「一首鑑賞」の注意書きです。
218.スパゲッティミートソースを選びたり平凡は時に新鮮である
(石井幸子)
砂子屋書房「一首鑑賞」コーナーで山下翔が紹介していました。
鑑賞文にもありますが、いわゆる「一周まわって」ってやつですね。パスタのメニューって無数にあって、選び放題なわけなんですが、そこで敢えて「ミートソース」。キッズメニューだとミートソースかカルボナーラかナポリタンかって感じするので、なんかそういうイメージです。子供のころファミレスで、あるいは家でお母さんが作るスパゲッティみたいな。
最近、よく「ボロネーゼ」を食べるのですが、これはやっぱ「ミートソース」枠には入れてもらえんのかな。なんか同じような感じだけど、ミートソースはケチャップ味なんだよね。そこが違うんだ。和製パスタなの。カルボナーラ(日本風)もナポリタンも和製だしね。でも、「しそとしらすのパスタ」とかそういうのともまた違うんですね。いわゆる「洋食」かな。オムライスみたいな。
そこまで考えて、「平凡」って何だろう…、ってなるのはいわば必然かもしれない。そこがこの歌のキモですよね。スパゲッティミートソースって「平凡」か?と。でもどう考えても「非凡」ではない気がするし、やっぱり平凡なのか。これはサーティーワンアイスクリームでヴァニラアイスを選ぶようなものですかね。コンビニでヴァニラアイスを選ぶのは普通だけど、サーティーワンだったら選ばないもんな。
これ書いててスパゲッティミートソース食べたくなってきたけど、多分食べないな…。服に飛沫が飛んだら嫌だから…。
ケチャップにするトマトだと教えられあれからずっとデルモンテです (yuifall)