左右社 出版 山田航編著 「桜前線開架宣言 Born after 1970 現代短歌日本代表」 感想の注意書きです。
木下龍也②
あとすごい好きなのは、
だがしかしガードレールにぶつかればガードレールの値段がわかる
ってやつね(笑)。突っ込みどころが多すぎるだろ…。そもそも「だがしかし」ってなに?ガードレールの値段を確かめるために突っ込むのか?そして確かに、いくらなんでしょうね…。もっと他にも調べる方法ありそうですけどね…。この歌めっちゃ好き。どこからこういう発想が来るんだろうってどきどきしてしまう。
新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする
とかさー。6時半にラジオ体操しといてこの冷めっぷりですよ。全然生気が感じられません(笑)。そしてそういう人はラジオ体操なんてしないんじゃないかというミスマッチ感がまた面白すぎる。朝6時半から「新しい朝が来た 希望の朝だ」って歌聴きながらこんなこと考える人がいると思うと世界って楽しいところですね。
公園は鳩の空港 おっさんのでかいくしゃみで全機飛び立つ
も面白いな。いや、もっと「死」とか「戦争」とか通り魔的な事件みたいなテーマの歌も多いんですが、普通の一日の出来事がこうなっちゃうっていうのがすごく好きです。
スーパーのレジ打つひとの数ミリおきに切り刻まれた腕を見ている (yuifall)