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02x15 - Booked Solid 感想

 POI感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

 Booked Solidは「予約でいっぱい」だとか。今回の舞台はホテルです。

 冒頭、リースにホテルについて楽しそうに話すフィンチがかわいすぎます。リースが茶化して「メモを取ろう」と言うと、フィンチは「私がホテルについて語るのが珍しいか?」と。リースは「あんたが俺にそんな話をするのが珍しい」だってさ。徐々に2人が仕事以外のことで楽しそうに会話するシーンが挟まってきてとてもときめきます。S4では普通に一緒に夕ご飯食べる仲になってるもんね(食べてるシーンはないけどね)。

 それにしてもフィンチのコンシェルジュは似合いすぎです。リースのベルボーイはちょっとな…。対象者にも言われてましたが、年齢、見た目、身体能力からして明らかにそぐわない職ですよね。途中で年配の女性客にあからさまなアプローチを受けてドン引きしてたり、ゾーイを顔を合わせて「離婚以来ね」と言われてたり、ちょっと笑えました。ゾーイとは時々大人のデートとかしてたのかなーって思っていたのですが、あの離婚(笑)以来会っていなかったのですね。まあ、リース捕まったり爆弾巻き付けられたりしてたからそんな暇ないかぁ。

 2人が従業員用入口から入るシーン、リースがフィンチのためにドアを押さえてあげたりしていて萌えた。ボスと部下っぽい!その後の2人の着替えシーン、2人ともワイシャツの下に白シャツ着込んでて笑えました。カヴィーゼルさんが指輪外し忘れている情報があったので見てみたらほんとに指輪してたわ。前回のフィンチに続きリースまで♡

 

 この回なぜか無性に好きなんですがどこがと言われるとうまく説明できません。とりたてて萌えを匂わせる何かがあるわけでもなく、ストーリー上重要なエピソードでもなく、フラッシュバックが挟まって対象者と過去のリースorフィンチが重ね合わされるわけでもないのですが、でもオーソドックスにこれぞPOI!って感じで好きなのかも。まあ、S1S2はわりとどのエピソードも好きなんですけどね。

 今回は対象者のミラも気骨があっていいキャラクターだし、アクションも見ごたえあるし(エレベーターの上から銃撃!ハーシュとの格闘!)、FBIがカーターを尋問するシーンも面白いです。ポリグラフの欺き方を教えるフィンチが、「たかが機械(マシン)だ」って言うのも好き。しかしこの後ビーチャーとカーターがどうなるか考えると辛いのですが…。なんかビーチャーずっとかわいそうだったし胸が痛むわ…。

 ところでカーター、フィンチに「ベースラインの質問で嘘をつけ」とアドバイスされ、FBIに「マリファナを吸ったことがあるか?」と聞かれて「はい」と答えて動揺したようなラインが出るんですが、これは“嘘”で反応してるのか、言ってはまずい(本当の)ことを言っちゃったから反応してるのかどっちなんでしょうね。アメリカでマリファナがどれくらいポピュラーなのかは分かりませんが、フィンチはやったことある風でしたよね(S4で匂わせてた)。

 

 ミラはホテルの客室係。ホテルには大勢の宿泊客に従業員もいて、多くの人が容疑者です。フィンチはコンシェルジュをやりながらシステムをハッキングしてホテル中を監視し、リースはベルボーイをやりながらホテル中をうろつき回って脅威を特定しようと努めます。

 客にはセクハラを働く奴もいるし、支配人は何か怪しい副業をやっているようだし、更にはどうもミラの知り合いが客として泊っている様子…。その上暗殺部隊までがホテル内に。一体何が起きている?と警戒を強める2人。

 

 一方、政府の方もハーシュを使ってリースを殺そうとしてます。「奴が国防省の施設に何かを仕掛けて以来、情報源に問題が起きている」と、カーラのやったことがリースのせいになっとる…。まあ、そう見えるかぁ。「無用」番号に問題が生じ始めるのは少し先ですが、「有用」の方にはすでに問題が生じているようです。政府の人(この人名前が最後まで出てこないのでなんて言ったらいいか分からん)はハーシュに「奴のバックを探り、跡形もなく消せ」と命令します。

 ところでハーシュの吹替の声、イケボすぎじゃないか??なんか違和感あるんですが…。もっとごつめの声のイメージだなぁ。

 

 さて、リースはミラを守ろうとするのですが、ミラはリースを支配人に差し向けられた監視役と勘違いして拒絶します。ホテルではスタッフぐるみで売春の斡旋をしており、匿名で警察に通報したミラは支配人に目をつけられていました。しかしミラに迫っていた脅威は彼女の過去にありました。実は彼女はコソボ紛争で故郷を捨て亡命せざるを得なくなったアルバニア人だった。そしてある大物政治家の戦争犯罪を目撃していたのです。その証言をさせるため、ジャーナリストが客を装って彼女と接触していました。そしてそれを阻止しようとする暗殺部隊…。

 なんかめっちゃ壮大な話になっとるのですが、フィンチの監視とリースの格闘シーン、それにファスコ&ゾーイのサポートがとてもよくて、POIこれが見たい!って感じで楽しいです。リースが「早くこれを片付けて家に帰りたいよ」っていうのなんか萌えた。

 

The sooner we can confirm it, the sooner we can go home.

早く確かめればその分早く家に帰れるな

 

ってさー。We can go home. って、図書館のことじゃないの?Homeだよねリース君。

 もしかしたら故郷も名前も失ったミラに2人はそれぞれ自分の姿を重ねていたのかもなぁって気もします。リース君、「俺が守ってやる」とかなりやる気満々でしたね。最後はミラがホテルの支配人になるのですが、リースとフィンチが図書館をHomeと呼ぶように、このホテルがミラのHomeになったらいいなって思いました。

 

 この回一番かっこいいの、ミラが暗殺犯とエレベーターに閉じ込められちゃうシーン。暗殺犯はミラを殺す前に証拠品を手に入れようとして尋問します。フィンチはハッキングでエレベーターを止め、「何とかミラを助け出せ」とリースに指示します。リースはエレベーターの上に飛び乗るぞ!そしてエレベーターの上から暗殺者を銃撃!てかミラも強いです。銃を持ってる相手に羽交い絞めされてんのに反撃します。2人ともかっこよすぎ。

 リースは監視カメラ越しにフィンチに話しかけ、ミラは「誰と話してるの?」と。フィンチはエレベーターにスピーカーで「こんにちは、私はハロルド。ジョンのパートナーだ。会えて嬉しいよ、ミラ」だってさ(笑)。唖然としちゃうよね。

 ミラはファスコに保護され、その後警察署まで追いかけて来た暗殺犯に殺されかけますが、カーターに救われます。

 

 ミラは証拠品をロッカーに隠していたので、確保しに行くリース。ロッカーには証拠品の他、「ホテル経営」に関する本が置いてありました。働きながら真面目に勉強していたんですね。で、ディスクを確保したところで支配人に見つかります。「女子ロッカーをうろつく新入りをどうしてやろうか」と言われ、支配人をぶん殴るリース笑える。

 で、リースはフィンチに電話し「図書館で会おう」と言うのですが(萌える♡)、ハーシュに捕まります。「バックの組織を吐かせろ」と言われていたハーシュはリースを殺さず尋問しようとします。そしてなぜか厨房で大乱闘。「ボスの名を言え」と脅迫され、「言うわけないだろ」と。殺されそうになってもフィンチのことを吐かないリース萌えますが、あのやり方じゃどうせ言ったって殺されるだけだし誰も言わないのでは…(少なくとも訓練された人間は)。

 この時、「なぜ俺が雇われていると思うんだ」とリースは尋ね、ハーシュが「お前は俺と同じだからだ。命令を受け遂行するだけ」と言うと、リースは「俺は違う」と答えます。なんかこのやり取り好きでした。リースはフィンチと対等のパートナーなんだなって感じたので。ただ雇われてるだけじゃなくて。

 最後ハーシュの腹を刺したリースは、「選べ。俺を追うか病院へ行くか。お前のボスがそんなに親切かどうかは知らないが」と言い放ちます。ハーシュのボス、そんな優しくないもんね…。実際ショウは殺されかけたしさ。リースのボスは優しいですもんね♡

 

 ホテルはフィンチが買収して生まれ変わり、ミラが新しい支配人に!このオチとても好き。

 S4以降が寂しいの、これもあるんですよね…。フィンチが莫大な資金で最後対象者を助けてあげてたエピソード何回かあったと思うんですが、それがなくなっちゃったから。

 リースとフィンチのところにゾーイがやってきて短い会話を交わし、フィンチはミラと打ち合わせのために席を外します。

 

 ラストのリースとゾーイの会話すっごく好き♡

 

Ever consider doing in-house work?

どこかに所属して働こうと思ったことはないのか?

This place could use someone in crisis management.

ここでも危機対策に人員が必要なんだ

I like to move around. More a freelancer, like you.

私は動き回るのが好きなの。フリーランサーでいるのがね。あなたみたいに

It's a nice place.

ここっていいところね

Maybe I'll even stick around for one more night.

多分俺はもう一晩ここに泊まろうかと思っているんだ

Well, I heard it was all booked, but then again, you do know the owner.

そう、満室だって聞いたけど。でも、そうね、オーナーの知り合いよね

The penthouse suite.

ペントハウススイートだ

Another round?

もう一勝負するか?

 

 この時のリースの目線がね、めっちゃ色っぽいんですよね。誘うときってこんな顔するのかぁ♡この2人の大人のお付き合い好きだな、ほんと。ゾーイはリースにべたべたしないし、縛られたくはないけど楽しむのは好き、って感じ。Another round? も結婚?してた時のあのポーカー勝負に引っかけてるんだろうなー。会話がおしゃれ。お互い特別な好意はありながらもexclusiveではない、という関係に萌えますね。

 

 最後、ハーシュのボスの秘書、ミズ・メイがルートであることが分かって終わります。相変わらず怖いな~。次回ショウ登場でルーショウ見られるの楽しみだ♡

 ちなみにルートのネタバレ防止のため、この回ではエイミー・アッカーさんの名前が冒頭のクレジットには載ってなかったそうです。

 

POI:ミラ・ドブリカ(被害者)

本編:2012年末~2013年始のどこか(2012年11月30日付の書類を見ているシーンがありましたが、その日の出来事かどうかはよく分からない)

フラッシュバック:なし