北溟社 「現代短歌最前線 上・下」 感想の注意書きです。
荻原裕幸③
群衆と呼ぶうつくしき怪獣の胃の腑のあたりわれは歩みつ
これはさー、われも群衆とちゃうん?って思いませんか(笑)?なんで「われ」だけは胃の腑にいるんだ?それとも自分はこの群衆の胃のあたりを構成している一員です、ってことなのかなぁ。よく雑踏の中で「なんかすげー混んでる」とか言っちゃうけど、いや、お前がおるから混んどるんや、って自分に突っ込んでしまうあの感じですね(笑)。
独身(ひとりみ)の鮭弁当のレシートをレイモンド・チャンドラーの栞に
レイモンド・チャンドラーって言葉がかっこいいせいか、モチーフにするだけで詩的ですね。名言もかっこいいですし。江戸雪も
じょうだんは本当でした文机に足のせて読む『長いお別れ』
って詠んでます。荻原裕幸の方は「独身の鮭弁当」がなんか男のハードボイルドを感じさせます。
しかしなぜかチャンドラーのこと考えようとするとどうしてもウィリアム・アイリッシュの『幻の女』が脳裏に浮かぶんだな…。なんかイメージがかぶっている。
けふぼくはたぶん谷川俊太郎なぜだかことばがげんきなんだよ
この歌好き!谷川俊太郎のことばっていいよね!この比喩いいな。かわいいし。自分語彙力ねえな!
この夜の若さをぼくにくれきみをマダム・タッソー館に飾るよ (yuifall)
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