百人一首現代語訳 感想の注意書きです。
三十七・白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける
後撰和歌集 巻六・秋中・三〇八 詞書「延喜の御時歌めしければ」 文屋朝康
白露に風が吹いて、秋の野は一面、
ぬき通した緒が切れた真珠が散り敷いたようだ
白露
散らし
秋風が 秋草を 吹く
飛び散る 白露は
ばらまかれた 真珠だ!
(さ・え・ら書房 『口語訳詩で味わう百人一首』 佐佐木幸綱)
白露に 風が吹いてる 秋の野は
パッと飛び散る 首飾りだよ
つなぎとめる糸もたざれば白露の玉と散りけり恋夢がたり (沖ななも)
この歌、ボサノヴァ?ジャズ?のThe Gift (Recado Bossa Nova)って曲の歌詞を思い出します。
No strings have pearls in a velvet glove
The thing I long for is the gift of love
No ring of gold but a dream to unfold
When all the stars have flown and we're alone
ビロードの手袋の真珠を繋ぎとめる糸はいらない
私が求めているのは愛の贈り物
金の指輪はいらないの
全ての星が流れ去り、2人きりになった時に
語ることのできる夢があればいい
実際は「秋」に分類されている歌で、恋の要素はないのですが、沖ななもも「恋夢がたり」って詠ってるし、そういう色気があってもいいのかなーって。それにしても「白露の玉」と言われると「白玉」を連想してしまう色気より食い気です。
真珠でもそれをわたしは拾わない秋風の中そのままでいて (yuifall)