左右社 出版 山田航編著 「桜前線開架宣言 Born after 1970 現代短歌日本代表」 感想の注意書きです。
薮内亮輔
やたらと「愛」が出てくる歌が多いです。そして、現代的なかっこよさなんだけど斜に構えてはない感じなんだな。「愛されなくてもいいもん!」って感じじゃなくて、「好かれないあなたに好かれない」「リア充は死ね」ってわりとまっすぐで、大好き(笑)。
致死量の愛、其れはすなはち10ベクレル、もちろんわれも死に至るなり
って面白いなー。われも死に至っちゃうのか笑。1kgあたり10ベクレルが日本の飲料水における放射性セシウムの摂取基準らしいですね。ごくわずかですね。つまりこれって、どうせみんな死ぬってことを言ってる?
散りながら集ふことさへできるからすごい、心つていふ俗物は。
というのもあります。「気が散る」と「集中」なのかな?解説にもありますが、内容がロックなのに旧仮名遣いで文語調なのがまたなんともときめきます。
店員が適当に拭くテーブルのきらめきだよね。ラブ。あなたに。
とか、ほんとたまらん(笑)。
こういう歌は作れないなー。。解説によれば岡井隆風みたいです。
ほんとうの愛とか言つていろよじやあぼくが持つてゐるのはレプリカ(でいいや) (yuifall)
俺様なドクターの佐藤健♡だと 身の程知らづだがかわいい君だ (yuifall)