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ぼくの短歌ノート-「ハイテンションな歌 近代短歌編」 感想

講談社 穂村弘 著 「ぼくの短歌ノート」 感想の注意書きです。

 

yuifall.hatenablog.com

ハイテンションな歌 近代短歌編

 

 近代の短歌は、おそらく「恋」を自ら選び取り始めたという点で(「恋愛宣言」という言葉が解説にあります)、現代よりさらにハイテンションです。というかもうテンションの度合いが違いすぎる(笑)。

 

君にちかふ阿蘇のけむりの絶ゆるとも万葉集の歌ほろぶとも (吉井勇)

 

とか、本気でそう思ってんのかな…くらいのテンションの高さですが、もしかするとこの時代に恋愛するってことは命を懸けるくらいの覚悟だったのかもなぁ。命とは言わずとも駆け落ちくらいの。

 

桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命(いのち)をかけてわが眺めたり (岡本かの子)

 

も命がけだもんな。まあ、岡本かの子作って言われると納得しちゃう感じが…。これ、私が作ったやつだったらお前何言ってんの?命がけで桜眺めねえだろ、ってなるだろうけど、岡本かの子とか与謝野晶子に言われたらもうひれ伏すしかないよね(笑)。生き様ですよ、やっぱ。こういう生き様が滲むから「私短歌」なんだろうか?

 

 「慎ましい恋の歌」と同様、このメンタリティを持つことは不可能なのでこのテンションの歌は作れませんね…。試しに

 

触らるれば黄金にならむ見入られば石にもならむ あなたは神話

 

って作ってみたのですが、ちょっとピンと来ないっつーかやっぱ心情がかけ離れすぎてて嘘っぽい(笑)。目に入るたび微妙な気持ちになるレベルです(笑)。

 

 

とめどなく強くLa Nauséeのごときみを恋ふるこころは息絶ゆるまで (yuifall)