北溟社 「現代短歌最前線 上・下」 感想の注意書きです。
林和清②
「エリーゼのために」などなにもできはしない指さすたびに椿がおちる
「よみがへる王女のためのパバーヌ」が聞こえる森の苔の祭に
クラシックシリーズです。「エリーゼのために」などなにもできはしない、ってすごく好きだ…。そうかもしれない…。でもいい曲ですよね…。「椿がおちる」は「首がおちる」のメタファーだろうか?それとも「処女を失う」かな?「エリーゼのために」の「エリーゼ」が誰のことなのか分かっていないことも含めてロマンを感じますね。
「よみがへる王女のためのパバーヌ」はちょっと怖いな…と思って「亡き王女のためのパヴァーヌ」ググったら、これ、もともとは「infante défunte死んだインファンタ(スペイン王女の称号)」ってタイトルで、「昔、スペインの王室で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌ」という意味なんだそうです。へえー。亡くなった王女を偲ぶ曲なのかと思ってたら全然違ってた…。この曲をポップスアレンジした土岐麻子の (Waitin’ For A) Happy Ending って歌大好き♡
しかし、「よみがへる」場合ってどんな状態で蘇るのかなぁ、っていつも思ってしまいます。死の直前の状態だったら即死確定だし、そうじゃなかったら何を基準にどの時点が選ばれるのか?
神よりもナイキを信じゆふぐれにミネラルいろのなみだをながす
この「ナイキ」って勝利の女神NIKE(ニケ)のことなのか、スポーツメーカーのNIKEのことなのか…。「神よりもナイキ」なんだから、やっぱりスポーツシューズのこと?「エアジョーダン」とか流行ってた頃の何かなのか?「ミネラルいろのなみだ」も分からん。分からないのに載せたのは好きだからですけど、好きでも意味は分からん。
全然関係ないですが、乾くるみの『イニシエーション・ラブ』好きで、映画も見たんですけど、ヒロインが恋人にプレゼントでエアジョーダンを贈るシーンがあるのですが、そういえば時代っていつなんだ?と思って何気ない気持ちでググったら、「映画の舞台の1987年はそのスニーカーは超マニアックアイテムで田舎の女子がホイホイ買えるもんじゃねーよ!」って突っ込んでるサイトがヒットしてへえーってなりました。
なんかこの回、短歌じゃなくて雑学の感想だな…。歌はどれも美しくて好きなのですが、私の能力不足で解釈できてないだけです…。
「G#は愛の埋葬だよ」きみは頬ではなくて黒鍵拭う (yuifall)
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