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02x22 - God Mode 感想

 POI感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

 リースのゴッド・モードがマジでかっこいい!!リースはこうでなくちゃ♡

 この時2013 Day 1と表示され、マシン再起動によって日付表示がリセットされたことが分かります。ところで後から気づいたんですが0時になって5月1日、リース君のお誕生日でした。あれから1年経ってるのか…。ボスからの今年のプレゼントはゴッド・モードでしたね。

 この後のリースとショウによるフィンチ追跡劇面白いです。まずはフィンチの壊れた眼鏡を発見し、「やっぱり追われたくないみたい」って。これ、追跡に気付いたルートが壊したんだと思うんですが、フィンチはフィンチでマシンにリースが後継者であると認識させた段階でもう追われる必要がなくなったんだろうから一体誰の意志でGPSが破壊されたのかは微妙なとこですね。

 ここでリースがマシンに話しかけるもフィンチについての情報提供は拒否されます。マシンはフィンチの情報はくれないけどリースをフィンチの後継者と認めたのか、番号は送ってくる…。で、「寄り道していく。人助けだ」「へえ。“AI黙示録の阻止”はいいわけ?」「難しい仕事が好きだろ。俺たちは善玉だから両方やるんだ」ってやり取りが笑えます。

 ショウはリースが監視カメラに話しかけだしたあたりから「漫画かよ」ってなってて、リースは「漫画だったらこっちは主人公側だから人助けもすんの」って(笑)。要所要所でさくっと人助けしながら車をぶっとばす2人が面白い。時には高速道路を飛び降りてヘリを奪い取るし。この2人なんでもできちゃうから見ていてスカッとしますよね!

 リースはショウにあっさり「リサーチ」の正体を明かし、ショウは青枠から黄枠に変わります。

 

 追跡の途中でマシンの指示でいつもの廃図書館に戻ってきます。

 

Where's Bear?

ベアーはどこ?

Staying with a guy named Leon.

レオンって奴といる

Didn't think you even liked the dog.

君が犬好きだとは思わなかった

Like him? He's the only reason I'm sticking around.

好きかって?あたしがこんなところうろうろしてるたった一つの理由は彼だよ

Why are we here?

なんであたしたちここにいるの?

Because the machine said this is where I'll find the answer.

ここで答えが分かるとマシンが言ったからだ

What was the question?

どんな質問に対して?

Where the machine is located.

マシンがどこにあるのか

Can't it just tell you?

ただ単に教えることはできないわけ?

I think Finch programmed it not to, to protect it.

フィンチがそうしないようにプログラムしたんだろう、それを守るために

No offense.

悪くとらないでほしいんだけど

Maybe Finch wants control of the machine himself.

フィンチが自分でマシンをコントロールしようとしているのかも

If Finch had something to do with the virus, I'm sure he had his reasons.

もしフィンチがウイルスで何かをするつもりなら、彼には理由があるんだと俺は確信している

On the upside, hopefully the machine won't have told Root where it is either.

逆に考えれば、マシンはルートにも居場所を教えていないだろうと期待できる

Next time I see that woman, I'm shooting her.

次にあの女に会ったら、あたしは彼女を撃つよ

And not in the knee.

膝じゃないところをね

 

 ベアーはレオンといるんかい。また変なヌードルとか食わされちゃうよ!あとはショウの「ルートの膝以外を撃つ」発言笑いました。

 

 リースはフィンチを信じ続けていて本当に健気だなあ…。金庫の中からジェシカの写真が見つかったとき、どう思ったんだろう…。知っていたのか、ってかなりショックだったはず。少なくとも助けようとしてくれてはいたと信じただろうか。そして「これはフィンチの筆跡じゃない。イングラムだ」にも萌えたわ。で、見つかった地図をヒントに更にルート&フィンチを追跡します。

 それにしてもネイサンはマシンの移送場所を知らなかったんだね。逆になぜフィンチは知っていたんだろう。ハッキングで?

(後日S3E16RAMのエピソードで、移送場所を掴んだ理由がそれとなく分かるようになってました)

 

 本筋の合間にカーターのエピソードとフィンチのフラッシュバックが挟まれます。

 

 カーターは、どうなっちゃうんだってとこで終わってびっくりした。まずは味方だと思っていたターニーがHRだと分かり脅されるのですが、そいつの携帯をペアリングしてイライアス殺害計画を聞き出します。カーターはイライアスには恨みもあるけれど、ロシア系マフィアよりはまっとうだと思っているし、イライアスがいなくなればロシア系マフィアとHRの天下になって危ない状況になるから、どうにかしてイライアスを助けようと決意するわけなんですが…。

 当のイライアスは護送に見せかけて森の奥に連れ出され、殺されそうになります。ヨゴロフには「ヨゴロフさん、あなたはいい。私はあなたの父親を殺したし、あなたが私を殺すのには正当な理由がある」と言い、ターニーには「お前みたいな虫けらとは話す価値もない」とあくまで毅然として死を受け入れるのですが、そこでヨゴロフとターニーを撃ち、助けてくれたのはカーターだった…、という衝撃の展開。イライアスは「カーター刑事」と驚き、「どこへ行くんだ」と笑う。カーターは「分からない…」と答えてS3に続くという…。

 

 初見でもびっくりしたし、久しぶりに見てまたびっくりした。こんな展開だったっけか。ていうか、カーター、S2中盤以降かなり危ない橋を渡ってます。ここまで色んな事に手を染めたらもはやまっとうな警官とは言えないのでは…。

 

 S2のDVD特典でS2最終話の解説が入ってるんですが、「カーターは正しいことをし続ようとしているが、追い詰められていく」みたいなことを製作者側は言ってます。カーターはリースのためにDNAをすり替えたり、ファスコのためにスティルスの死体を掘り起こしたり、ヨゴロフとターニーを撃ってイライアスを逃がしたり、大切な人のために「正しさ」を捨てなくてはならない場面が何度もあった。

 POIのテーマはいくつかあると思うのですが(AIとか監視社会とか9.11とか以外に、「人は変われるか」もテーマの一つに感じる)、その中に「正しさ」とは何か、という問いかけもあるように思えます。フィンチの「テロを防ぎたい」という「正しさ」によってネイサンは死んだし、その結果無用番号に対処することになって、フィンチは人助けという「正しさ」のために殺し屋(リース、ショウ)の手を借りることになる。その後カーターが殺されて、リースはクインを「殺しておくべきだった」と撃とうとします。自分の決めたルールに従い、「正しさ」に従って生きてきたフィンチは、最後テロリストになって終わる。「正しさ」とは何だろう。

 ちなみに同じ特典映像では、この時イライアス役の役者さんのスケジュールの都合が合わず、一人だけ別撮りだったことが明かされてます。

 

 フィンチのフラッシュバックも、徐々にやるせない状況が加速していきます。

 2010年9月25日、フィンチは連絡が取れないネイサンを探して廃図書館へ。ネイサンは「仕事は辞めた」と言います。そして、「マスコミに全てを公表する」と。ネイサンは「君は誰も信用していない。俺のことも、マシンのことも。フィアンセにも本名を話していないだろう」と言います。

 ほんと悲しいな…。フィンチはネイサンのこと信じてなかったわけじゃないと思うんだけど…。ネイサンには全てを打ち明けていたんだし。

 フィンチは、「政府はマシンに関わった人間を消している。マスコミと接触したら君は消される。どうしたら君を止められるんだ」と必死でとりすがり、ネイサンは「“無用”番号を俺に返してくれ」とフィンチに迫ります。しかし、この状況でネイサンがマシンにアクセスできることを知られたら危険すぎる…。「この人たちを助けたい」と言うネイサンに、フィンチは「私が助けたいのは君だ」と“無用”リストへのアクセスを拒否します。

 

 ネイサンをここまで駆り立てたものは何だったんだろう。死んでいく人を助けたい、自分の命を危険にさらしてもマスコミに打ち明けたい、そこまでさせたものは何だったんだろう。なぜ最後の最後までフィンチのことを誰にも言わなかったんだろう。謎の多い人です。ネイサンとフィンチの最後のやり取りも解釈が難しいです。

 

34th Street ferry terminal.

34番通りのフェリーターミナルで

8:00 AM tomorrow.

明日の朝8時に

It's time we tell our side of the story.

我々が我々の物語を話す時間だ

You should be there.

君はそこにいなくてはならない

 

 そして翌日、9月26日の朝8時、フェリーターミナルで。

 

Harold!

ハロルド!

I knew you would come, my friend.

君は来てくれると思っていた、友よ

Time for us to face the music.

我々が報いを受ける時だ

 

 この一連の流れの裏で、フェリーターミナルでのテロをマシンが掴んでいたこと、政府がそれを知りながらネイサンを抹殺するためにテロを実行させたこと、だから「有用」であるはずのテロの犠牲者であるネイサンが「無用」の番号として出されていたことが分かります。

 

 ネイサンは何をどこまで掴んでいたんだろう、っていうのが分からない。

 ネイサンがフィンチに言った言葉、額面通りに受け取れば、「明日の朝8時にフェリーターミナルで僕はマスコミに会う。そこで全てを告白するから、共に世間の批判を受けよう」って意味にとらえられます。

 でも、分からないのが、そもそもなぜ朝8時にフェリーターミナルで??フィンチを見つけた時、誰かに会っている気配はなかった。しかもまさにそこはテロの現場だったわけで…。

 

 最初、ネイサンは知ってたんだ、って咄嗟に思ったんですよね。「共に報いを受けよう」って言うのは、「一緒にここで死のう」って意味だと。でもよく考えたらそれはおかしい。ネイサンがしようとしていたのは心中じゃなくて、告発です。しかもネイサンはフィンチによって「有用」も「無用」も番号は受け取れない状態だから、テロのことも、あるいは死者が出ることすら知りようがなかったはず。でも明らかに不自然なのは、午前8時にフェリーターミナルっていう待ち合わせの時間と場所です。

 

 これ、

ネイサンが午前8時にフェリーターミナルに行くことを政府が知る

→だからその時間にフェリーターミナルで爆発を起こす

っていう時系列だったら何も不思議じゃないんですが、その前にハーシュがアラビア語を話す男を尋問しているシーンがあります。そこでは「フェリーターミナルのことを話せ」「爆弾が」「自爆テロ」のような内容を聞き出します。で、通訳を殺してテロリストにはテロを実行させる。なぜ実行させたかというと、テロに見せかけてネイサンを殺すためだった。

 つまり、もともと(ネイサンとは関係なく)フェリーターミナルで自爆テロがある予定だった。もともと計画されていた日時は不明だが、ネイサンが現れる時間に実行させた、ということだと思うんですよね。

 だから時系列的に、

1.フェリー乗り場で爆発を起こすテロ計画が立てられる

→2.マシンがそれを検知し、番号を「有用」として政府に通知

→3.テロリストは捕らえられ、ハーシュが尋問

→4.ハーシュは通訳を撃ち殺し、テロリストにテロを実行させる

→5.なぜかその場所・その時間にネイサンがそこにやってくる

ということになり、(5)が非常に不自然です。

 

 私の仮説では、政府はすでにネイサンの動きを掴んでいて、ネイサンがマスコミと思って会う約束した相手は実はマスコミをよそおった政府の人間だった。ネイサンと会う場所と時間は相手に指定された。だから、ネイサンは政府の手によってテロの時間と場所にそこにいるように裏で操られていた、ということではないか?そうじゃないと辻褄合わないよね…。

 あと思ったのは、マシンをマスコミに公表すること自体が「システムに対する脅威」なんだから、ネイサンはマシンに「脅威」として認識されていたのでは?つまりは「有用」で政府に番号行っていた可能性がありますね。だからマスコミに会うことが事前にバレてたのかなぁって…。

 これは分かんないです。マシンがネイサンを殺したとは思いたくないし、単に普通に諜報の対象になっていてバレたのかもしれないし。

 

 あと分からないのが、「共に報いを受けよう」って言われたフィンチが微笑むんですよね。これってどういう意味なの?ネイサンを見つけて、「共に報いを受けよう」って言われてフィンチは笑う。で、爆発に巻き込まれる。この笑顔の意味がよく分からなくて。

 止めようとしたけど、そこまでネイサンが覚悟しているなら運命を共にしよう、ってフィンチは思ったんだろうか。ここ最近ずっとこじれていたけど、ネイサンがまだ自分を友であり運命共同体と認識していることが分かって嬉しかったんだろうか。色々あったけれどここでマシンについても本名についても公開すれば、罰は受けるかもしれないけれどグレースとの新しい人生をやり直せる、と肩の荷が下りたような思いだったんだろうか。

 

 上にも書いたんですが、ネイサンに「共に報いを受けよう」と言われてフィンチが微笑み、爆破が起きたシーンを最初に見た時、ネイサンはこうなることを知ってたんだ、って咄嗟に思ったんですよね。なぜか。心中なんだと思ったの。後から考えるとそんなはずないんですが(周りの人も巻き込まれるし)、でもどうしてそう思ったんだろうって考えていて…。

 ネイサンは本当に爆破で殺されるとは予測していなかっただろうけど、でもマシンのことを公表すれば世間の非難を受け、会社は潰れて2人とも牢獄に行くことは想定していたはず(S1E11でアリシアに言われていた通り)。だから、実際に社会的には心中するつもりで呼び出したんだろうとは思います。ネイサンはフィンチと運命を共にし、一蓮托生で(社会的に)死ぬつもりだった。こうなったのは当然、違法な監視行為によって市井の人の犯罪の情報まで得ていたのに素知らぬふりをしていたことへの罪悪感が背景にあるんだろうけど、それだけなんだろうか、って思って。

 

 この2人の描き方って、自分が腐なのもあるかもしれないけど、ただの友情にしては濃すぎるんじゃないのかなぁ…。いわゆるブロマンスっていうか。肉体関係にないだけで、恋愛以上に唯一無二の絆ですよね。大学で出会ってずっと一緒にいて、会社も一緒に立ち上げて、フィンチは何もかもをネイサン一人にだけは打ち明けているし、ネイサンは30年くらいフィンチを隠して守り続けてる。しかもそのモチベーションがよく分からないの。フィンチはネイサンの息子ともかなり親しくて、家族ぐるみで仲良かったように思える。S1E18でラリった時呼んだ名前はネイサンだったし、しかも「おやすみ、ネイサン」ってさ、ネイサンと夜いつも一緒に過ごしてたみたいな言い方するじゃん。

 で、前回フィンチにずっと付き合っていた恋人がいて結婚を申し込んだこと、ネイサンはかなり動揺しているように見えた。もちろん、親友だと思ってたのに4年も隠されてたショックもあるし2人を取り巻く状況の複雑さから考えると手放しに祝福するわけにはいかなかったのは当然分かるのですが、どこかで、「ハロルドはずっとこのまま、親しいのは自分だけだろう」みたいな気持ちもあったんじゃないのかなぁ。でまあその後いろんなことが積み重なって、「無用」番号の件と結婚の件で2人が別々の方向を向いた時、ネイサンが選んだ道が社会的心中、っていうのもなんか…。濃すぎるだろ…。

 あそこでフィンチが笑ったのも、あの「共に報いを受けよう」という言葉を聞いた瞬間にそれを受け入れたからだと思うんだよなぁ。色々あったけどこの人と地獄へ行くんだ、って。

 

 この後フィンチはリースともブロマンスの関係になってリースもまたフィンチを守って死ぬわけで、ちょっと残酷すぎんか??って思うとこもあるんですよね…。フィンチに対してあまりに救いがなさすぎるというか…。POIがフィンチのためのストーリーじゃなくてリースのためのストーリーだからだと自分では理解してるんですけど…。リースをあの地下金庫に閉じ込めた時、ネイサンは失ったけどリースは救えた、ってフィンチは信じたんだと思うのでなおさら辛いです。ネイサン、ルート、リースと愛した人がことごとく自分を守って死んでいって、でもまあグレースが待ってるからええやろ?みたいなオチは何なの…。

 

 この後、政府がネイサンの死に関わっていることを知り、フィンチは嘆き悲しむグレースの前から姿を消します。自分を亡霊にして、かつグレースを守るために。フィンチのことは政府には知られていないし、今自分が死んだことにして姿を消せば、ハロルド・マーティンの婚約者にすぎないグレースとマシンの繋がりは突き止められないと思ったんだろう。

 このシーン、フィンチがプロポーズに使った『分別と多感』を手に取ったグレースが泣き崩れるんですが、よく考えるとプロポーズが9月13日であの事件は26日です。フィンチは13日間もあの本持ち歩いてたわけ??って最初ちょっと意味分からんかったんですが(メタ的に考えるとあれ以外にハロルドの身元が分かるものがないからでしょうけどね…)、後から考えると、フィンチは最初からもう戻れないかもしれないと思っていたのかも、って思った。

 この頃フィンチとグレースは一緒に暮らしているし、グレースが「婚約者がフェリーに乗っていて」って訴えていることから、フィンチはグレースに行先も伝えていたことが分かる。普通に考えたらあの本を持ち歩く理由はありません。でも一方で、前日にネイサンに「マスコミに全てを話す。君も来るんだ」と言われてそこへ行ったということは、全てが暴露され、過去の罪も身分も明るみになってそのまま投獄される可能性も視野に入れて会いに行ったんだろうと思うんです。その覚悟があったからあの本を一緒に持って行ったのかなぁと。だからフィンチはネイサンがどうするつもりなのか知っていて、それで笑ったんだと思ったんだよな。

 さらに言えば、自分はそのまま投獄されて身分やらなにやら明るみになるかもしれないと思っていながら、そのことは一切グレースには話さず家を出てきたのかぁって…。

 

 どうしてグレースに全てを話して偽名で外国に逃げたりしなかったんだろう、って思ったりもしてたんですが、やっぱりネイサンのあの死にざまを見たら、自分だけ彼女と逃げて知らんぷりは無理ですよね…。となるとグレースとは離れるしかない…。

 

 それにしても、S1E1で「社会的には死んだことになっている」って言うのはこの事件を経て死んだということなんでしょうが、そもそも本名IDは大学入学以降出現していないし、逆にウィルに「父の親友」と認識されているハロルド・レンを含めて複数のIDは事件後も社会的に生きています。つまり、よく考えると「社会的には死んだことになっている」のは、たった一人、グレースの愛した「ハロルド・マーティン」だけですね。フィンチにとっては本名よりもよっぽど大切な自分自身があの時「死んだ」ということなんだと思うのですが。

 泣き崩れるグレースを置いてフィンチが出て行くシーン、いつ見ても涙出てくるわ…。そして廃図書館で、「無用」リストの中にネイサンの番号を見つけて。「知っていたのか…」とマシンに呆然と呟くフィンチ。0時に消されるネイサンの顔写真と番号。

 「無用」番号を無視すべきではなかった、とフィンチが考え方を180度変えた動機がはっきりと分かります。どれだけ自分を責めただろう。S1でフィンチは「マシンを感染症に例えるなら自分は最初の感染者で、関わったものは皆死んだ」と言っていました。どれほどの覚悟を持ってリースを仕事に引き込んだんだろう。出会った時から、「遅かれ早かれ二人とも死ぬだろう」と予告して。自分の作ったもののためにネイサンは死に、リースの人生を変え、今も戦わせ続けている。今回は中国に売ったラップトップの真相も明らかになるので、フィンチのラスボス感がすごいです…。

 

 「知っていたのか」って「無用」番号にアクセスするシーン、めちゃくちゃ大量の番号出てきてましたね。あのフェリー爆破で死んだ人がみんな「無用」扱いになっていることが分かります。これほど多くの死は本当だったら「有用」だったのに、政府が対処してくれなかったから(むしろ後押ししたから)、マシンは助けを求めてこっちに出したのか、って思ってとても悲しかった。。

 最初見たとき、この「知っていたのか」という問いかけは「ネイサンの死を知っていたのか」という意味だと思っていたのですが、後から考えるとそれだけじゃないですよね。「テロが起こることを知っていたのか」ってことですよね。テロは起こるはずがなかったんだもん。だって、フィンチは完璧な「テロ検知システム」としてマシンを引き渡したんだから。当然マシンは知っていて、政府にも伝わっていた。だからフィンチはこの瞬間に全てを悟ります。マシンがテロを知っていたことも、政府がそれを知りながらネイサンを殺すためにわざとテロを起こし多くの一般市民を巻き添えにしたことも、マシンが助けを求めて「無用」番号を出していたことも。

 

 

 本編に戻りますと、マシンの居場所を知りたいルートがフィンチを連れ回し、リースとショウが人助けをしながら2人を追いかけてる感じです。リースはフィンチの居場所をマシンに聞くのですが教えてもらえず、ルートの目的地はマシンの設置場所だろうと見当をつけます。てことで両チームとも、マシンが送ってくるよく分からんヒントをもとにマシンの設置場所を目指すことに。

 ルートはマシンの移送に関わったローレンスを見つけ出して話を聞き出そうとするのですが、アリシアの死について言及したローレンスに「悲しい出来事よね」とか言ってフィンチが「こいつやべえ」みたいな目でルートを見るのちょっと笑った。いや、現実だったら笑い事じゃないんですが…。お前が殺したじゃんっていう…。ローレンスはマシンを隠し通そうとする政府(ハーシュ)に射殺されてしまい、そこを脱出するルートとフィンチ、それを追うリースとショウ。リースの「フィンチ!」って必死の呼びかけを無視してフィンチはルートと行ってしまう。この時ショウが

 

Looks like your friend had a change of heart.

あんたのお友達は心変わりしたみたいじゃない

 

って言うんですが、字幕では「あの女に心変わり?」になってて、「リースからルートに乗り換え」みたいに見えちゃったわ。

 

 巻き込まれた人間がどんどん殺されて行く事態に耐え切れなくなり、ついにマシンの設置場所を明かすフィンチ。ルートはさー、マシンと交流しても結局有意義な情報なんて得られてないんじゃ…って思うんですが、フィンチに言われてうきうきでそこへ向かいます。到着直前に5月2日になってしまい、マシンとの通信が途切れます。「でもいいわ、やっとたどり着いたの」とルート。「期待しないでくれ」とフィンチ。

 結局そこには何もなくて、ルートは涙目で食って掛かります。「信じてたのに!あなたを信じてたのに!!」ってフィンチを撃とうとするのですが、ショウに肩を撃たれます。膝じゃなかったね!

 このくだり本当に不思議だよなー。マシンへのフルアクセス権を得て有頂天のルートですが、マシンからは直接居場所を聞き出すことはできず、フィンチにマシンの場所を教えられてなぜかあっさり信じてしまう。今までの狡猾なルートとは思えない。浮かれてるから?フィンチは必ずしも嘘はついてはいなかったのですが(マシンが最初に移送・設置された場所に案内したのは間違いない)、そこにはすでにマシンは存在しなかった。マシンはそのことについても、教えてくれることも示唆してくれることもなかったんですよね。

 フィンチはあらかじめ「期待するほどじゃない」ってルートに言ってますし、今回も「高すぎる期待はよくない」って警告している。実際期待したものが得られたとは思えないんですけど…。それでもS2終わりにマシンに話しかけられたルートはまた生気を取り戻して楽しそうでしたね。なんでそんなにマシンが好きなのかよく分からん。

 

 ちなみに時々マシン視点でseeking admin…って表示されるんですが、この時ルート&フィンチが映し出されるので、マシンがどちらをadminと認識しているのかはっきりしません。前回seeking admin…で鳴らした電話にルートが出ていることを考えると、この24時間限定的にルートがadminなのかなって思ったんですが、それだったらリースも同じ条件のはず。でもマシンがadminを探す場面で映るのは必ずルート&フィンチです。てことは、やっぱりマシンがadminと思ってるのはこの時点でもフィンチだけなのでは??

 

 ショウとリースが現れてからのフィンチの発言が、S2の謎を全て解き明かしてくれます(ネイサン関連以外)。

 

You didn't do this yourself?

あんたはこれを自分でやったんじゃないのか?

I couldn't. I'd locked myself out.

できないよ。私は自分自身を締め出した

The machine was designed to accept alterations in its programming only as a response to an attack.

マシンは攻撃に対する応答としてのみ、そのプログラム内の変更を受け入れるようにデザインされた

I knew that sooner or later someone would try to take it over, but I didn't know who.

私は遅かれ早かれ誰かがそれを奪おうとしに来ることは分かっていたが、それが誰なのかは知らなかった

So I made sure that when they did they'd do it with my code.

だからもし彼らがそれをしたとき、彼らが私のコードでそれをすることになるようにした

You hid a virus within a virus?

あんたはウイルスにウイルスを隠したのか?

I realized that the people Nathan and I had entrusted the machine to were the wrong people and that the only way to protect it would be to teach it to protect itself.

私は、ネイサンと私がマシンを託した人間は間違った人間だったと気づき、マシンに身を守るには自分で自分を守るしかないと教えた

I didn't want to involve you in this business, Mr. Reese, because I had hoped that, if I hadn't returned, you would continue what we had started.

私はこの出来事に君を関わらせたくなかった、リース君、なぜなら、もし私が戻れなかったら、我々の始めたことを君が続けてくれるだろうと期待したんだ

 

 S2冒頭でも似たような展開になりましたが、リースはマシンに「彼なしじゃやらない」宣言してましたけど…。フィンチ、そのこと知らんのかな。フィンチはリースがいなくても仕事を続けざるを得ないけど(多分責任感から)、リースはま、従業員ですからね。やりたくなかったらやめちゃいますよね。実際カーター死んだ後辞めたしね。

 

 そこで政府側の人間が現れて、フィンチはルートも連れて逃げようとします。この時のショウの唖然とした顔を見ると、この時のショウはマジでルートが死んでもいいと思っていたんだろうなー。まあ、拷問されただけの間柄だしね。フィンチは呆然自失のルートを見殺しにはできずに背を押して逃げようとするのですが、ハーシュに見つかります。

 この時ハーシュのボスのおっさんがフィンチに言う言葉が面白い。

 

I always knew there was someone behind Ingram.

ずっと分かっていた、イングラムの後ろに誰かがいることは

Like a black hole.

まるでブラックホールのように

Invisible, but powerful.

目には見えないが、強大な力を持つ人物が

 

 フィンチをブラックホール呼ばわりです。ブラックホールとその犬か…。なかなか刺激的なコンビですね。

 その後なんやかんやで全員脱出し、政府側はハーシュによって皆殺しにされ、ハーシュのボスがあの男ではなく、実は謎の女だったということが分かります。コントロールですね。

 

 最後のリースとフィンチの会話が好き。

 

Finch, you think we'll ever get another number?

フィンチ、俺たちはまた番号を手に入れられると思うか?

I don't know.

分からない

Mr. Reese, I owe you an explanation.

リース君、私は君に説明をしなくてはならない

And an apology.

謝罪も

Three years ago, when I put the code out there to free the machine, I had no idea what path it would take or what unintended consequences it might have.

3年前、私がマシンを自由にするためのコードを手放した時、それがどんな道のりを通ってどんな意図せぬ結果を招くか全く分からなかった

I never intended to hurt anyone, but I accepted that someone might get hurt.

誰かを傷つけようと思ったことは決してないが、誰かが傷つくかもしれないことは受け入れていた

I always worried that events that I had set in motion may have changed things for you.

私はいつも案じていた、私が引き起こした出来事が君にとっての物事を変えてしまったかもしれないと

My life changed when I kept my mouth shut at an airport terminal seven years ago.

俺の人生は、7年前、空港で口を閉ざし続けた時に変わった

You didn't have anything to do with that.

あんたはそれについて何もしていない

You lost a friend.

あんたは友達を失った

You did what you had to do.

そしてしなくてはならないことをしたんだ

Since the numbers have stopped, it's not right you should go on paying me as generously as you are.

番号が止まっている間、いつものように気前よく俺に払い続けるのは正しくないな

Since you give away 90% of what I pay you, I don't see why I shouldn't continue.

私が君に支払っているうちの90%を君は寄付しているのだから、どうして私がそれをし続けるべきではないのか分からないな

 

 最後に公衆電話が鳴って、2人が顔を見合わせるところで場面が変わります。

 

 フィンチがなんでラップトップを売ったのか、この回を見てようやく分かりました。フィンチは政府であれ誰であれ、誰かがマシンに攻撃を仕掛けることを予期し、マシンが攻撃されるなら自分のコードが使われるように、とウイルス入りのラップトップを闇に売ったんだけど、それは実はマシンを解放するためのきっかけにすぎなかった。それは中国に渡り、リースとカーラが回収任務にあたります。2人は殺し合いをさせられた挙句政府に抹殺され、記録上は死亡したことになります。リースは密かに生き延びてジェシカの夫に復讐して廃人になり、カーラはデシマ・テクノロジーに拾われていた。デシマはラップトップを手に入れた張本人でもある。

 一方、ジェシカの番号は「無用」としてマシンに通知され続けていた。フィンチはそれを救うことができず、ニューロシェルではリースがジェシカの夫を殺す(?)のをみすみす見過ごします。

 このようにS1、S2からフラッシュバックでたびたび描かれた2人の運命が、というかフィンチがどれだけ裏でリースの人生に関わってきたかがようやく明らかになり…。フィンチはそれをリースに打ち明け謝罪するのですが、リースは「いいんだ」と笑います。自分の運命が変わったのは自分自身のせいだ、と。

 まあ正直、9.11を見て軍に戻ったのも、そのためにジェシカと別れたのも、空港で「待ってくれ」って言えなかったのもリースなので確かにそれはそうなんですが。でも、リースがフィンチと出会った頃にこれを知っていたら、多分フィンチは殺されただろうなって気もする。2シーズン一緒に仕事してきて、リースのフィンチに対する信頼や尊敬、親愛の情が強くなったから、受け入れることができたんだろうと思います。この2人の絆ほんとに好き…。

 それにしてもunintended consequencesって、話し言葉とは思えないな…。論文か?

 

 ただ疑問が残るのは、ここ数か月のマシンの不調の意味についてです。カーラがウイルスを仕掛けてから5か月半の間、マシンは不調で監視カメラ映像も乱れていたし、時々ノイズが挟まったり、番号が遅れたり、最終的には止まったりしてた。でもその一方で自ら会社を作ってコードを入力させつつ公衆電話会社を買収し、さらに1か月以上かけて自分自身の本体をどこかへ移送させる手続きも取っていた。

 攻撃を受けながら自らを書き換えて防衛するのに労力を取られて「番号」は遅れたということ?でもフィンチの設計では、マシンそのものよりも人間を優先させる設定だったのでは?自分を守るよりも「番号」が優先なんじゃないの?マシンさえ守ることができれば、シマンスキーやビーチャー、ネルソン医師は死んでもいいなんてフィンチが思ったはずがないですよね。もうすでにマシンが自己決定を始めていたということ?フィンチは自分が売ったコードが実際にどういう展開を招くのか100%は把握していなかったということなんだろうか。

 S5でもマシンが「人助け」よりも「サマリタンとの戦い」を優先するような描写があるし、S3のマコート議員殺害指示の件といい、この後マシンは時々人助けよりも自己防衛を優先させてきます。多分、フィンチはこういうところを恐れたんだろうなと思う。そのうち自分が決めた「目的」を捨てて自分自身の利益に走るのでは、と。

 

 あと分からないのは、これらの一連の出来事は「マシンが受けた攻撃によってあらかじめ決められたプロトコール」だったのか、それとも「番号」遅れなどのイレギュラーについては「フィンチが売ったコードの一部がデシマに書き換えられていたことによる不具合」だったのか、どちらなのだろうと。

 フィンチは「マシンが変更を受け入れるのは攻撃を受けた時だけ」と言っていたので、

ウイルスによる攻撃を感知する

→ウイルスそのものの影響ではなく、攻撃を受けたこと自体によって自分自身を変化させる

→逃げ出す

という流れなのかなって思ったんですが、本当にそれだけなのかは分からない。

 そもそものフィンチが売った「ウイルス入りラップトップ」のコードがマシンを解放するためのコードだったのかもしれないし、ウイルスのコードがオリジナルから書き換えられていることの影響がどの程度か分からないし、「番号」遅れ等の不調が想定内だったのかこれまでのフィンチの様子からは判断できない。

 

 この会話、最後にリースが「番号がないならいつも通りの給料はいらない」と言って、フィンチが「君は9割を寄付しているんだから給料はあげる」と言います。これ、字幕や吹替で聞いていた時は「どうせ9割寄付していて少ないお金で暮らしてるんだからこれ以上減らさないよ」って意味だと思っていたのですが、原文読んだら多分違いますね。「君が9割寄付しているということは、私のお金は寄付に回っているということなんだから君への給料を減らす理由にはならない」って意味ですね。要は「私は君を通じて寄付をしているんだから好きにさせてくれ」みたいな。

 てかリース、給料の10%で暮らしてんの?まあ家や服は支給品ですし車や銃器は強奪しているのでタダと考えれば、かかるお金は食費と日用品代とたまーーにするゾーイとのデート代、それにフィンチに取り付ける発信機代くらいでしょうか?NY物価高そうですがもし本当にそんな生活だったら月20~30万(円で考えると)もあれば十分と思われるけどどうかな。リースの手取り給料は月200万円くらい?所得税分かんないけど年収4000万ってとこでしょうか?シリコンバレーだと年収1200万は貧困層、とかってニュースになってたのを目にしたことがありますが、NYであれだけ危険でハイスキルを要求される仕事で年収4000万が妥当なのかどうかよく分からないな…。もっと貰ってんのかな。億くらい?しかしフィンチはその他必要経費も払っているわけで、この仕事に一体いくら費やしているのだろうか。まあ、仕事に関連してインサイダーや仕手だろって手口で稼いだりもしてるからいいのか?

 ぶっちゃけマシンを悪用しようと思ったらまず人命よりも金ですよね。実際テスト運用のときフィンチはカジノで一攫千金(未遂)してたしね。

 

 それはともかく、マシンは解放されて自分で自分を管理するようになり、R&Fには新しい番号が届き、カーターはイライアスと森にいてどこへ行ったか分からず、政府側にも「有用」番号が届いて新たなボスキャラが登場し、ルートがマシンからの電話を受け取ったところでS2が終わります。

 続き!気になる!

 そういえばこの回は製作者たちがカメオ出演?で登場しまくりらしく、最初殺されかけてる被害者のPOIとかローレンスの娘とか最後精神病院の廊下を歩いている患者とかみんなスタッフらしいです。楽しそうですね。

 

 ちなみにこれまでに出ているマシンの “Day XX”をまとめ、時系列順に並べると、

 

Day1:2002年1月1日

 マシン起動初日

Day47:2002年2月16日

 フィンチがマシンとかくれんぼ

Day161:2002年6月10日

 フィンチがネイサンとIFT

Day614:2003年9月6日

 フィンチがマシンとカジノ

Day1135:2005年2月8日

 アリシアとネイサン、公園で会話

Day 3177:2010年9月12日

 フィンチがネイサンの家を訪ね、プロポーズについて助言を求める

Day 3178:2010年9月13日

 フィンチがグレースにワシントンスクエアパークでプロポーズ

 同じ日、ネイサンと廃図書館で口論、ネイサンの番号が出る

Day 3190:2010年9月25日

 ネイサンが廃図書館で「明日マスコミに会うから君も来い」とフィンチに言う

 (ハーシュがテロリストを尋問しているのはこの日?)

Day 3191:2010年9月26日

 フェリー爆破でネイサンが殺される。フィンチはグレースを置いて図書館へ戻る

Day 3321:2011年2月3日

 オルドスの病院で、グリアとカーラ

Day3546:2011年9月16日

 フィンチとリースの出会い

Day3550:2011年9月20日

 フィンチがリースにマシンのことを話す

Day3789:2012年5月16日

 キャロライン・トゥーリングの件に対処中

Day3790:2012年5月17日

 キャロライン・トゥーリングの件に対処中

Day3791:2012年5月18日

 フィンチがルートに拉致される

Day 4111:2013年4月3日

 モニカ・ジェイコブスの件に対処中

Day 4116:2013年4月8日

 フィンチがリースにデシマ・テクノロジーズについて話す

Day 4120:2013年4月12日

 S2E20

Day 4138: 2013年4月30日

 S2E21

 

って感じです。その間、2005年からマシンが本格稼働して「有用」番号を政府に送り始めたり、2007年にネイサンが「無用」番号の存在に気付いたり、2009年にマシンが政府に引き渡され、その後ネイサンが人助けを始め、2010年12月にリースとカーラがオルドスに送られ、12月23日に殺されたりしてます。ニューロシェル事件は2011年2月。マシンにウイルスを仕掛けられたのは2012年11月19日で、同じころにソーンヒルを作ってます。マシンが移動を始めたのは「5週間以上前」だから3月半ばくらい。多分その頃から番号が遅れ始めてますね。

 

 あと、Wikiを見て気づいたのですが、図書館にあった金庫の暗証番号「02-24-05」はマシンを売る前日、ネイサンがシャンパンをあけてお祝いした日。今考えるととても悲しいですね…。

 それから、フィンチがマシンに聞く “Did you know?” の言葉は、リースがフィンチにジェシカのことを知っていたのか尋ねた言葉と同じだそうです。9.11をTVで見るシーンといい、リースとジェシカの関係がフィンチとネイサンの関係にたびたび重ねられるので、ブロマンス的な深読みしちゃうの仕方なくない??

 

POI:モブ2人(1人は被害者、1人は加害者)

本編:2013年5月1日~2日

フラッシュバック:

2010年9月25日 フィンチ(廃図書館でネイサンと)、ハーシュ(尋問中)

2010年9月26日 ネイサンの死