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02x20 - In Extremis 感想

 POI感想の注意書きです。

yuifall.hatenablog.com

 原題はラテン語で「極限状態で」「死の間際で」という意味です。日本語タイトルは「死の宣告」でした。

 全体的に暗いムードの話であまり笑いの要素はないですが、全体を振り返るとこの回が純粋なR&Fのバディで人助けしてた最終回です。同時にマシンもシャットダウンして、一度何かが終わったのだということが暗示されます。この後はバディからチーム化し、HRの解体とカーターの死を機にAI戦争に突入し全体の方向性が変わっていくので…。

 S1,S2とおじさん2人でやってきてそろそろ方向転換、ってメタな理由は分かるし、いつかは「マシン」そのものの哲学的な問題に触れなくてはならないのも分かるんだけど、惜しいなぁ…。バディものが好きだったので寂しいですね。チームものにするにしても、ファスコやカーターくらいの距離感にショウとルートがいてくれたらよかったのになぁって思います。

 

 以下妄想ですが、

 ブレーンがルート、実行役がショウという組み合わせで何かをやってて(フィンチ&リース側からは2人の目的が分からない)、最初はルートがブレーンだから敵だろうって思うんだけどショウが時々助けてくれたりして、敵か味方か?ってしばらく分からないでいるのですが、実はルート&ショウチームは人助けではなくマシンそのもののために密かに戦っていて…

みたいな感じだったらなー。最終的にはS3ラストみたいな展開になるんだけど、それまでルート&ショウが何やってるか分かんなくて敵か味方かも分かんなくて時々助けてくれて、って展開どうでしょう。まあここで何言っても仕方ないですが。

 

 最初、対象者であるネルソン医師が演説でプラトンを引用し、同じくビーチャーの葬儀で名付け親のクインがプラトンを引用するシーンが入ります。ネルソン医師は尊敬される人物で、理不尽に殺されてしまう被害者。一方でクインはビーチャーを殺した加害者…。その対比から始まります。

 

 HR関連のエピソードは、冒頭でいきなりファスコが泣きながらスティルスの死体を埋めるシーンから始まってかなりしんどい。。ファスコが離婚寸前で息子の親権も取られそうになっているときにスティルスが面倒を見てあげる様子なんかが描かれ、2人の間には友情があったのかも…、っていうシーンがとても悲しい。スティルスはファスコの弱みにつけ込んだだけだったのかもしれないけど、ファスコは友達だと思ってたと思うんだよね。

 S1E1でリースがファスコに「お前は仲間に忠実だっただけだ」って言うのですが、ファスコがどうして悪徳警官に身を落したのかが描かれてやるせないです。後付けでここまで描写できるってすごいなぁ。初めからある程度決まっていたのだろうか。

 2番目のフラッシュバックが2004年日付不明で、ここでファスコはスティルスに慰められてて次の3番目のフラッシュバックで仲間に引き込まれるのですが、ここの日付が2004年の1月17日なんですよね…。てことは、2番目のフラッシュバックはは1月1日~16日のどこかってことか?慰めておいて速攻悪い仲間に引き込むの??スティルス怖いわー。。

 

 内務調査の尋問でどんどん追い詰められるけど、ファスコはそこでは容疑を否定しながらもカーターに対しては嘘をつけずにいるし、言い訳もしない。確かにファスコのしていたことは警官としてはちょっとあり得ないし擁護もできないのですが、実際はスティルスを殺したのはリースで、だけどファスコは一言もそのことは言わなかった。

 この時のカーターの葛藤も辛いです。ファスコは悪徳警官だけど、シマンスキーやビーチャーの件で協力もしてくれていて、職場の相棒で、何よりリースとフィンチの秘密を共有する仲間でもある。一緒に人助けをして、彼の本当の人柄に触れている。その上、自分だって潔白じゃない。リースとフィンチを見逃し、リースの過去の殺人を見逃し、リースの指紋やDNAサンプルをすり替えることまでしている。

 

 カーターの葛藤がしんどくて…。以前E14 One Percent の回でファスコの告白を拒否したカーターですが、今回は「話して」と頼みます。今度はファスコが彼女を巻き込むまいとして拒否。カーターは内務調査の内容を知るためにソリアーノの携帯をペアリングします。カーターはかつてスティルスと組んでいたアザレロに接触し、何か裏があることを知ります。

 多分、カーターはファスコがかつて悪徳警官だったんだろうとは思っていながらも半信半疑でいる。アザレロの証言のタイミングは明らかに不自然だし、ここ最近立て続けにシマンスキー、ビーチャーが殺された。ファスコもHRにハメられたのでは、と考えたんだと思う。でも直接問い詰めると、ファスコは自分がかつて悪徳警官だったこと、人殺しにまで手を染めたことを認め、カーターはショックを受ける…。

 

 カーターは悩んでリースに電話するのですが、ここでのリースはそっけなさすぎます。どうしてスティルスを殺したのは自分だと伝えてあげなかったのだろう。

 

What are you doing about Fusco?

あなたはファスコのために何かできないの?

At the moment, nothing. I'm busy.

今は何も。俺は忙しい

After all we've been through, I thought he was your friend.

色々あった後で、彼はあなたの友人になったんだと私は思ってた

I always thought he was your partner.

俺はいつも奴は君の相棒だと思ってたよ

Not after what he just told me.

彼が私に話した後ではそうは思えない

Do you know what he's done?

彼が何をしたのか知ってるの?

He deserves to be behind bars.

彼は刑務所の中が相応しいくらい

Listen, Carter, no one's ever looked at me as the moral benchmark.

聞け、カーター、俺のことをモラルの基準として見る奴は一人もいない

I guess you'll have to make that call yourself.

君は自分自身で決断すべきじゃないか

I'm a cop, okay? But it's Fusco.

私は警官よ、いい?だけどこれはファスコのことなの

It's not as simple as that.

簡単なことじゃない

I always thought it was in your book.

君の中では決まったことだと思ってた

Once a dirty cop, always a dirty cop, right?

一度悪徳警官になったら、ずっと悪徳警官だ。そうだろ?

You'll have to excuse me.

失礼するよ

 

 なんか、S2中盤の尋問の回で2人の距離がちょっと近付いたかと思ったのにこの冷たさ…。この回、特にこの会話、どうにかならなかったんだろうか…。

 リース的にはカーターは揺らがないと思ってたということ?ファスコを庇うことはないだろうと。どうしてここまで突き放せるのか…。だってファスコを「悪い警官」役に仕立て上げたのはリース本人だし、スティルスを殺して埋めさせたのもリースです。ファスコの件は、カーターが助けてくれなくてもフィンチがイライアスを使ってどうにかするだろうと思ってたってことか?

 

 やっぱりカーターとリースの間には越えられない壁があるんだ、ってこの回で感じてしまった。リースはどれほどカーターに憧れ、彼女を大切に思っていても、スティルスとデイヴィッドソンを殺したことを彼女に打ち明けることはなかった。ファスコの名誉のためであっても。やっぱリースにまっとうな恋愛とか普通の生活なんてないよ…、ってこういうシーンから感じるんですよね。。

 はっきりとは描かれませんが、カーターはこの後フィンチからベアーを借りてスティルスの死体を掘り出し、別の場所へ移しに行きます。これって一体どっちが提案したことなの?分からないのですが、カーターとフィンチの間で何らかの話し合いがあったことが伺われます。

 やっちゃいけないって観点からはリースのDNAすり替えと似たようなことかもしれないけど、死体を掘って移すのは相当の心構えがいるよね…。ファスコを逮捕させたくない、その気持ちも分かるんだけど、カーターが汚れていくのを見るのは辛い気持ちもあります。だってカーターはずっと「いい警官」だったし、リースにとっては正しさの指標みたいな人だった。それこそ、the moral benchmark だったのに。それにこれからHRと戦うのに、弱みは少ない方がいいはず。どうして彼女はそこまでしたんだろう、って思う。もしビーチャーが生きていたらしなかったんじゃないか、とも思う。

 

 それにしても朝に掘り出しに行くぞ!って警察がスタンバってて場所までほぼ特定されてんのに、夜中にこっそり掘り返して移すなんてあり得るかぁ??ソリアーノに衛星監視システムのことまで言われてんのに。おそらくこの間フィンチが裏で色々手をまわしていて、監視カメラの映像に細工したりとかしてたんじゃないかなぁ。イライアスに働きかけてアザレロの証言を取り下げさせたりもしています。

 しかしイライアス関連もよく分からん。なんでこんな協力してくれんの?現状、イライアスはHRとは手を切っていて、HRが対抗のロシア系マフィアと手を組もうとしているからHRの思惑を潰したい、というのは分かるのですが、そもそもHRとイライアスの手を切らせてイライアスを収監させた元凶はフィンチじゃん。イライアスはフィンチには一度もご無体働いてないし(リースにはレイラの回でやってくれましたけどね)、どうしてこんな仲良くなっちゃってんのかよく分からん。チェスのお相手ってそこまで価値ある??イライアスはフィンチのこと好きになっちゃってんのかな(変な意味じゃないよ)。

 

 この時の内務調査のソリアーノさん、S5冒頭でサマリタンにペースメーカーをいじられて殺される人でしょうか。ドネリーといいソリアーノといい、ウザくて真面目な人嫌いじゃないんで悲しいな…。

 それにしても、この後スティルスの件もデイヴィッドソンの件も全部うやむやになって結局これ関係の伏線は全然回収されないですよね。一体制作側はファスコをどうするつもりだったんだろうか…。スティルスに家族がいるっぽいことがこの回で分かるんでなんか全体的にやり切れない。ファスコにホットケーキ焼いてくれたスティルスの奥さんのこと考えるとさ…。

 

 本筋のエピソードでは、高名な医師が不用意に治験の情報を漏らしてしまったという理由で殺害されます。笑えるのは最初の会話くらいかな。

 

Sounds like our latest number has a brain almost as big as yours, Finch.

俺たちの最新の番号はあんたと同じくらい大きな頭脳を持っているようだ、フィンチ

If only mine were attached to a surgeon's hands.

もし私にも外科医の腕があったらね

Doctor, scientist, teacher, admired by his peers.

医者、科学者、教育者として同僚からも尊敬されている

Seems unlikely he's a perpetrator.

彼が加害者とは考えにくいな

Which makes me wonder if his killer could be in this crowd.

彼を殺そうとしている奴はこの人ごみの中でどうするつもりなんだ

 

 「器用だったらね」とフィンチは言うのですが、フィンチ、器用じゃん…。外科医に不向きなのは、血がダメだし病院が嫌いだからでは…。

 この後はもう、対象者が放射性物質を飲まされて死ぬまでの間に犯人を突き止めたり娘との関係を改善したり…、という流れで、笑いの要素はあまりありません。

 

 マシンの「番号」通知遅れのために、対象者と周囲の関係を洗い出すよりもはるかに前に毒物を飲まされてしまい、取返しのつかないことになります。これ、かなり辛いな…。対象者が立派な人なのもつらい。確かに情報を漏らしたのは不用意だし、浮気して離婚したり娘との関係に問題があったり完璧な超人ではないですが、家族だったらどうか分からないけどはたから見ているレベルでは、人間らしさを残しながら立派な業績を残した社会的成功者に思えます。24時間以内に死ぬことが分かってからも、気丈に娘と話したり、「自分のミスは言い訳できないが、殺されるほどのことではなかった」と冷静に判断して、人格に大きな崩れを見せません。自暴自棄になってもおかしくない状況なのに。まあ情報を聞き出すために車の中で投資家に発砲したりはしてましたが(この時のリースの表情なんとも言えず好き)、それでも実際撃ったりはしてないし。途中で「目が見えなくなってきたな」とかって脅して股間撃とうとしたシーン笑いそうになったよ…。笑いの要素ないとか書いておいて…。

 あとこの投資家を拉致するシーンで、「いい事を教えてやる。婚前契約は忘れるな」とか言ってきたのをぶん殴って車に押し込み、「俺も教えてやる。知らない奴の車には乗るな」ってリースが言うの笑った。吹替版だと、リースが投資家の口真似してるんでめっちゃ面白いです。

 

 リースがネルソン医師に「死の宣告」をするシーン、胸が詰まった。

 

Nosebleeds, jaundice, hair falling out. It's radiation poisoning.

鼻血、黄疸、脱毛。放射性物質による毒だ

I'm aware how radiation affects the body, but how do you know all this?

放射性物質が人体にどう影響するかは分かっているが、君はどうしてそれを知ってる?

You were poisoned a few hours ago, which means, in less than 24 hours, you will be dead.

あんたは数時間前に毒を盛られたんだ。つまり、あんたは24時間以内に死ぬだろう

I'm sorry, Doctor.

残念だよ、先生

I-I don't understand.

分からない

How--Who would want me dead?

どうやって…、誰が私を殺そうとしているんだ

You would know better than I.

あんたは俺よりもそれをよく知っているだろう

Look, you can stay there and die in that bed, or you can get up and help me find the b*st*rd who murdered you.

あんたはこのベッドに横たわって死を待つこともできる。でも立ちあがって、あんたを殺したクソ野郎を探す手伝いを俺に頼むこともできる

Clock's ticking, Doc.

時間がないぞ、先生

 

 しかし、突っ込んじゃいけないのかもしれないのですが、ポロニウムで暗殺なんて一介の金融マンにできることじゃないのでは…。歴史的にもロシアの元諜報部員とかパレスチナ自治府の元大統領とかにしか用いられておらず、生成には特殊な設備が必要になるのでこれを用いた暗殺は基本的に国家絡み(イスラエルアメリカ、ロシアの核施設でしか作れない)とされています。ポロニウムなんてどっから手に入れたんじゃ。出所を厳しく追及されそうだし、出所から使用者が特定されそうだから使いやすい毒物とは言えない気がする。

 あと、「1時間以内に解毒すれば…」とか言ってましたが、セシウムとかタリウムは除去剤あるっぽいけどポロニウムはないんじゃない?解毒なんかできんの?

 よく分からんですが、即死ではなく、でも確実に死ぬという状況はかなり劇的ですね。

 

 

 以下ドラマ「エレメンタリー」のネタバレがあるので注意してください。

 

 ところでこの役者さん、Dennis Boutsikarisさんはエレメンタリーのシーズン1-17、「偽りの遺伝子」でも毒を飲まされる役らしいです。見たことあるはずなのに覚えてないな…。POIとエレメンタリーがコラボしてた動画あったけど、ストーリーまでリンクさせてたのか。お遊びですね。同じNYが舞台だし時期も被ってるので、クロスオーバーとかあったら楽しかっただろうなぁ。カメオ出演とか。

 ちなみにコラボ動画は2015年のものらしいのでこの数年後でした。内容的にはシャーロックとフィンチが互いに自分たちのやっていることを自慢し合い、最終的にはパートナーの自慢をし合って終わるという展開で笑えます。笑えるし萌える。狙ってるよね…。

 

ホームズ「俺たちは謎を解き、犯罪と闘っている」

フィンチ「我々は謎を解き、犯罪が起こる前に防いでいる」

 

ホームズ「俺たちは演繹的論理学を用いている」

フィンチ「我々は最先端テクノロジーを駆使している」

 

ホームズ「俺には美しく、魅力的なパートナーがいる」

フィンチ「…私にもだ」

 

 ここでリースが「こいつ何言ってんの?」みたいな顔でフィンチを見て、フィンチはリースを見た後ちょっと目を伏せてから無表情で向き直り、全員が沈黙。最後はワトソンが「気まずい…」と呟いて終わるという、何度見ても笑える動画です。

 Youtube見てみたらアップしてくれてる方いたのでリンク貼っときます。ただし公式のものはもう消されているっぽいし、この動画は明らかに公式ではないので、いつか消されるかもしれません。。

 

www.youtube.com

 さて、この後フィンチがガイガーカウンター持って毒物の出所を探り当て、リースが首謀者を探しに行きます。フィンチが毒物をシャーレに移すシーン、そんな扱いでいいのかいって思ったけど、ポロニウムは内部被ばくしなければあまり毒性はないらしい(内部被ばくすると猛毒)。ドクターに毒盛ってきた本人に毒盛るシーンは痛快で、会話の内容も面白かった。

 ですがこれ、ストーリーの内容的には「1時間以内に解毒すれば助かる」ってことになってるから本当に殺す気はなかったのか?それともマジで殺す気だった?あんな山小屋で1時間以内に解毒できると思えないし、実際やったら確実に死にますよね。ドクターが最後人殺して死んじゃっていいのかなあ。最後まで相手は死んだのかどうかよく分からないし、悩ましいです。投資家の男も雪の路上にスーツ姿で置き去りだし、生きてるのかどうか…。

 

 ドクターが死んでしまうシーンは映像の美しさとも相まって、とても切ない気持ちになりました。死ぬ前に娘と心を通わせ(I love you too, sweetheart って言ってたから、娘が先にI love you って言ったんだと分かる)、好きな酒を飲んで、リースに「ありがとう」って言って。

 

'62 limited edition. Your favorite.

62年の限定モノだ。好みだろ

Cheeky b*st*rd.

気が利く奴だな

And thank you.

ありがとう

For what?

何に対して?

For giving me another shot.

やり直させてくれた…

At all this.

全てに対して

We lost Dr. Nelson, Finch.

ネルソン医師を失った、フィンチ

He was a good man.

彼はいい人だった

We arrived too late to save him.

助けるには遅すぎた

Seems to be a common occurrence of late.

遅れが常態化しているようだ

First Szymanski, then Beecher, now Dr. Nelson.

シマンスキー、ビーチャー、そして今、ネルソン医師

Is something wrong with the machine, Finch?

マシンに不調があるのか、フィンチ

I don't know.

分からない

 

 another shotは「やり直し」と「もう一杯」をかけているのかな、と思いました。それにしてもCheeky b*st*rdって随分軽口だな。一晩でだいぶ打ち解けたということなんだろうか。やるべきことを成し遂げて穏やかな最期を迎えさせてあげたという点ではよかったのかもしれませんが、助けることはできなかった。

 

 最後、マシンがシャットダウンされて終わります。この時カウンターは残り400時間になっていたので、4月15日くらいか。400時間を残してシャットダウンしちゃうんですね。次回、ついにカウンター・ゼロです。

 

POI:リチャード・ネルソン(被害者)

本編:2013年(4月12~15日あたり)

フラッシュバック:

2011年(多分9月22日木曜日の朝)、ファスコ(オイスターベイでスティルスの死体を埋めるとこ。9月のはずですが雪景色ですね)

2004年(1月17日より前のどこか)、ファスコ(バーでスティルスと。離婚寸前のところを慰められる)

2004年1月17日、ファスコ(クイーンズで、スティルスとアザレロと)                                                

2005年3月25日、ファスコ(スティルスとアザレロと。麻薬の売人を撃ち殺す)