講談社 穂村 弘著 「ぼくの短歌ノート」 感想の注意書きです。
子供の言葉
あー、老人の孫話うざいよなーとか、子育ての歌って素人が作ると子供ラブブログみたいになっちゃうよなーとか思いながら見てたのですが、めっちゃ笑った。
将来の夢はなあにと孫が聞く 脳内検索ヒット0件 (山本章)
とかマジ天才かと思いました(笑)。この人何歳なんだろう…。
「じいちゃんはいつごろしぬのおとうさん」満四歳の東京の孫 (鉄本正信)
どうこうと思うなけれど曾孫は「ばあちゃん、男か女か」と聞く (香城清子)
も、めちゃうけるなー。そして解説も面白いです。以下引用ですが、
ここまでに引用した歌には、ひとつの共通点がある。それは作中に孫や曾孫本人の言葉が引用されていることだ。おじいちゃんやおばあちゃんは孫がたまらなく可愛い。だが、相手はそんなことにはお構い無し。その非対称性によって、孫可愛さの壁が結果的に突破されているのだ。
引用終わり。そうか…。孫ってこんなにかわいいんですよ♡じゃなくて、私はこんなに孫が可愛いと思ってるのに孫はこんなこと言ってきます(笑)系だから面白いのか…。目が覚めたわ…。これが「じいちゃん大好き♡」系だとやっぱつまんないですよね…。家でやれって思いますよね…。
しかし、「幼い子供とは本来は全方向的に逸脱した存在」って解説面白いなー。全方向的に逸脱か…。
「諦めたらそこで終はり」と言ひおいて蜻蛉追ふ子よ わたしは三井 (yuifall)
園児らが路面にしゃがむ「蟻さんがみみずパーティーしてる」と言って (yuifall)