作らせ、それをヨゴロフ率いるマフィアに売らせてマージンを稼いでいました。そのHRとチンピラとのやり取りを盗聴してしまったためにジェンが狙われた、という流れでした。

 カーターがターニーを追っていて、リースがチンピラを追っていて、2人が出会ってしまうシーン笑った。「That's my guy」「Paying my guy」って…。ノリが「私たち」「俺たち」「「入れ替わってるー??」」みたい(笑)。

 

 フィンチは盗聴テープをHRとの戦いの切り札にしようとするのですが、アナログテープなのでダビングが全然進みません…。そうこうしている間に、ショウが「あたしはHRを潰すために雇われたんじゃない。対象者を助けるためでしょ」と言ってテープを全部奪い取って行ってしまいます。困ったなぁと思いながらもちょっと喜んでるフィンチがかわいい。

 で、カーターがわざと流した嘘情報でHRを攪乱し、リースがシモンズとバトルしてる間にショウがジェンを救出します。リースはなんでシモンズと素手でやりあってんの??ちょっと意味分からんでした。ショウはドラッグ製造所からジェンを救出した後、

 

Hey, Finch, how much you know about chemistry?

ねえ、フィンチ。あなたは化学についてどれだけ知ってる?

Enough.

十分(字幕では「かなり」になってた)

 

 この会話した後多分フィンチの指示で化学物質を反応させ、爆破!!めっちゃかっこいい。フィンチが。その気になればマフィアのドラッグ製造所も爆破しちゃうぞ!

 

 最後にショウとジェンが心を通じ合わせるシーン、その後のフィンチとの会話、好きです。

 

You lived with Vadim, you can live anywhere.

あんたはVadimと住んでたんだから、どこでだって暮らせる

And it's supposed to be one of the top schools in the world.

それにここは世界でもトップクラスの学校の一つでしょ

Not every kid gets to become the ward of a reclusive billionaire.

子供が全員、引きこもりの億万長者の被後見人になれるわけじゃないんだから

Now if you're ever in trouble again, call this number.

もし困ったことがあったら、ここに電話して

Don't sell it, okay?

売っちゃだめだよ、いい?

I know it won't mean much to you, but it'll mean a lot to me that you have it.

これはあなたにとって意味のあるものじゃないっていうのは分かってるけど、あなたがこれを持ってることは私にとってすごく意味があるの

I'm just not wired for this kind of stuff, kid.

こういうの好きじゃないだけ

I know.

分かってる

I figured you out.

あなたのこと分かるよ

It's not that you don't have feelings.

あなたは感情がないんじゃない

It's just like... the volume is turned way down.

ただ、ボリュームが小さいだけ

Like the sound on an old tape.

まるで古いテープの音みたいに

The voices are there.

声はここにあるの

You just have to listen.

ただ聞くだけでいいんだよ

Bye, Shaw.

さよなら、ショウ

You're hurting me.

痛いよ

 

So I, uh, disobeyed some... Pretty much all... of your orders.

あー、あたしはあなたの命令のいくつかに…、ほとんど全部に従わなかった

Am I fired?

クビになる?

On the contrary, Ms. Shaw. I think you finally got the job.

その逆だよ、ショウさん。君はついに職を得たようだ

Now about that bug in my library...

それで、私の図書館の盗聴器のことだが…

Haven't found it yet, have you?

あなたまだ見つけてないんだね

 

 フィンチはジェンの後見人になってあげたみたいです。A girl after my own heart だもんね。フィンチは天才少年少女好きだから…。そしてS4以降資産凍結されてるけどこの子の教育費大丈夫なのか、とかどうでもいいこと気になってしまった。多分信託口座かなんかあるんでしょうが。

 それはともかく、ジェンがショウに言う、「あなたは感情がないんじゃない。ボリュームが小さいだけ」は名言でしたね。この後ショウわりと感情豊かになってくるもんね。まあずっとサイボーグじゃ感情移入しづらいしね…。最後ジェンを強く抱きしめて、「痛いよ」って言われるの2人ともかわいいな。

 で「あなたの命令全部無視したけどクビ?」って聞くショウ。一応クビは嫌なのか??フィンチは「そんなことない」と言います。全然言うこと聞かない部下好きですもんね♡ リースになんて「車を降りろ」とか言い放たれてたしな。まあ、というより途中でジェンのためにテープを全部奪っていったことで、フィンチは逆にショウがちゃんと対象者を一番に考えてる、って感じたんだろうなと思いますが。

 それにしてもフィンチってもともとただのエンジニアなのに、殺し屋2人も雇ってよくやってますね…。フィンチはカリスマで言うこと聞かせる系のリーダーじゃなく、どちらかというと「自分がついてなきゃ」みたいな気持ちにさせる人なんですよね…。ラスト近傍までそうでしたね…。こんなにジーニアスなのに不思議。身体不自由でいかにも弱そうだからかな。年の割にピュアだし。

 

 フラッシュバックは1993年。父親と事故にあって目の前で父を亡くしたにも関わらず、「お腹空いた」と顔色一つ変えない子供としてショウが描写されます。

 しかしですけど、我々とショウとの初対面はコールを失って怒ってたところだったので、お父さんが死んでも「お腹空いた」キャラとして今さら出されてもちょっとよく分からんってなってしまうんですが…。コールを大切に思い、彼の両親まで守ろうとしていた彼女をここまで“感情がない”設定に今さらする必要ってあったのかなぁ。。よく分かりません。多分、こんなだったショウが“仕事”を通じて(フィンチとの関わりを通じて)ジェンと出会い変わった、ということを示すエピソードだとは思うんですけど…。

 てか最後まで、ショウがどんな人なのかいまいちよく分かんなかった。公式はあからさまにショウ推してくるわりに、描き方うまくないなーって思ってしまう。。やっぱ萌えダメっていうか、描写が独りよがりな感じがしますね。ショウに関しては。

 ジェンに「あなたと同じくらいの年の頃、自分が他の人とは違うと気づいた」って言っていて、ジェンがリースに「10歳の女の子」と言われていること、ジェンのモデルである"Harriet the Spy"のハリエットが11歳であることから考えると、ショウは1993年に10~11歳くらいと思われます。1982年~1983年生まれくらいか。ルートは1979年生まれだから、3~4歳くらい下ですね。2013年当時30歳前後ということになります。ちなみにサラ・シャヒさんは1980年生まれだとか。

 

 ショウは最後ルートに拉致られて終わって次回に続く…(気になる)。Miss me? って言ってましたが、これってアメリカ人の通常コミュニケーション?今のところファスコ、リース、カーラ、ジェシカ、ルートが口にしてましたね。

 

 最後になりましたがカーターかっこよすぎじゃない??いかにも怪しかった新人を逆に罠に嵌めて、自分の手下にします。新人の癖にカーターをビッチ呼ばわりする男に一歩も引きさがらず、「あんたが私を怖がってるのは分かってる」って。かっこいいー!!初登場からかっこよかったけど、要所要所でほんとキメてくれます。

 あー、カーターいなくなるの辛くて視聴脱落したんだよなー。。徐々に話がE10に近づいてくるのほんと辛いわー。。もうE7あたりから目を背けたいですもん…。

 

POI:ジェンリカ・チローヴァ(被害者)

本編:2013年(日付はっきりせず)

フラッシュバック:1993年、ショウ(交通事故で父を失う)