北溟社 「現代短歌最前線 上・下」 感想の注意書きです。
谷岡亜紀④
文明がひとつ滅びる物語しつつおまえの翅脱がせゆく
この人のセクシーな感じの歌、どれもかっこいいです。「文明がひとつ滅びる物語」しつつ「翅脱がせゆく」んですよ。どの文明かなぁ。
それにしても服を「翅」に喩えるのが、なんか美しくも猟奇的です。これを奪ってしまえばもうどこにも行けないね、っていう。
束の間をおまえが昇りつめるまであるいは海が蒸発するまで
海が蒸発するのは「束の間」なのか…。「おまえが昇りつめるまで」けっこう時間かかってそうですね…。これは(何度も登場してますが)穂村弘『僕の短歌ノート』で言う「ハイテンションな歌」の部類ですね。テンションの高さが現実を超越する感じ。そのハイパー具合がこれもまたかっこいいです。
ぼくの短歌ノート-「ハイテンションな歌 現代短歌編」 感想 - いろいろ感想を書いてみるブログ
汝はいま乱れる息を抑えつつわれの名前を唱えるあわれ
これもセクシーですね。これが歌になるのがすごいなぁって思う。
ほんとしょうもない感想しか浮かんできませんが、読み解くっていうよりも単純に味わった方がいいのかなって思ってます。谷岡亜紀の歌は時々ふっと脳裏に浮かぶんですよね。言葉の連なりがかっこいいからかなって思ってます。
陽がぼくを灼くにまかせる内腿に残した痣も消えただろうか (yuifall)
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