講談社 穂村弘 著 「ぼくの短歌ノート」 感想の注意書きです。
唐突な読点
読点のある歌って時々見ますが、こうして集められると面白いです。
約束を残したまま終わっていくような別れがいいな、月光 (杉田菜穂)
なんて素敵♡そうかぁ、月光だけが後に残ってるのね。そして、
約束の果たされぬ故につながれる君との距離をいつくしみをり (辻敦子)
白和えを作ってあげる約束のこと思い出す別れたあとで (俵万智)
約束はしたけどたぶん守れない ジャングルジムに降るはるのゆき (穂村弘)
思い出した。確かに、果たされなかった約束っていつまでも心に残る気がします。
同じ読点モノでもがらりと雰囲気が変わり、
牡蠣フライ家で揚げると熱々でいつも誰かが火傷する、口 (岸本恭子)
は笑える。オチか!そうかもね(笑)。
あと
容疑者にかぶされているブルゾンの色違いならたぶん、持ってる (鈴木美紀子)
はちょっとブラックですね。一歩間違ったら自分もやってたんじゃ的な雰囲気を感じます。そして解説読んだら、
こういう場合の「容疑者にかぶされているブルゾン」は、本人のものじゃないんじゃないか」と気付く。
とあって、確かに!と思った。おおー、深いな。
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